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【AE剤、減水剤と流動化剤それぞれの違い】現場監督が持つべきコンクリートの知識

音声学習用動画のご紹介

まずはAE剤と減水剤の違いについて

AE剤  :Air Entraining剤の略で、コンクリート中に微細な空気を生じさせる作用があります。微細な空気により、コンクリートの流動性が高まり、充填性が向上します。
減水剤  :セメント粒子表面に負の電荷を与えることで、セメント粒子同士を分散(反発)させる作用があります。これにより、コンクリートの流動性が高まり、充填性が向上します。
AE減水剤:AE剤と減水剤両方の作用をもつ混和剤のことを言います。

流動化剤とは?

流動化剤の成分は、AE減水剤とほぼ同じですが”投入するタイミング”が異なります。

投入するタイミング

AE減水剤:工場練り混ぜ時に投入
流動化剤:現場で投入(アジテーター車等)

土木学会によると流動化剤とは、「あらかじめ練り混ぜられたコンクリートに添加し、これを撹拌することによって、その流動性を増大させることを主たる目的とした混和剤」です。

高性能AE減水剤とは?

減水率の違いにより”高性能”であるかどうかの違いが出てきます。わかりやすいように下表にまとめます。

減水率:混和材を含まない基準モルタルと、混和材を含む試験モルタルの単位水量の差を基準モルタルの単位水量に対する百分率で表した数値

$$減水率(%)=\frac{W_{t}-W_{k}}{W_{k}}×100$$

Wk=基準モルタルの単位水量(kg/m3
Wt=試験モルタルの単位水量(kg/m3

種類 減水率の規定 減水性能 スランプ
保持性能
空気連行性能
(耐凍結融解性等)
セメント
分散性能
減水剤 4%以上
AE剤 6%以上
高性能減水剤 12%以上
AE減水剤 10%以上
(促進型は8%)
高性能AE減水剤 18%以上
流動化剤 規定なし 材料による

今回の記事は以上です。混和剤は他にも、遅延剤、促進剤、膨張剤、収縮低減材などがあります。今後の記事でまとめていく予定です。

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