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【コンクリートの空気量に関する特徴】粉末度、粘性、温度、細骨材の粒度

音声学習用動画のご紹介

通勤や音楽をしながら、音声学習ができるように、このページの内容を動画にしました。ぜひご視聴ください。

このページではフレッシュコンクリートの「空気量」と「その他配合」についての関係性についてまとめています。

空気量とセメントの粉末度との関係

セメントの粉末度が大きくなると、連行される空気量は減少します

セメントの粉末度は、比表面積(cm2/g)で表されます。
粉末度が高い=比表面積が大きい ということになります。
イメージは、骨材をどんどん分割していくと、重さと大きさ(下図の面積)は同じですが、表面積がどんどん大きくなっていく感じです。

下の図では右側の「粉末度が高い」状態の方が”比表面積が大きい”ことが分かると思います。

比表面積=表面積÷重さ

セメントの粉末度が大きくなると、空気を連行するAE剤がセメントに吸着されやすくなるため、連行される空気量は減少します。
また、セメントの粉末度が大きくなるとコンクリートの粘性が大きくなります。粘性が大きくなると、空気泡が連行されにくくなります。

空気量と細骨材の粒度の関係

細骨材が0.3~0.6mmの粒径の部分が多いと空気泡は連行されやすく、0.15mm以下の微粒分が多くなると空気泡は連行されにくくなります。
ここで、空気泡が連行されにくい=エントレインドエアとしてコンクリート中に含まれる空気量が減少するということになります。

空気量と粘性の関係

コンクリートの粘性が増すと、AE剤による空気連行性が小さくなるため、空気量は減少します。

回収水との関係

回収水を用いたコンクリートでは、回収水中のスラッジ固形分の影響により、空気量は減少します。
これは、スラッジ固形分は微粒であるため、微粒成分がコンクリートに含まれるとコンクリートの粘性が増すことに起因すると考えられます。

温度との関係

コンクリートの温度が高くなると、空気量は減少します。
コンクリートの温度が高くなると、凝結が早まり、コンクリートの粘性が増します。粘性が増すことでコンクリートの空気泡が連行されにくくなり、空気量が減少します。

以上、コンクリートの空気量と粉末度および他の要因の関係をまとめました。最後にもう一度まとめると

粉末度が高くなる(温度が高くなる)=粘性が増す=空気連行性が低下する=空気量が減少する

ということになります。イメージとして覚えてしまうと効率が良いですね!

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