総勘定元帳(そうかんじょうもとちょう)とは?
総勘定元帳(そうかんじょうもとちょう)とは、日々の取引内容について、利益や負債などを、見やすく管理できるようにするための帳簿です。
日々の取引を記載した仕訳帳に記載された内容を、総勘定元帳(そうかんじょうもとちょう)という帳簿に転記(てんき)します。
総勘定元帳は、勘定科目ごとに記入します。例えば、売掛金、買掛金、売上、仕入という勘定科目ごとに帳簿に記入します。
仕訳表→総勘定元帳への転記の例
では、実際に取引が行われたことを想定して、仕訳表から総勘定元帳への転記をしていきましょう。
取引内容と仕訳表
取引内容は、次の通りです。
5月6日:株式100円を発行し、現金を受け取とった。
5月12日:A社から商品400円分を仕入れ、現金で80円支払い、残りは掛金(ツケ)とした。
仕訳表の完成形は次のようになります。
| 仕 訳 帳 1 | ||||||
| × 年 | 摘 要 | 元丁 | 借 方 | 貸 方 | ||
| 5 | 6 | (現 金) | 1 | 100 | ||
| (資本金) | 7 | 100 | ||||
| 株式の発行 | ||||||
| 12 | (仕 入) | 諸 口 | 20 | 400 | ||
| (現 金) | 1 | 80 | ||||
| (買掛金) | 11 | 320 | ||||
| A社より仕入れ | ||||||
総勘定元帳(現金:番号1)への転記
仕訳の表から現金に関係する勘定科目を転記します。
総勘定元帳(買掛金:番号11)への転記
| 現 金 1 | |||||||||||
| × 年 | 摘 要 | 仕丁 | 借 方 | × 年 | 摘 要 | 仕丁 | 貸 方 | ||||
| 5 | 6 | 資本金 | 1 | 100 | 5 | 12 | 仕 入 | 1 | 80 | ||
仕訳の表から買掛金に関係する勘定科目を転記します。
| 買 掛 金 1 | |||||||||||
| × 年 | 摘 要 | 仕丁 | 借 方 | × 年 | 摘 要 | 仕丁 | 貸 方 | ||||
| 5 | 12 | 仕 入 | 1 | 320 | |||||||
総勘定元帳(資本金:番号7)への転記
仕訳の表から買掛金に関係する勘定科目を転記します。
| 資 本 金 1 | |||||||||||
| × 年 | 摘 要 | 仕丁 | 借 方 | × 年 | 摘 要 | 仕丁 | 貸 方 | ||||
| 5 | 12 | 現 金 | 7 | 100 | |||||||
総勘定元帳(仕入:番号20)への転記
仕訳の表から仕入に関係する勘定科目を転記します。
| 仕 入 1 | |||||||||||
| × 年 | 摘 要 | 仕丁 | 借 方 | × 年 | 摘 要 | 仕丁 | 貸 方 | ||||
| 5 | 12 | 諸 口 | 1 | 400 | |||||||
以上、仕訳帳から総勘定元帳への転記について学習しました。
