コンクリート診断士 問題と解説Vol.28
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このページの問題を一問一答形式の動画としてまとめました。復習用にご活用ください。通勤中や運動中に最適です。
【問136_コア強度】
鉄筋コンクリート構造物からコアを採取し、圧縮強度試験を行った。このとき実施した方法に関する次の記述のうち、JIS A 1107:2002「コンクリートからのコア採取方法及び圧縮強度試験方法」の規定に照らして、正しいものはどれか。
(1)コア供試体の高さと直径との比が1.85であり、圧縮強度の試験結果が40N/mm2以下であったので、補正係数による圧縮強度の補正は行わなかった。
(2)粗骨材の最大寸法が40mmであったので、コア供試体の直径は125mmとした。
(3)コア供試体の端面とコアの軸とのなす角度が91.0°であったので、そのまま試験を行った。
(4)鉄筋を切断する可能性があったので、採取するコアの直径を75mmとした。
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正解(2)
(1)誤りです。高さと直径の比、高さ÷直径は、1.90~2.10を基準とし、それ以外は補正係数kを強度に乗じます。高さと直径の比が1.85のとき補正係数は0.99とします。コア強度が40N/mm2以下であっても補正します。
(2)問題のとおりです。コア試験体の直径は、粗骨材の最大寸法の3倍以上とします。
(3)誤りです。コア供試体の端面とコアの軸とのなす角度は、90°±0.5°以内とします。
(4)誤りです。鉄筋を含むからといって、コアの寸法を変えることはできません。
【問137_コア強度】
鉄筋コンクリート構造物からコアを採取し、圧縮強度試験を行った。このとき実施した方法に関する次の記述のうち、JIS A 1107:2002「コンクリートからのコア採取方法及び圧縮強度試験方法」の規定に照らして、不適当なものはどれか。
(1)コンクリートの打込み方向に対して垂直にコアを採取した。
(2)試験前にコア供試体を水中に浸漬して含水状態を均一にした。
(3)直径と高さの比が1対0.9のコア供試体とした。
(4)コア供試体の直径を、粗骨材の最大寸法の4倍とした。
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正解(3)
(1)問題のとおりです。コンクリートの打込み方向に対し垂直になるのが良いとされています。ただし、壁などの場合は物理的に不可能なため、水平にコアを採取することになります。
(2)問題のとおりです。コア供試体は試験のときまで20±2℃の水中に40時間以上漬けておくと、試験時に供試体の乾湿の条件をほぼ一定にすることができます。
(3)誤りです。コア供試体の高さと直径の比は1を下回ってはいけません。
(4)問題のとおりです。コア試験体の直径は、粗骨材の最大寸法の3倍以上とします。
【問138_コア強度】
コンクリート構造物からコアを採取して圧縮強度試験を行った。このちき実施した試験方法に関する次の記述のうちJIS A 1107:2002「コンクリートからのコア採取方法及び圧縮強度試験方法」の規定に照らして、不適当なものはどれか。
(1)粗骨材の最大寸法が40mmであったので、コア供試体の直径は100mmとした。
(2)コア供試体の端面とコアの軸とのなす角度が90.5°であったので、そのまま載荷した。
(3)コア供試体に荷重を加える速度は、圧縮応力度の増加が毎秒0.6N/mm2となるようにした。
(4)コア供試体の高さと直径との比が1.75であったので、試験で得られた圧縮強度に補正係数を乗じて直径の2倍の高さをもつ供試体の強度に換算した。
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正解(1)
(1)誤りです。コア試験体の直径は、粗骨材の最大寸法の3倍以上とします。
(2)問題のとおりです。コア供試体の端面とコアの軸とのなす角度は、90°±0.5°以内とします。
(3)問題のとおりです。圧縮応力度の増加が毎秒0.6±0.4N/mm2となるようにします。
(4)問題のとおりです。高さと直径の比、高さ÷直径は、1.90~2.10を基準とし、それ以外は補正係数kを強度に乗じます。
【問139_コア強度】
コンクリート構造物より採取したコア供試体の圧縮強度試験に関する次の記述のうち、JIS A 1107:2012「コンクリートからのコア採取方法及び圧縮強度試験方法」の規定に照らして、正しいものはどれか。
(1)採取するコア供試体の直径は、粗骨材の最大寸法の1.5倍とした。
(2)コア供試体の高さは、2か所において測定し、その平均値とした。
(3)コア供試体の端面とコアの軸とのなす角度が91.0°であったので、そのまま試験を行った。
(4)コア供試体の高さと直径との比が1.80であったので、試験で得られた圧縮強度50.0N/mm2に補正係数を乗じて、圧縮強度とした。
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正解(4)
(1)誤りです。コア試験体の直径は、粗骨材の最大寸法の3倍以上とします。
(2)誤りです。コアの高さは4箇所で0.1mmまで測定し、最大値と最小値の平均値を供試体の平均高さとします。
(3)誤りです。コア供試体の端面とコアの軸とのなす角度は、90°±0.5°以内とします。
(4)問題のとおりです。高さと直径の比、高さ÷直径は、1.90~2.10を基準とし、それ以外は補正係数kを強度に乗じます。
【問140_コア強度】
コンクリート構造物から採取したコアを用いて圧縮強度試験を行った。このとき実施した試験方法に関する次の記述のうち、JIS A 1107:2012「コンクリートからのコア採取方法及び圧縮強度試験方法」の規定に照らして、不適当なものはどれか。
(1)粗骨材の最大寸法が40mmなので、直径130mmのコアを採取した。
(2)コア供試体の直径を、供試体高さの中央付近で互いに直交する2方向について測定し、その平均値を供試体の平均直径とした。
(3)コア供試体の高さを4か所において測定し、最大値と最小値の平均値を供試体の平均高さとした。
(4)直径100mmのコア供試体の高さが185mmであったため、試験で得られた圧縮強度に補正係数を乗じて補正した。
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正解(2)
(1)問題のとおりです。コア試験体の直径は、粗骨材の最大寸法の3倍以上とします。
(2)誤りです。コア供試体の上下高さの1/4付近及び高さの中央付近で、互いに直交する2方向の直径を0.1mmまで測定し、その平均値を供試体の平均直径とします。
(3)問題のとおりです。コアの高さは4箇所で0.1mmまで測定し、最大値と最小値の平均値を供試体の平均高さとします。
(4)問題のとおりです。高さと直径の比、高さ÷直径は、1.90~2.10を基準とし、それ以外は補正係数kを強度に乗じます。