サイトアイコン Blog AtoZ

コロナ療養体験記No2~症状と感染発覚までの流れ、感染発覚まで~

上記のような、新型コロナに感染した場合の様々な疑問に、少しでもお答えできればと思い、コロナに感染した筆者の体験を備忘録としてまとめました。参考になれば幸いです。

高熱、のどの痛み、頭痛、嗅覚障害が20代男性である筆者に現れた症状でした。

発症1日目から、陽性判明するまで3日目

新型コロナウイルスに感染後、陽性判明するまでの記事は、こちらです。保健所とのやり取りや、どんな書類が届くかなど、気になる方は参考にしてください!

この記事では、陽性が判明してから回復するまでをまとめました。

発症4日目: 感染発覚翌日

8時過ぎに起床。寝てる間は何度か水分補給で目が覚めたものの、以前ほどの高熱・悪寒は無し。体温は36.8℃で、もう完全に快方と(この当時は)確信。

結局株の特定はできていないが、ほぼ確でオミクロンであろう。違和感といえば、皮膚の神経が敏感でソワソワするような感覚(知覚過敏?)で、これは通常の風邪でも人によって出やすい・出にくいが分かれる模様。ちなみに筆者は風邪を引けばほぼ確実に発症するので、特に気にしない。

筆者は割と激務な所謂プロフェッショナル職であり、「体調不良は辛いけど、やるべき仕事をこなすのは当然だよね?」スタンスの職場で働いている。上司から朝720分にオンライン電話がかかってきていたが、気付かぬふりを貫き通し855分にこちらから連絡。当然のごとくコロナ発覚以前から割り振られていた業務の遂行を命じられる。


とはいえ体温は常に36.7℃36.8℃付近を維持しており、頭痛も殆ど感じない程度であったので何とか最低限のクオリティで仕事を片付け、半ば投げやりにメールで成果物を送り付けPCは完全オフラインへ。

この日は結局保健所からの電話も、日用品の送付も無し。行政からはLINEを通じて体調確認のアンケートを午前と午後の2度実施。これでは一人暮らしで自宅隔離の感染者の外出を防ぐ事は難いはず。

筆者も備蓄した食料をかなり使った為、翌日も食料が届かなければ近所へ短時間での買い出しも脳裏をよぎる。なぜならば、居住エリアの特性上、フードデリバリーに対応している店舗が殆どガッツリ系飲食店やファストフード店だからだ。ここに関しては本当に感染者の良識が全てである。

(どのようなLINEが届くかは別記事で)

仕事を終えた(やっつけた)19時過ぎ、やや喉の痛みと頭痛が増した感覚。昨日ほどの症状ではないし、エアコンの効きすぎや仕事の疲れだろうと楽観視して過ごし、21時頃にふと体温を測定すると

37.5℃。焦る。

やはり未知のウィルス。油断は禁物である。
翌日も仕事であるし、最悪週末に資料を読み込む必要も生じるので2230分に睡眠。

発症5日目: 感染発覚3日目

830分に起床。寝てる間もやや高熱だった感覚で、起床時は頭痛が酷い。幸いにも喉の痛みは治まっていた。

体温は36.8℃。回復のペースは遅れたが、悪化していないだけマシとする。

仕事のやる気は全く湧いてこないので、9時からの上司とのWeb通話でなんとか仕事を回避したいニュアンスを出すが、努力虚しく通常業務が降ってくる。最も職位の高い上司曰く、「昔の話だけど40℃で客先でプレゼンしたことあるし、まだ若いんだから大丈夫だよ!ちなみにその後にぶっ倒れて伝説になったけどね笑」と、自慢ぽくもなくあっけらかんと喋る。今の時代でこれをどう捉えるかは人それぞれだが、上り詰める人物が所謂「普通」の感覚と違う事は間違いないだろう。

上司の話を聞いて多少のやる気は出して仕事に取り組むが、いかんせん頭痛が酷い。全く集中できない。特に明確な打開策を思いつかないなか、とりあえず寒さは承知で窓を開け換気。

するとこれが効果覿面。するすると頭痛が引いていく。考えてみれば3日前から窓はもちろん家のドアすら全く開けていない。外と空気を入れ替えた場所と言えば浴室とトイレの換気扇を数時間回した程度である。料理をしないからキッチンの換気扇は使用していない。もしかしたら二酸化炭素濃度が上昇し、(それが主要因ではないかもしれないが)体調に影響を与えていたのかも。

午後からは換気の影響もありほぼ通常の体調に戻るが、保健所からの電話連絡と日用品供給は無く、昨日と変わらず自動LINEで2度の体調確認のみ。東京ではちょうど筆者の感染と同じタイミングで新規感染者が連日約1,000人数ずつ増えており、この日は4,000人を超える感染者が確認されたため、保健所もパンクに近かったのかもしれない。

とはいえ外出禁止を言い渡されてから3日も食料が手に入らない状況で、体調も回復傾向にあれば、自身がまだ感染源となるとは知らず外出する人も間違いなく現れるはず。筆者としては明日には届くはずと信じて、残りの食材をほぼ使い切り食事を済ませた。

↑気づいたら保健所から郵送でお知らせや外出制限を要請する通知が届いてた

ここまで食料事情以外は順調にきていたが、ちょっとしたトラブルが発生。
仕事も終え、Netflix視聴中にコーヒーを淹れると

匂いを感じない、、

これが噂の嗅覚障害??

恐らく筆者が感染したであろうオミクロン株は嗅覚(および味覚)障害の発生率が約2%と言われている。確率ゼロではないが、治りかけに発症するのか?

手持ちの強い香水の匂いもほぼ感じない。若干の鼻詰まりはあったので、その影響かもしれないが、とりあえず不便。コーヒーの香りを感じないので、焦げた水を飲んでる感覚。

しかし嘆いてもどうしようもないので、この日も23時には睡眠。体温は36.3℃。全快も見えてきた。

発症6日目: 感染発覚4日目

コロナ感染が発覚して初めて迎える休日。朝7時に目が覚め、2度寝して9時に起床。
体温は35.9℃。若干の鼻水は出るが、殆ど回復と言える状態。

相変わらず保健所からの物資は補給されず、午前の体調確認のラインだけが届く。30分間回答しなかったら催促の追伸が来た。これを無視し続けたら警察が来訪するのだろうか。回答項目は初期と変わらず、酸素飽和度の回答欄もあるが、一貫して回答できない。

午後14時過ぎ、遂にパルスオキシメーターと日用品の支給が届く。インターホンの画面越しには運送会社の制服を着用せず、マスクもしていない白髪交じりの60前後と思しき男性が立っている。本当に例の支給物資なのか、やや心配になる。

ドアの近くで耳を澄ませて立っていると、ハァハァと息を切らせながら、階段をゆっくりと休み休み上り下りする様子が伺える。5分以上は荷物の運搬をして下さっただろうか。音が聞こえなくなったのでドアを開けると段ボール3箱と紙袋が1つ。予想通り置き配である。メチャクチャ重い。ただでさえ人手不足の運送業界である。重量のある荷物の運送が急激に増減する事に対応するのは困難なはず。臨時の配達員を突貫で雇っているのかもしれない。いずれにせよ、ありがとうございました。

届いた物資は主に3箱で、2箱が食材詰め合わせ。1箱は2Lのペットボトル水6本入りケース。当初の説明にあったティッシュ、消毒アルコールなどの日用品は無い模様。

全て、長期保管が可能なパックご飯、乾麺、レトルト、缶詰といった食品で、当然ではあるが炭水化物がメイン。タンパク質は缶詰で少し取れるかといった程度、野菜は野菜ジュースと、乾燥海藻サラダのみ。

食材諸々が届いた様子。


全食品をリストした詳細は次回記事をご覧いただければ。

保健所からの体調確認の電話はこれまで1度もなく、恐らく全てLINEで完結すると思われる。筆者の体調が全く問題ない点も影響しているかも。

午後の体調確認では遂に酸素飽和度の回答が出来たが、もちろん問題なく96%。貸与されたパルスオキシメーターが経皮測定タイプなので、最大でも97-98%しか出ないそう。

体温も35.9℃のままで、体調的にもほぼ問題なし。

夕食には支給されたパスタを頂き、試しに家にあったワインを飲んだが、もういつも通りの感覚で飲める。下手に酔いが早いとかは一切ない。むしろ6日も酒を抜いていたので分解が早かかったかもしれない笑

あまり飲みすぎずに酒はやめ、軽く筋トレを再開。やや体は重く感じるが息切れは無く、元の状態に戻すにも長い時間はかからなそうで一安心。

体調が戻りながらも週末に全く外出できないのはそろそろしんどくなってきたが、周りに感染させてはいけないので一人おとなしくNetflixを観て、24時過ぎに就寝。

発症7日目: 感染発覚5日目

もう健常時と全く変わらない睡眠。朝8時に目覚め、体温36.2℃

朝食にシリアルをとり、もうコーヒーも普通に飲める。「コーヒーは刺激物だから風邪の時は飲むべきでない」と何度か目にした反射か、自然と体調が悪いとコーヒーを飲みたくなくなるため、これを飲めるかどうかが自身の体調を判断する基準の一つになっている。

健康が戻ると自宅隔離のキツさをひどく実感する。なまった体のリフレッシュにランニングする事はおろか、外の空気を吸いに出る事も出来ない。地方で自然が近くにある環境や庭付きの家で過ごしていれば少しはマシだろうが、都内のウサギ小屋では窓の外も住宅だらけ。一人で話し相手もいないと気が滅入りそうである。しかしここは普段できない事を行うチャンスと自分に言い聞かせ、読書やNetflixで難しめの英語ドキュメンタリーを視聴して1日が終了。

発症8日目: 感染発覚6日目

週末が明け、仕事再開。体調的にも上司からはフル稼働以上の要求が降ってくる。体温は36℃を下回り、酸素飽和度も常に97%。これが経皮測定の限界なのだろう。

仕事であれば外出できないストレスは若干和らぎ、唯一の懸念は食事。筆者は勤務日のランチはタンパク質多め、炭水化物は必ず米で量は気分で普通~大盛にするため、先日頂いたレトルトだとかなり厳しい。

我慢しなければならないのは重々承知だが、仕事のパフォーマンスに影響が出る事は絶対に避けたいので、この日に摂った昼食は以下の通り。

正直、これでもかなり少ない。間食で適当にナッツやチョコレートを食べて凌いだ。明日以降はパックご飯に加えてレトルトおじやかカップ麺が登場するかもしれない。通常時であれば炭水化物過多は絶対に避けているが、この非常時である。贅沢は言ってられない。

隔離解除まで残り3日。隔離が明けた週末には体調を戻すためにきつめに体を動かす事が確定。

発症9日目: 感染発覚7日目、隔離解除まであと2日

体温も酸素飽和度も安定し、普通に仕事に取り組む。食事は与えられた選択肢でいかに凌げるか工夫するのが楽しくなってくる。この日はマカロニを茹でてレトルトのミートソースにツナ缶を乗せて食べたり。

仕事では地方の顧客へプレゼンテーションがあり、相手が「東京はコロナの状況いかがですか」とアイスブレークを入れてきたときには自分がコロナ感染者とも言えず、適当に話を合わせその場を乗り切る。

夕方に体温が36.5℃までやや上昇し、鼻水も出てきた。まだ完治していないのか、別の原因があるのか分からないが、上司の知人はコロナ発症して1週間ずっと高熱が続いているらしく、この全て軽症と言い切れない症状のバラツキが人々の不安を生んでるのだと実感

発症10日目: 感染発覚8日目、隔離解除前日

8日続いた自宅隔離の最終日、体温は36.2℃。やや鼻水が出る気もするが、コロナの最後の症状か、それとも気のせいか。病は気からとはよく言ったもので、コロナでなければ全く気にしない程度の症状なのに。

どのように隔離解除されるのか特に調べておらず、コロナが一番最初に流行した時はPCRで陰性を確認していた気もするが、特に再検査する雰囲気も無い。というか正直、また病院に行くのはやや面倒。

昼を過ぎても何の音沙汰も無く、特に体調に問題なければ勝手に隔離を止めていいのか、それともどこかに連絡すべきか調べた方がいいのかと思っていた矢先、17時過ぎに保健所からの着信。

「本日をもって隔離解除となります。ご協力ありがとうございました、お疲れ様でした。」と一方的に30秒足らず話され、こちらの様子を聞くことなく電話終了。それもそのはず、この頃の東京の感染者数は毎日1,000人程度増え続けており、1万人に達しようかとの勢い。保健所も業務パンク状態だろう。

更に21時にSMSで東京都自宅療養者フォローアップセンター(食料を支給してくれたところ)からメッセージが届き

直近3日以内で下記に該当しなければ翌日0:00より各自で隔離解除との事。

仮に上記に該当する場合は当局に電話連絡し、判断を仰ぐとの事。

ただし、4週間は健康状態をチェックし、再び症状が出たら相談センターへ連絡するように連絡先が記載されている。やはり、ぶり返す人がいるからこその念を入れた対応と思われる。
これはあくまでも都内の感染者への対応らしく、都道府県ごとに異なると思われます。

総括

症状自体はややキツイ風邪と同程度。インフルエンザよりは確実に軽症で、会社からPCR検査の指示が無ければ単に風邪と判断していたはず。現に、発症日の2日前に一緒に飲んでた知人が後日「自分もその頃に体調悪かったんよ~」と言っており、恐らくコロナだったと思われるが、何もせず3日ほどで体調回復したとの事。

これは普段から軽い運動を行って持病もない2030代男性のケースなので、体調に不安のある方は免疫を高める為の食事や睡眠、ストレス回避と何よりも不必要に人混みを避ける事に気を付けていただければと思います。

モバイルバージョンを終了