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【診断士の問題と解説】1日5問!(Vol.84)総合問題12

コンクリート診断士 問題と解説Vol.84

 このページの問題を一問一答形式の動画としてまとめました。復習用にご活用ください。通勤中や運動中に最適です。

【問401_アルカリシリカ反応】

 エトリンガイトの遅れ生成(DEF)に関する次の記述のうち、適当なものはどれか
(1)アルカリシリカ反応とひび割れの形態が似ているコンクリートの形状として、エトリンガイトの遅れ生成がある。エトリンガイトは、セメント中に含まれるアルミネート相と硫酸が反応し生成する。
(2)エトリンガイトの遅れ生成によるひび割れは、海外で多くの事例が報告されている。また、国内ではコンクリート中に存在する塩化物イオンが多い場合で発生の危険性があるとされている。
(3)エトリンガイトの遅れ生成によるひび割れはプレキャストコンクリートなど、養生温度が高く、水分補給が少ない場合で発生の危険性があるとされている。
(4)エトリンガイトの遅れ生成によるひび割れはアルカリ含有量の多い場合に、促進されることがある。
クリックで【問題401】の解答と解説をみる

正解(4)

(1)×:誤りです。エトリンガイトはセメント中に含まれるアルミネート相とせっこうや硫酸マグネシウムなどの硫酸塩と反応して生成します。
(2)×:誤りです。エトリンガイトはコンクリート中に存在する硫酸イオンが多い場合で発生の危険性があるとされています。
(3)×:誤りです。エトリンガイトの遅れ生成によるひび割れは、プレキャストコンクリートなど、養生温度が高く水分の補給が十分にある場合で発生の危険性があるとされています。
(4)〇:問題のとおりです。エトリンガイトの遅れ生成によるひび割れは、アルカリ含有量の多い場合に促進されることがあります。

【問402_成分溶出】

 水利構造物の、コンクリートからの成分溶出に関する次の記述のうち、適当なものはどれか
(1)コンクリート表面が水と接触すると細孔溶液中の水酸化物イオンは溶出するが、カルシウムイオンは溶出しない。
(2)コンクリート表面が水と接触すると表面と内部に生じるイオン濃度の差を緩和するために、シリカゲルが溶解して生じた細孔溶液中のカルシウムイオンと、水酸化物イオンがコンクリート表面に移動する。
(3)細孔溶液中のカルシウムイオンと水酸化物イオンがコンクリート表面に移動すると、次に、シリカゲルからの溶脱が進み、固相カルシウムイオン濃度がある程度以下になるとシリカゲルの分解が急激に進む。
(4)カルシウムシリケート水和物の分解が急激に進むとシリカゲルに変化し、脆弱化する。
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正解(4)

(1)×:誤りです。コンクリート表面が水と接触すると細孔溶液中の水酸化物イオンと、カルシウムイオンが溶出します。
(2)×:誤りです。イオン濃度の差を緩和するために水酸化カルシウムが溶解して生じた細孔溶液中のカルシウムイオンと、水酸化物イオンがコンクリート表面に移動します。
(3)×:誤りです。細孔溶液中のカルシウムイオンと水酸化物イオンがコンクリート表面に移動すると、次に、カルシウムシリケート水和物からの溶脱が進み、固相カルシウムイオン濃度がある程度以下になるとカルシウムシリケート水和物の分解が急激に進みます。
(4)〇:問題のとおりです。カルシウムシリケート水和物の分解が急激に進むと、シリカゲルに変化し脆弱化します。

【問403_火害】

 コンクリートの表面温度の変化と外観変化およびセメント水和物の変化に関する次の記述のうち、不適当なものはどれか
(1)コンクリートの外観は受熱温度が300~600℃で、ピンク色になる。
(2)コンクリートの外観は受熱温度が600~900℃で、白色になる。
(3)コンクリートのセメント水和物の変化は受熱温度が600℃程度までは、エトリンガイトの吸着水の放出が起こる。
(4)コンクリートのセメント水和物の変化は受熱温度が450℃程度以上では、カルシウムシリケート水和物の分解が生じる。
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正解(4)

(1)〇:問題のとおりです。コンクリートの外観は受熱温度が300~600℃で、ピンク色になります。
(2)〇:問題のとおりです。コンクリートの外観は受熱温度が600~900℃で、白色になります。
(3)〇:問題のとおりです。コンクリートのセメント水和物の変化は受熱温度が600℃程度までは、エトリンガイトの吸着水の放出が起こります。
(4)×:誤りです。コンクリートのセメント水和物の変化は受熱温度が600℃程度以上で、カルシウムシリケート水和物の分解が生じます。

【問404_ひび割れ調査】

 ひび割れの調査に関する次の記述のうち、不適当なものはどれか
(1)RCボックスカルバートの側壁部において、脱型時にひび割れが認められたので、デジタルカメラを用いて、ひび割れ間隔を調べた。
(2)RCボックスカルバートの側壁部において、脱型時にひび割れが認められたので、クラックスケールを用いて、ひび割れ幅を調べた。
(3)RCボックスカルバートの側壁部において、脱型時にひび割れが認められたので、電磁誘導法により、ひび割れふかさを調べた。
(4)RCボックスカルバートの側壁部において、脱型時にひび割れが認められたので、コンタクトゲージ法により、ひび割れ幅の経時変化を調べた。
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正解(3)

(1)〇:問題のとおりです。RCボックスカルバートの側壁部において、脱型時にひび割れが認められた場合、デジタルカメラを用いて、ひび割れ間隔を調べます。
(2)〇:問題のとおりです。RCボックスカルバートの側壁部において、脱型時にひび割れが認められた場合、クラックスケールを用いて、ひび割れ幅を調べます。
(3)×:誤りです。電磁誘導法は、コンクリート中の鉄筋等の磁性体を探査するものです。コンクリートのひび割れ深さは探査することができません。
(4)〇:問題のとおりです。RCボックスカルバートの側壁部において、脱型時にひび割れが認められた場合、コンタクトゲージ法により、ひび割れ幅の経時変化を調べます。コンタクトゲージ法はひび割れ部にひずみゲージを取り付け、ひずみの経時的な変化を計測する方法です。

【問405_ひび割れ調査】

 RC構造物の調査に関する次の記述のうち、不適当なものはどれか
(1)橋梁、張出し部に生じた網目状のひび割れに対して、地震の履歴を調査した。
(2)トンネル内部に生じた白色の析出物に対して、トンネル背面空洞の有無を調査した。
(3)住宅基礎に生じた白色析出物に対して、土壌中の化学成分を調査した。
(4)無筋コンクリートの擁壁の亀甲状のひび割れに生じたゲル状の析出物に対して、反応性骨材の有無を調査した。
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正解(1)

(1)×:誤りです。橋梁張出し部に生じる網目状のひび割れは、骨材や施工に起因するものが多く、地震等の外力によるものと考えにくいです。
(2)〇:問題のとおりです。トンネル内面に生じた白色の析出物はエフロレッセンスと推定されます。トンネル背面から侵入する水分によるものと推定されるため、背面空洞の調査が必要です。
(3)〇:問題のとおりです。住宅基礎に生じた白色析出物は硫酸ナトリウムの化学的浸食によるエフロレッセンスと推定されます。土壌中の化学成分の調査が必要です。
(4)〇:問題のとおりです。無筋コンクリートの擁壁の亀甲状のひび割れに生じたゲル状の析出物はアルカリシリカ反応によるものと推定されます。反応性骨材の有無を調査します。
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