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【診断士の問題と解説】1日5問!(Vol.2-21)基本問題21

コンクリート診断士 問題と解説Vol.2-21

 このページの問題を一問一答形式の動画としてまとめました。復習用にご活用ください。通勤中や運動中に最適です。
コンクリート診断士_一問一答_No2-21_基本問題21
運動や通勤をしながら、コンクリート診断士試験の学習ができるように作成しました。ぜひ、チャンネル登録していただけますと、動画作成の励みになります。問題と解説を確認...

【No.101】

弾性波法に関する次の記述のうち,最も不適当なものはどれか。
(1)弾性波法の精度,適用限界について,弾性波の減衰は,周波数の高い弾性波ほどコンクリートの不均質性の影響を受けるため減衰が大きい。このため,周波数の高い超音波法を用いた方法では伝搬距離で2~3mが限界である。
(2)弾性波法の精度,適用限界について,コンクリート内部に複数の欠陥が重複している場合,さらにその背面に欠陥があったとしても,これを検知することは容易である。
(3)弾性波法の精度,適用限界について,欠陥の寸法は振幅分布を測定して欠陥の有無を判断する場合,欠陥が小さいと評価不能になる。一般的には欠陥の深さと同等以下の寸法の欠陥の検出は困難である。
(4)弾性波法の精度,適用限界について,欠陥の形状が複雑である場合には,共振周波数が生じない場合がある。このような場合は,明確な卓越周波数が存在せず評価が困難になる。
クリックで【No.101】の解答と解説をみる

正解は(2)

【解説】
(1)○正しい。弾性波法の精度,適用限界について,弾性波の減衰は,周波数の高い弾性波ほどコンクリートの不均質性の影響を受けるため減衰が大きいです。このため,周波数の高い超音波法を用いた方法では伝搬距離で2~3mが限界です。
(2)×誤り。弾性波法の精度,適用限界について,コンクリート内部に複数の欠陥が重複している場合,コンクリートと空気の間ではそのエネルギーのほとんどが反射してしまうので,さらにその背面に欠陥があったとしても,これを検知することは困難です。
(3)○正しい。弾性波法の精度,適用限界について,欠陥の寸法は振幅分布を測定して欠陥の有無を判断する場合,欠陥が小さいと評価不能になります。一般的には欠陥の深さと同等以下の寸法の欠陥の検出は困難です。
(4)○正しい。弾性波法の精度,適用限界について,欠陥の形状が複雑である場合には,共振周波数が生じない場合があります。このような場合は,明確な卓越周波数が存在せず評価が困難になります。

【No.102】

弾性波法に関する次の記述のうち,最も不適当なものはどれか。
(1)超音波法では,使用する周波数が20kHz以上の超音波域を使用し,発振子からシリコングリスなどの接触剤を介してコンクリート中に発射された弾性波を受信子で測定する方法である。センサの配置方法により表面法、透過法、反射法,斜角法に分類される。
(2)衝撃弾性波法は,ハンマーなどによりコンクリート表面を打撃して弾性波を発生させ,表面に放射された音波をマイクロフォンで測定する方法である。
(3)衝撃弾性波法は,受信子で捉えた反射エコーや波の周波数、位相などを分析することにより,部材厚さ,内部欠陥や背面空洞の有無,欠陥までの距離等を測定する。
(4)打音法は,衝撃弾性波法とほぼ同様であり,打撃により弾性波を発生させ,この弾性波がコンクリート表面に放射されたものを測定する。
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正解は(2)

【解説】
(1)○正しい。超音波法では,使用する周波数が20kHz以上の超音波域を使用し,発振子からシリコングリスなどの接触剤を介してコンクリート中に発射された弾性波を受信子で測定する方法です。センサの配置方法により表面法、透過法、反射法,斜角法に分類されます。
(2)×誤り。衝撃弾性波法は,ハンマーなどによりコンクリート表面を打撃して弾性波を発生させ,これを受信子で測定する方法です。一般的には、20kHz以下の周波数を使用します。マイクロフォンで表面の音波を測定するのは打音法です。
(3)○正しい。衝撃弾性波法は,受信子で捉えた反射エコーや波の周波数、位相などを分析することにより,部材厚さ,内部欠陥や背面空洞の有無,欠陥までの距離等を測定します。
(4)○正しい。打音法は,衝撃弾性波法とほぼ同様であり,打撃により弾性波を発生させ,この弾性波がコンクリート表面に放射されたものを測定します。

【No.103】

弾性波法に関する次の記述のうち,最も不適当なものはどれか。
(1)打音法は,可聴域の弾性波(20Hz~20kHz)を使用し,周囲の騒音の影響を受けやすいが、非接触で測定可能なため,コンクリート表面の性状に影響を受けにくい。
(2)アコースティックエミッション法は,超音波法の1つであり,コンクリートのひび割れ発生に伴って発生し伝搬する弾性波を検出する検査法である。
(3)アコースティックエミッション法は,供用中の過剰な交通荷重や地震時などの異常な荷重などの負荷あるいは鉄筋腐食により,コンクリートに内部ひび割れが発生すれば弾性波として検出でき,コンクリートの表面にAEセンサを設置して計測することでひび割れの監視ができる。
(4)アコースティックエミッション法は,ひび割れの進展や位置,深さや幅の推定ができる。
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正解は(4)

【解説】
(1)○正しい。打音法は,可聴域の弾性波(20Hz~20kHz)を使用し,周囲の騒音の影響を受けやすいが、非接触で測定可能なため,コンクリート表面の性状に影響を受けにくいです。
(2)○正しい。アコースティックエミッション法は,超音波法の1つであり,コンクリートのひび割れ発生に伴って発生し伝搬する弾性波を検出する検査法です。
(3)○正しい。アコースティックエミッション法は,供用中の過剰な交通荷重や地震時などの異常な荷重などの負荷あるいは鉄筋腐食により,コンクリートに内部ひび割れが発生すれば弾性波として検出でき,コンクリートの表面にAEセンサを設置して計測することでひび割れの監視ができます。
(4)×誤り。アコースティックエミッション法は,新しく発生したひび割れは検出できますが既存のひび割れは検出できません。同様に,ひび割れの進展や位置の推定はできますが,深さや幅の測定はできません。

【No.104】

電磁波レーダー法に関する次の記述のうち,最も不適当なものはどれか。
(1)電磁波レーダー法は電磁波を利用した調査法であり,コンクリート構造物の埋設物である鉄筋,配管およびコンクリートの部材厚,空洞等の調査ができる。
(2)電磁波レーダー法は,取り扱いが簡単ですぐに結果が得られ,短時間で広範囲の調査が可能であるが,取り扱いに資格,免許が必要である。
(3)電磁波レーダー法では,送信アンテナからインパルス状の電磁波をコンクリート内へ放射すると,その電磁波がコンクリートと電気的性質の異なる物体との境界面で反射する。
(4)電磁波レーダー法では,反射波を受信アンテナで受信し,それにかかる往復の伝搬時間により反射物体までの距離を計算し位置を求める。
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正解は(2)

【解説】
(1)○正しい。電磁波レーダー法は電磁波を利用した調査法であり,コンクリート構造物の埋設物である鉄筋,配管およびコンクリートの部材厚,空洞等の調査ができます。
(2)×誤り。電磁波レーダー法は,取り扱いが簡単ですぐに結果が得られ,短時間で広範囲の調査が可能であり,取り扱いに資格,免許が不要です。
(3)○正しい。電磁波レーダー法では,送信アンテナからインパルス状の電磁波をコンクリート内へ放射すると,その電磁波がコンクリートと電気的性質の異なる物体との境界面で反射します。
(4)○正しい。電磁波レーダー法では,反射波を受信アンテナで受信し,それにかかる往復の伝搬時間により反射物体までの距離を計算し位置を求めます。

【No.105】

電磁波レーダー法に関する次の記述のうち,最も不適当なものはどれか。
(1)電磁波レーダー法の使用周波数帯は,コンクリート構造物の部材厚,空洞調査では400MHz~1GHz,鉄筋探査では800MHz~2GHzを使用する。
(2)電磁波レーダー法は,周波数が高いほど,水平分解能は向上し,探査できる深さが深くなる。
(3)電磁波レーダー法では,鉄筋径の測定はできない。
(4)電磁波レーダー法は,コンクリートの表面に水膜がある場合は誤差を生じるため使用できない。また,コンクリートが湿潤状態より乾燥状態の方が電磁波の伝搬速度は速い。
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正解は(2)

【解説】
(1)○正しい。電磁波レーダー法の使用周波数帯は,コンクリート構造物の部材厚,空洞調査では400MHz~1GHz,鉄筋探査では800MHz~2GHzを使用します。
(2)×誤り。電磁波レーダー法は,周波数が高いほど,水平分解能は向上しますが,探査できる深さは浅くなります。
(3)○正しい。電磁波レーダー法では,鉄筋径の測定はできません。
(4)○正しい。電磁波レーダー法は,コンクリートの表面に水膜がある場合は誤差を生じるため使用できません。また,コンクリートが湿潤状態より乾燥状態の方が電磁波の伝搬速度は速いです。
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