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WES試験対策(1級) 問題と解説 No.206~210

WES試験対策(1級) 問題と解説 No.206~210

 このページの問題を一問一答形式の動画としてまとめました。復習用にご活用ください。通勤中や運動中に最適です。

【No.206】 電源特性

電源特性に関する問題で、誤っているものはどれか。
(1)細径ワイヤを用いるマグ溶接やミグ溶接では、定電流特性の直流電源を採用する。
(2)定電圧特性のマグ溶接やミグ溶接は、アーク長が長くなると、電圧が小さくなる。
(3)定電圧特性のマグ溶接やミグ溶接は、電圧を一定に保つ様に制御することで、アーク長を元の長さに復元する。
(4)定電圧特性のマグ溶接やミグ溶接は、アーク長が短くなると、電流が大きくなる。
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誤っている選択肢は (1)、(2)

【解説】
(1)誤り。細径ワイヤを用いるマグ溶接やミグ溶接では、定電圧特性の直流電源を採用します。細径ワイヤは溶けやすく、アーク長が変動しやすいので、アーク長が変化すると、電流が自動で逆方向に変化して補正してくれる、定電圧電源の自己制御作用を採用します。
(2)誤り。溶接中の電圧は、アーク長に比例して大きくなります。
(3)正しい。定電圧特性のマグ溶接やミグ溶接は、設定電圧を一定に保つように電流を自動調整することで、アーク長を元の長さに復元します。
(4)正しい。アーク長が短くなると電流は大きくなります。

【No.207】 シールドガスアーク溶接

シールドガスアーク溶接に関する問題で、誤っているものはどれか。
(1)混合ガスをシールドガスに採用したソリッドワイヤのマグ溶接は、小電流域では短絡移行となる。
(2)混合ガスをシールドガスに採用したソリッドワイヤのマグ溶接は、中電流域ではドロップ移行となる。
(3)混合ガスをシールドガスに採用したソリッドワイヤのマグ溶接は、臨界電流以上の大電流領域ではスパッタ移行となる。
(4)混合ガスをシールドガスに採用したソリッドワイヤのマグ溶接は、100%炭酸ガスをシールドガスに採用した場合に比べてビード外観は美麗になる。
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誤っている選択肢は (3)

【解説】
(1)正しい。ワイヤ先端が溶融池に接触(短絡)し、電流が急上昇して溶滴が離脱するというサイクルを1秒間に数十〜数百回繰り返す移行モードです。低電流でも溶滴移行が成立するのが短絡移行の特徴です。
(2)正しい。短絡移行に必要な低電流域を超え、溶滴が大きくなり、重力で「ボトッ」と落ちる領域をドロップ移行といいます。中電流域では、ワイヤ先端が母材から離れた位置で溶融し、重力で落ちる“大粒の液滴(ドロップ)”になるため、ドロップ移行が起きます。
(3)誤り。臨界電流以上の大電流領域ではスプレー移行となります。スプレー移行は、細かい金属粒子が連続的にアーク中を飛び、非常に安定したアークを形成する移行モードです。臨界電流とは、スプレー移行が始まるために必要な最小電流値で、この電流を超えると、電流による電磁ピンチ力が十分に強くなり、電磁ピンチ力により溶滴が細かく連続的に飛ぶようになります。
(4)正しい。混合ガスをシールドガスに採用したソリッドワイヤのマグ溶接は、100%炭酸ガスをシールドガスに採用した場合に比べてビード外観は美麗になります。

【No.208】 シールドガスアーク溶接

シールドガスアーク溶接に関する問題で、誤っているものはどれか。
(1)混合ガスをシールドガスに採用したソリッドワイヤのマグ溶接は、100%炭酸ガスをシールドガスに採用した場合に比べてアークが狭くなる。
(2)混合ガスをシールドガスに採用したソリッドワイヤのマグ溶接は、サイリスタ制御電源と、インバータ制御電源が使われる。
(3)サイリスタ制御電源は、サイリスタの位相制御によって出力電圧・電流を調整する電源方式である。
(4)インバータ制御電源は、交流電源を、一度直流にしてから高周波で再変換する方式である。
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誤っている選択肢は (1)

【解説】
(1)誤り。混合ガスをシールドガスに採用したソリッドワイヤのマグ溶接は、100%炭酸ガスをシールドガスに採用した場合に比べてアークが拡がり、ビード外観は美麗になります。
(2)正しい。混合ガスをシールドガスに採用したソリッドワイヤのマグ溶接は、サイリスタ制御電源と、インバータ制御電源が使われます。
(3)正しい。サイリスタ制御電源は、商用電源(50または60Hz)をそのまま使い、サイリスタと呼ばれる電子スイッチで電圧、電流を調整します。電源の周波数は低いままであり、コストは安いですが、薄板の溶接にやや不向きで、スパッタが多い特徴があります。
(4)正しい。インバータ制御電源は、商用電源を一度直流に整流し、それを高周波でスイッチングして、必要な電圧・電流に再変換する方式です。コストは高めですが、スパッタ低減・薄板溶接に強いという特徴があります。

【No.209】 シールドガスアーク溶接

シールドガスアーク溶接に関する問題で、誤っているものはどれか。
(1)混合ガスをシールドガスに採用したソリッドワイヤのマグ溶接は、サイリスタ制御電源に比べてインバータ制御電源では、スパッタの発生量が多くなる。
(2)混合ガスをシールドガスに採用したソリッドワイヤのマグ溶接は、サイリスタ制御電源に比べてインバータ制御電源のほうがスパッタ発生量を抑制でき、さらに、溶接電流波形を細かく制御することでスパッタ発生量を大幅にに制御できる。
(3)パルスマグ溶接では、パルス電流とパルス期間を適切に設定すれば、溶滴の移行形態はプロジェクト移行となる。
(4)プロジェクト移行は、スパッタの発生量を大幅に抑制できる。
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誤っている選択肢は (1)

【解説】
(1)誤り。混合ガスをシールドガスに採用したソリッドワイヤのマグ溶接は、サイリスタ制御電源に比べてインバータ制御電源では、スパッタの発生量が抑制されます。
(2)正しい。混合ガスをシールドガスに採用したソリッドワイヤのマグ溶接は、サイリスタ制御電源に比べてインバータ制御電源のほうがスパッタ発生量を抑制でき、さらに、溶接電流波形を細かく制御することでスパッタ発生量を大幅にに制御できます。
(3)正しい。パルスマグ溶接では、パルス電流とパルス期間を適切に設定すれば、溶滴の移行形態はプロジェクト移行となる。
(4)正しい。プロジェクション移行とは、溶滴がワイヤ先端から細かく絞られ、アーク軸方向にまっすぐ飛ぶ移行モードです。プロジェクション移行のメリットとして、スパッタが極めて少ない、アークが安定するなどが挙げられます。

【No.210】 ロボット溶接

ロボット溶接に関する問題で、誤っているものはどれか。
(1)あらかじめロボットに動作を教えてそのまま再現させる方式をプレイバック形という。
(2)アークを発生させていない状態でロボットに動作を教える方法をティーチングという。
(3)三次元CADデータなどを利用してコンピュータ画面上でロボットに動作を教える方法をオンラインティーチングという。
(4)溶接ワイヤを利用して母材の位置情報などを認識するものをワイヤタッチセンサという。
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誤っている選択肢は (3)

【解説】
(1)正しい。あらかじめロボットに動作を教えてそのまま再現させる方式をプレイバック形といいます。
(2)正しい。アークを発生させていない状態でロボットに動作を教える方法をティーチングといいます。
(3)誤り。三次元CADデータなどを利用してコンピュータ画面上でロボットに動作を教える方法をオフラインティーチングという。
(4)正しい。溶接ワイヤを利用して母材の位置情報などを認識するものをワイヤタッチセンサといいます。
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