このページで紹介する内容
このページでは、グラフの軸を日付にしたいときに行う設定について、以下の5つの内容を、備忘録としてまとめました。どなたかのお役に立てば幸いです。
- 準備-シリアル値について
- 軸を日付にする時の「最大値」と「最小値」の設定方法
- 軸を日付にする時の「単位(主・補助)」の設定方法
- 軸を日付にする時の「表示形式」の設定方法
- 時間まで細かく設定したい場合
準備-シリアル値について
エクセルの日付データは、1900年1月1日を「1」とした「シリアル値」で管理されています。
英語でSerial(シリアル)=連続 という意味です。つまり「シリアル値」とは”連続した数値”という意味です。
1900年1月1日=1
1900年1月2日=2
…
2021年9月1日=44440
のように表されます。
実際にエクセルで表示させてみましょう。セルに、「1900/1/1」と入力してみます。
すると、自動で日付として認識されるため、セルにはそのまま表示されます。
セルの表示設定を「日付」から「数値」にしてみます。すると、先ほど入力した値が「1」に変わりました。
次に、「31」とセルに入力してみます。
セルの表示設定を「数値」から「日付」にしてみます。「31」は「1900年1月31日」に変わりました。
※1800年1月1日など、1900年1月1日以前は、うまくシリアル値に変わらないようです。
「最大値」と「最小値」の設定方法
例として、次のようなグラフを作成しました。
種類:散布図
横軸:B列・・・日付(2021/3/10~2021/3/18)
縦軸:C列・・・数値
グラフの変更したい軸(ここでは横軸)をダブルクリックして「軸の書式設定」を開きます。
軸のオプションをクリックすると「最大値」と「最小値」の設定ボックスが表示されます。
例として、横軸が2021/3/11(シリアル値:44266)~2021/3/14(シリアル値:44269)までのグラフに設定します。
日付を入力後、シリアル値に変換したい場合は、セルを右クリックし「セルの書式設定」から、表示形式を「数値」とします。逆に、数値から日付にすることもできます。
これで、最小値と最大値の設定が完了しました。しかし、横軸の日付が重なっていて非常に見づらいグラフとなっていることが分かります。
「単位(主・補助)」の設定方法
続いて、単位の設定をします。
主 :1
補助:0.5
主線の軸には日付が表示されますが、補助線の方には、日付は表示されず、見やすいグラフになりました。
「表示形式」の設定方法
軸の表示が日付とならない場合や、軸の表示について細かい設定をしたいときは「軸の表示形式」をクリックします。
「種類」タブを選択し、好みの表示形式に設定することができます。
時間まで細かく設定したい場合
最後に、2021年3月11日の8:00から表示する場合を例に示します。
「2021/3/11 08:00」はシリアル値で表すと「4426.33333」であることが分かります。「最小値」にこの数値を入力し、表示形式を時間までにすると、横軸が「日付+時間」まで表示されるようになりました。
以上、グラフの軸を日付にする場合の設定方法をご紹介しました。