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【診断士の問題と解説】1日5問!(Vol.2-2)基本問題2_ジャンカ、コールドジョイント

コンクリート診断士 問題と解説Vol.2-2

 このページの問題を一問一答形式の動画としてまとめました。復習用にご活用ください。通勤中や運動中に最適です。

【No.6】

ジャンカの補修方法に関する次の記述のうち,誤っているものはどれか。
(1)粗骨材の表面露出はあるが,叩いてもはく落はせず,はつり取る必要がなかったため,ポリマーセメントモルタルを塗布した。
(2)粗骨材が露出し,叩くとはく落するが,結合力は強く連続的には,はく落しないため,不要部分をはつり,健全部分を露出し,ポリマーセメントモルタルで充てんした。
(3)粗骨材が露出し空隙も見られ,結合力は弱く,叩くと5cm程度の深さで連続的に多くはく落するため,不要部分をはつり,健全部分を露出し,無収縮モルタルを充填した。
(4)内部に空隙が多くみられ,セメントペーストのみで結合している状態で,叩くと連続的に10cm以上の深さで多くはく落するため,不要部分をはつり,健全部分を露出し,無収縮モルタルを充填した。
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正解は(4)

【解説】
(1)○正しい。粗骨材の表面露出はありますが,叩いてもはく落はせず,はつり取る必要がない場合は,ポリマーセメントモルタルを塗布します。
(2)○正しい。粗骨材が露出し,叩くとはく落しますが,結合力は強く連続的には,はく落しない場合,不要部分をはつり,健全部分を露出し,ポリマーセメントモルタルで充てんします。
(3)○正しい。粗骨材が露出し空隙も見られ,結合力は弱く,叩くと5cm程度の深さで連続的に多くはく落する場合,不要部分をはつり,健全部分を露出し,無収縮モルタルを充填します。
(4)×誤り。内部に空隙が多くみられ,セメントペーストのみで結合している状態で,叩くと連続的に10cm以上の深さで多くはく落する場合,不要部分をはつり,健全部分を露出し,コンクリートで打ち換える。

【No.7】

ジャンカに関する次の記述のうち,誤っているものはどれか。
(1)ジャンカの抑制対策は材料分離しないコンクリートを打設することが基本条件である。
(2)ジャンカは耐久性に影響する重大な欠陥ではなく,美観上の問題である。
(3)鉄筋がジャンカ発生部分に含まれている場合は,早急な補修を要する。
(4)鉄筋コンクリートの場合,鉄筋腐食を促進する浸食物質が浸入することにより,耐久性が著しく損なわれる。
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正解は(2)

【解説】
(1)○正しい。ジャンカの抑制対策は材料分離しないコンクリートを打設することが基本条件です。
(2)×誤り。ジャンカは美観上の問題だけではなく,耐久性に影響する重大な欠陥である認識が必要です。
(3)○正しい。鉄筋がジャンカ発生部分に含まれている場合は,早急な補修を要します。
(4)○正しい。鉄筋コンクリートの場合,鉄筋腐食を促進する浸食物質が浸入することにより,耐久性が著しく損なわれます。

【No.8】

コールドジョイントに関する次の記述のうち,誤っているものはどれか。
(1)コールドジョイントとは,コンクリートを打ち重ねて打設した場合に、適正な時間の間隔を過ぎることにより,前に打ち込まれたコンクリートの凝結が始まり,後から打ち込まれたコンクリートが一体化しない状態となって、打ち重ねた部分に不連続な面が生じることをいう。
(2)コールドジョイントは,ひび割れが生じたような表面状態となる,美観上の問題である。
(3)・コールドジョイントが生じると,中性化の進行が内部まで生じ,十分なかぶりを確保しても中性化を防止できず、耐久性を低下させる。
(4)コールドジョイントが生じると,水密性が低下し,塩害や化学的浸食によりコンクリートの劣化を促進させる。
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正解は(2)

【解説】
(1)○正しい。コールドジョイントとは,コンクリートを打ち重ねて打設した場合に、適正な時間の間隔を過ぎることにより,前に打ち込まれたコンクリートの凝結が始まり,後から打ち込まれたコンクリートが一体化しない状態となって、打ち重ねた部分に不連続な面が生じることをいいます。
(2)×誤り。コールドジョイントは脆弱となり,ひび割れが生じ、構造物の耐力、耐久性、水密性を低下させます。
(3)○正しい。・コールドジョイントが生じると,中性化の進行が内部まで生じ,十分なかぶりを確保しても中性化を防止できず、耐久性を低下させます。
(4)○正しい。コールドジョイントが生じると,水密性が低下し,塩害や化学的浸食によりコンクリートの劣化を促進させます。

【No.9】

コールドジョイントの発生要因に関する次の記述のうち,誤っているものはどれか。
(1)コールドジョイントの発生要因として,コンクリートの配合による凝結程度があり,凝結が遅いほどコールドジョイントが発生しやすい。
(2)コールドジョイントの発生要因として,コンクリートの製造、運搬による凝結程度があり,製造から打ち込みまでの時間間隔が長いほどコールドジョイントが発生しやすい。
(3)コールドジョイントの発生要因として,コンクリート打設時の温度,湿度,風,日射などの環境条件があり,気温が高く,日射が大きいほどコールドジョイントは発生しやすい。
(4)コールドジョイントの発生要因として,コンクリート打設時の打込み方法、順序、速度,締め固め,人員配置があり,打ち重ね時間間隔が長いほど,コールドジョイントが発生しやすい。
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正解は(1)

【解説】
(1)×誤り。コールドジョイントの発生要因として,コンクリートの配合による凝結程度があり,凝結が早いほどコールドジョイントが発生しやすいです。
(2)○正しい。コールドジョイントの発生要因として,コンクリートの製造、運搬による凝結程度があり,製造から打ち込みまでの時間間隔が長いほどコールドジョイントが発生しやすいです。
(3)○正しい。コールドジョイントの発生要因として,コンクリート打設時の温度,湿度,風,日射などの環境条件があり,気温が高く,日射が大きいほどコールドジョイントは発生しやすいです。
(4)○正しい。コールドジョイントの発生要因として,コンクリート打設時の打込み方法、順序、速度,締め固め,人員配置があり,打ち重ね時間間隔が長いほど,コールドジョイントが発生しやすいです。

【No.10】

コールドジョイントに関する次の記述のうち,誤っているものはどれか。
(1)コールドジョイント部の環境温度が低いほど,健全なコンクリートと比較して強度の低下が大きい。
(2)コールドジョイント部養生方法ではコールドジョイント部への水分の供給が少ないほど,健全なコンクリートと比較して強度の低下が大きい。
(3)コールドジョイントを防止するため,打ち重ね時にコンクリートの打設の間隔をできる限り短くする。
(4)コールドジョイントを防止するため,打ち重ね時にバイブレーター等を使い,打ち重ね前後のコンクリートの一体化を図る。
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正解は(1)

【解説】
(1)×誤り。コールドジョイント部の環境温度が高いほど,健全なコンクリートと比較して強度の低下が大きいです。
(2)○正しい。コールドジョイント部養生方法ではコールドジョイント部への水分の供給が少ないほど,健全なコンクリートと比較して強度の低下が大きいです。
(3)○正しい。コールドジョイントを防止するため,打ち重ね時にコンクリートの打設の間隔をできる限り短くします。
(4)○正しい。コールドジョイントを防止するため,打ち重ね時にバイブレーター等を使い,打ち重ね前後のコンクリートの一体化を図る。
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