コンクリート診断士 問題と解説Vol.2-20
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コンクリート診断士_一問一答_No2-20_基本問題20
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【No.96】
サーモグラフィー法に関する次の記述のうち,最も不適当なものはどれか。
(1)サーモグラフィーとは,物体の表面から放射される赤外線を検出素子を用いて二次元的に捜査し,検出された赤外線量を映像として表示する方法である。
(2)サーモグラフィー法では,タイル,モルタルの浮き部,コンクリート中のジャンカ,空洞,漏水部など,構造物中に欠陥が存在する場合は熱伝導率,比熱は,健全部と比べて大きくなる。
(3)サーモグラフィー法では,健全部と欠陥部の熱的性質の違いは,気温や日射,あるいは人工的な加熱,冷却に起因して生じる構造物の温度変動の中で表面温度の差となって現れる。
(4)土木,建築分野におけるサーモグラフィー法とは,赤外線映像装置を用いて物体の表面温度分布を測定し,熱画像上に現れる表面温度異常部から,内部欠陥の存在を推定する方法である。
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正解は(2)
【解説】
(1)○正しい。サーモグラフィーとは,物体の表面から放射される赤外線を検出素子を用いて二次元的に捜査し,検出された赤外線量を映像として表示する方法です。
(2)×誤り。サーモグラフィー法では,タイル,モルタルの浮き部,コンクリート中のジャンカ,空洞,漏水部など,構造物中に欠陥が存在する場合は熱伝導率,比熱は,健全部と比べて小さくなります。
(3)○正しい。サーモグラフィー法では,健全部と欠陥部の熱的性質の違いは,気温や日射,あるいは人工的な加熱,冷却に起因して生じる構造物の温度変動の中で表面温度の差となって現れます。
(4)○正しい。土木,建築分野におけるサーモグラフィー法とは,赤外線映像装置を用いて物体の表面温度分布を測定し,熱画像上に現れる表面温度異常部から,内部欠陥の存在を推定する方法です。
【No.97】
サーモグラフィー法に関する次の記述のうち,最も不適当なものはどれか。
(1)サーモグラフィー法の主な用途として,壁仕上の浮き調査,橋梁床版のコンクリート浮き調査,トンネル覆工コンクリートはく離調査,住宅の断熱性能の評価などが挙げられる。
(2)サーモグラフィー法は,内部に生じた空隙が断熱層となり,日射や気温変化に起因して生じる表面温度の日変動の中で、欠陥部と健全部との問に表面温度差があることを利用して,内部欠陥を検知する方法である。
(3)サーモグラフィー法による測定の特徴は,測定の精度が,測定時の気象条件に大きく左右されるため,晴天日に測定する点に注意が必要である。
(4)サーモグラフィー法による測定は,調査対象部分の日射受熱量が最小となる時間に行い,最高気温,最低気温となる時間の測定は避ける。
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正解は(4)
【解説】
(1)○正しい。サーモグラフィー法の主な用途として,壁仕上の浮き調査,橋梁床版のコンクリート浮き調査,トンネル覆工コンクリートはく離調査,住宅の断熱性能の評価などが挙げられます。
(2)○正しい。サーモグラフィー法は,内部に生じた空隙が断熱層となり,日射や気温変化に起因して生じる表面温度の日変動の中で、欠陥部と健全部との問に表面温度差があることを利用して,内部欠陥を検知する方法です。
(3)○正しい。サーモグラフィー法による測定の特徴は,測定の精度が,測定時の気象条件に大きく左右されるため,晴天日に測定する点に注意が必要です。
(4)×誤り。サーモグラフィー法による測定は,調査対象部分の日射受熱量が最大となる時間あるいは,最高気温,最低気温となる時間に測定します。
【No.98】
サーモグラフィー法に関する次の記述のうち,最も不適当なものはどれか。
(1)サーモグラフィー法の精度,適用限界に関して,測定面の表面の光沢や汚れにより生じる温度差を欠陥と認識することがある。
(2)サーモグラフィー法の精度,適用限界に関して,検出深度は構造物の表面から100mm~150mm程度が限界である。
(3)サーモグラフィー法の精度,適用限界に関して,欠陥の深さや空隙の形状の推定は難しい。
(4)サーモグラフィー法の精度,適用限界に関して,測定面の正面を0度とした場合,約30度以上斜めからの角度で計測すると精度が落ちる。
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正解は(2)
【解説】
(1)○正しい。サーモグラフィー法の精度,適用限界に関して,測定面の表面の光沢や汚れにより生じる温度差を欠陥と認識することがあります。
(2)×誤り。サーモグラフィー法の精度,適用限界に関して,検出深度は構造物の表面から50mm程度が限界です。
(3)○正しい。サーモグラフィー法の精度,適用限界に関して,欠陥の深さや空隙の形状の推定は難しいです。
(4)○正しい。サーモグラフィー法の精度,適用限界に関して,測定面の正面を0度とした場合,約30度以上斜めからの角度で計測すると精度が落ちる。
【No.99】
弾性波法に関する次の記述のうち,最も不適当なものはどれか。
(1)弾性波法とは,コンクリート表面に設置した発振子や衝撃入力装置によって内部に弾性波を発生させ,これをコンクリート表面の受信子で測定し,内部の欠陥の位置や寸法を測定する方法である。
(2)弾性波法には、使用する周波数や弾性波の与え方,受信方法によって,超音波法、衝撃弾性波法、打音法、AE法などがある。
(3)弾性波法について,発せられた弾性波は,コレクリート中を直進するため,反射や回折は起こらない。
(4)弾性波法について,コンクリート中のひび割れ、はく離箇所、空洞などに依存する空気層との境界で弾性波のほとんどが反射してしまうことを利用している。
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正解は(3)
【解説】
(1)○正しい。弾性波法とは,コンクリート表面に設置した発振子や衝撃入力装置によって内部に弾性波を発生させ,これをコンクリート表面の受信子で測定し,内部の欠陥の位置や寸法を測定する方法です。
(2)○正しい。弾性波法には、使用する周波数や弾性波の与え方,受信方法によって,超音波法、衝撃弾性波法、打音法、AE法などがあります。
(3)×誤り。弾性波法について,発せられた弾性波は,コレクリート中を直進、反射、回析を繰り返しながら散乱、拡散していく。
(4)○正しい。弾性波法について,コンクリート中のひび割れ、はく離箇所、空洞などに依存する空気層との境界で弾性波のほとんどが反射してしまうことを利用しています。
【No.100】
弾性波法に関する次の記述のうち,最も不適当なものはどれか。
(1)弾性波測定では,伝搬時間測定によりひび割れ深さの測定ができる。
(2)弾性波測定では,周波数測定により水平ひび割れ位置の測定ができる。
(3)弾性波測定では,受信波の位相変化によるひび割れ幅の測定ができる。
(4)弾性波測定では,振幅分布の測定によるはく離部の測定ができる。
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正解は(3)
【解説】
(1)○正しい。弾性波測定では,伝搬時間測定によりひび割れ深さの測定ができます。
(2)○正しい。弾性波測定では,周波数測定により水平ひび割れ位置の測定ができます。
(3)×誤り。弾性波測定では,受信波の位相変化によるひび割れ深さの測定ができます。ひび割れ幅の測定はできません。
(4)○正しい。弾性波測定では,振幅分布の測定によるはく離部の測定ができます。