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WES試験対策(1級) 問題と解説 No.216~220

WES試験対策(1級) 問題と解説 No.216~220

 このページの問題を一問一答形式の動画としてまとめました。復習用にご活用ください。通勤中や運動中に最適です。
【No 861~880】WES溶接管理技術者試験対策
WES溶接管理技術者試験勉強のための一問一答形式の音声教材です。初学者である自分向けに、音声には基本的な用語の説明も含めています。運動中や通勤中に聞き流しながら...

【No.216】 溶接材料

溶接材料に関する問題で、誤っているものはどれか。
(1)高張力鋼を被覆アーク溶接する場合、低水素系溶接棒を使用する。
(2)高張力鋼を被覆アーク溶接する場合、低水素系溶接棒を使用する理由として、低温割れの発生防止が挙げられる。
(3)イルミナイト系溶接棒を用いた場合の溶接金属のじん性は、低水素系溶接棒を用いた場合に比べて一般に高くなる。
(4)イルミナイト系溶接棒は低水素系溶接棒に比べて、溶接金属中の酸素量が多いため、じん性が低くなる。
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誤っている選択肢は (3)

【解説】
(1)正しい。低水素系溶接棒の使用は、高張力鋼の規格(SM490、SM570 など)で推奨されています。
(2)正しい。高張力鋼を被覆アーク溶接する場合、低水素系溶接棒を使用する理由として、低温割れの発生防止が挙げられます。
(3)誤り。イルミナイト系(酸化チタン系)は、被覆剤に水分を含みやすく、溶接金属に水素が入りやすいです。水素はじん性を低下させ、割れ感受性を高めます。一方、低水素系は被覆剤の水分が極めて少なく、溶接金属の水素量が低いです。結果として、じん性が高く、割れにくい溶接金属になります。
(4)正しい。イルミナイト系溶接棒は低水素系溶接棒に比べて、溶接金属中の水素量が多いため、じん性が低くなります。

【No.217】 溶接性

溶接性に関する問題で、誤っているものはどれか。
(1)マグ溶接用ソリッドワイヤの化学成分の中で、軟鋼用被覆アーク溶接棒心線にくらべて多量に含有されている元素に、ケイ素、マンガンがある。
(2)マグ溶接用ソリッドワイヤの化学成分の中のケイ素、マンガンは、溶接金属中の脱水素反応を促進させ、水素を低減する。
(3)溶接金属中の酸素を低減させると、じん性低下やポロシティーを抑制する。
(4)サブマージアーク溶接用ボンドフラックスは、溶融フラックスに比べて、合金元素や炭酸塩を容易に添加しやすい。
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誤っている選択肢は (2)

【解説】
(1)正しい。溶融金属中の酸素を除去するためにマンガンとケイ素を多めに添加します。ケイ素は強力な脱酸剤であり、マンガンは脱酸+靭性改善+強度向上の効果があります。
(2)誤り。マグ溶接用ソリッドワイヤの化学成分の中のケイ素、マンガンは、溶接金属中の脱酸反応を促進させ、酸素を低減します。
(3)正しい。溶接金属中の酸素量を低減すると、一般に「じん性低下の抑制」と「ポロシティーの抑制」に効果があります。
(4)正しい。ボンドフラックスは原料粉末(酸化物、炭酸塩、フェロアロイなど)を- バインダーで練り合わせ、造粒し、焼成するという製造方法です。粉末状の合金元素をそのまま配合でき、炭酸塩も自由に混ぜられます。

【No.218】 溶接性

溶接性に関する問題で、誤っているものはどれか。
(1)サブマージアーク溶接用ボンドフラックスは、溶融フラックスに比べて、大入熱溶接に不利である。
(2)サブマージアーク溶接用ボンドフラックスは、溶融フラックスに比べて、じん性に優れる。
(3)サブマージアーク溶接用ボンドフラックスは、溶融フラックスに比べて、乾燥後の拡散性水素量が少ない。
(4)オーステナイト系ステンレス鋼の溶接部で発生する凝固割れを助長する主な元素にリン、硫黄が挙げられる。
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誤っている選択肢は 無し

【解説】
(1)正しい。サブマージアーク溶接用ボンドフラックスは、溶融フラックスに比べて、大入熱溶接も可能である点が優れています。
(2)正しい。一般に、ボンドフラックスの方がじん性に優れます。
(3)正しい。サブマージアーク溶接用ボンドフラックスは、溶融フラックスに比べて、乾燥後の拡散性水素量が少ないです。
(4)正しい。オーステナイト系ステンレス鋼の溶接部で発生する凝固割れ(高温割れ)を助長する主な元素は、リン(P)と硫黄(S)です。低融点の共晶を形成する不純物です。凝固する際に粒界に偏析し、融点の低い液相膜として残るため、凝固収縮の引張応力に耐えきれず割れが発生します。

【No.219】 溶接性

溶接性に関する問題で、誤っているものはどれか。
(1)凝固割れを防止するには、溶接金属をオーステナイト中にδフェライトが数パーセント程度含有した組織にすることが挙げられる。
(2)溶接熱影響部において、粒界に存在する低融点化合物が局部溶融することで生じる割れは、液化割れという。
(3)めっきや塗料に含まれる亜鉛と反応して粒界に生じる割れは、めっき割れという。
(4)矩形断面はりのまげ応力σは、中立軸からの距離をyとすると、応力σ=モーメントM×y/断面二次モーメントIで与えられる。
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誤っている選択肢は (3)

【解説】
(1)正しい。凝固割れを防止するには、溶接金属をオーステナイト中にδフェライトが数パーセント程度含有した組織にすることが挙げられます。
(2)正しい。凝固割れは、溶接金属が凝固末期に引張応力を受け、低融点の偏析物(硫黄、リンなど)を含む液膜が破断することで発生します。δフェライトが数%存在すると、δフェライトはオーステナイトよりも 不純物元素の固溶度が高いため、凝固末期に液膜として残る不純物が減り、割れ感受性が低下します。また、δフェライトは延性が高く応力緩和に寄与し、凝固末期の引張応力を部分的に吸収し、割れを抑制します。
(3)誤り。めっきや塗料に含まれる亜鉛と反応して粒界に生じる割れは、亜鉛ぜい化割れといいます。
(4)正しい。矩形断面はりのまげ応力σは、中立軸からの距離をyとすると、応力σ=モーメントM×y/断面二次モーメントIで与えられます。

【No.220】 溶接継手

溶接継手に関する問題で、誤っているものはどれか。
(1)溶接継手の引張残留応力の生成要因として、加熱時の溶接部の引張組成ひずみがある。
(2)溶接継手の引張残留応力の生成要因として、加熱時の溶接部の圧縮組成ひずみがある。
(3)溶接継手の引張残留応力の生成要因として、冷却時の溶接金属部の収縮ひずみがある。
(4)溶接継手の引張残留応力の生成要因として、冷却時の溶接金属部の膨張ひずみがある。
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誤っている選択肢は (1)、(4)

【解説】
(1)誤り。溶接継手の引張残留応力の生成要因として、加熱時の溶接部の圧縮組成ひずみがあります。
(2)正しい。溶接継手の引張残留応力の生成要因として、加熱時の溶接部の圧縮組成ひずみがあります。
(3)正しい。溶接継手の引張残留応力の生成要因として、冷却時の溶接金属部の収縮ひずみがあります。
(4)誤り。溶接継手の引張残留応力の生成要因として、冷却時の溶接金属部の収縮ひずみがあります。
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