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【砂すじ】とは?コンクリートの表面がざらざらしていたら砂すじです

砂すじとは?

コンクリート表面に、筋状に細骨材(砂)が露出している状態を言います。硬化後の型枠継ぎ目のコンクリート表面がザラザラした状態になる現象です。

砂すじは材料分離が原因で発生する

砂すじは、コンクリート打設中に、コンクリート中の水が分離し、分離した水がコンクリート表面に浮き出て、型枠表面のセメントペーストを流し出してしまうことで生じます。

砂すじの発生を抑制するためには、材料分離抵抗性の高いコンクリートを使用することが重要です。

砂すじはコンクリート表面の硬化不良でも起こる

また、砂すじが起こる他の原因として、型枠がコンクリートの水分を吸収してしまい、表面が硬化不良となることが挙げられます。

コンパネ(コンクリートパネル)用型枠は、型枠表面に塗装がなされており、コンクリートの水分を吸収しなくなるため、砂すじの発生を抑制します。

ただし、コンパネは何度も転用すると表面の塗装がはがれてしまい、コンクリートの水分を吸収するようになる点に注意です。

←コンパネ=型枠が水分を吸収しないように、表面にウレタン塗装が施してあります。

型枠に無塗装の合板や杉材など、吸水のおそれのある材料を使用する場合は、表面に剥離剤を塗布し、打設の直前には水湿しを行います。

型枠がコンクリートの水分を吸収しないように注意してからコンクリート打設をすることで、砂すじの発生を抑制することができます。

砂すじについてのまとめ

砂すじの写真

砂すじは、このようなザラザラしたコンクリート表面が、型枠の継ぎ目に沿って筋状に現れます。

問題点

原因

対策

打設計画時の注意点

単位水量が少なく、材料分離抵抗性の高いコンクリート(ブリーディング水が少ないコンクリート)を使用します。

型枠材は、コンパネの使用や剥離剤の塗布を行うことが砂すじの抑制に効果的です。

打設時の注意点

打設速度が速いと材料が分離しますので、打設速度に注意が必要です。

また、垂直面の型枠表面を加振する際には、振動機(バイブレーター)を型枠に沿ってゆっくりと引き上げます。これは、ブリーディング水を表面まで浮き上がらせ、浮き水を処理するためです。

筆者の砂すじに対するイメージ

現場管理の経験の中で、砂すじを見た記憶はそれほどありません。おそらく、認定工場のJISコンクリートを使用している分には、このような問題が生じないのだろうと思います。

しかし、街中を歩いていると、砂すじが現れた塀や古い高架橋の柱脚を見かけることがあります。おそらく型枠の吸水性に問題がある場合が多いのではと考えます。

砂はだの例

砂すじと似た不具合で、砂はだがあります。砂すじの発生原因と同じく、型枠表面のセメントペーストが流され、細骨材だけが表面に残った状態です。

以上、砂すじについてまとめました。

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