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【コンクリート主任技士過去問解説】平成24年度No16~20

コンクリート主任技士過去問 問題と解説

【平成24年度―問題16】

 コンクリート構造物の耐久性確保に関する次の記述のうち、適当なものはどれか
(1)中性化の進行を抑制するために、フライアッシュセメントB種を使用して、ポゾラン反応による組織のち密化を図った。
(2)アルカリシリカ反応を抑制するために、水セメント比を小さくしてコンクリートの強度を向上させた。
(3)凍害による劣化を抑制するために、吸水率が高い粗骨材を使用して、凍結時の移動水分の逃げ道を確保した。
(4)海水の作用によるエトリンガイトの生成に伴う膨張を抑制するために、高炉セメントB種を使用した。
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正解(4)

(1)誤りです。フライアッシュセメントを用いると、組織のち密化は起こりますが、ポゾラン反応によりコンクリート中のアルカリ分が消費され、中性化が進行します。
(2)誤りです。アルカリシリカ反応の抑制対策として、水セメント比を小さくすることは適切ではありません。アルカリシリカ反応の抑制には、低アルカリ型セメントの使用などが挙げられます。
(3)誤りです。凍害の劣化を抑制するためには、吸水率の低い粗骨材を使用する必要があります。具体的には吸水率が8%を超える粗骨材は有害であるとされています。
(4)問題の通りです。海水に含まれる硫酸塩により、エトリンガイトが生成され、膨張劣化を起こします。高炉セメントを用いたコンクリートは、耐硫酸塩として有効とされています。

【平成24年度―問題17】

 下表は、レディーミクストコンクリートに使用する各材料の1回計量分量の設定値と実際に計量した時の計量値を示したものである。次の(1)~(4)の組合わせのうち、JIS A 5308(レディーミクストコンクリート)の計量誤差の規定を満足するものとして、適当なものはどれか
目標とする1回計量分量(kg)
セメント フライアッシュ 細骨材 粗骨材 高性能AE減水剤
300 600 150 1500 2000 7.00
計量値(kg)
セメント フライアッシュ 細骨材 粗骨材 高性能AE減水剤
(1) 304 592 148 1450 2050 7.15
(2) 302 606 154 1475 2040 7.05
(3) 298 610 152 1525 1960 6.95
(4) 296 608 150 1550 1950 7.25
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正解(1)

計量誤差=(計量値-1回計量分量目標値)/1回計量分量目標値

水、セメント:±1%
混和材:±2%
(※:高炉スラグ微粉末は±1%)
骨材、混和剤:±3%

計量誤差の計算式から、(1)が正解です。

【平成24年度―問題18】

 呼び強度30のコンクリートを製造しているレディーミクストコンクリート工場AおよびBがある。圧縮強度の実績をもとに標準偏差σとしてA工場は3.0N/mm2、B工場はは4.0N/mm2を採用している。また、配合計画として、下式を採用している。
A工場:(配合強度)=(呼び強度の強度値)±2.5σ
B工場:(配合強度)=(呼び強度の強度値)±2.0σ
 製造したコンクリートの圧縮強度は正規分布に従うものとする。この2工場の呼び強度30のレディーミクストコンクリートに関する次の記述のうち、正しいものはどれか
(1)A工場のほうがB工場より、配合強度は高い。
(2)A工場のほうがB工場より、呼び強度の強度値を下回る確率が高い。
(3)A工場のほうがB工場より、圧縮強度の試験結果が33N/mm2を下回る確率が高い。
(4)A工場のほうがB工場より、圧縮強度の試験結果が40N/mm2を上回る確率が低い。
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正解(4)

下図のようなイメージとなります。

【平成24年度―問題19】

 レディーミクストコンクリートの検査に関する次の記述のうち、JIS A 5308(レディーミクストコンクリート)の規定に照らして、正しいものはどれか
(1)呼び方が「普通 30 21 20 N」で高性能AE減水剤を用いたコンクリートの検査において、スランプの試験値が23.5cmであったので、スランプについて合格と判定した。
(2)呼び方が「高強度 50 60 20 N」のコンクリートの検査において、スランプフローの試験値が49.0cmであったので、スランプフローについて合格と判定した。
(3)呼び方が「普通 40 15 20 N」のコンクリートの検査において、同一試料での塩化物イオン量の試験値が1回目は0.280kg/m3であり、2回目は0.306kg/m3であったので、塩化物含有量について不合格と判定した。
(4)呼び方が「普通 30 12 20 BB」のコンクリートの材齢28日における3回目の圧縮強度の試験値の平均値が32.5N/mm2であり、最小値が28.5N/mm2であったので、強度について合格と判定した。
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正解(4)

(1)誤りです。スランプ21cm±1.5が規定値です。
(2)誤りです。スランプフロー60cm±10が規定値です。
(3)誤りです。塩化物イオン量については、試験を3回行い、3回の平均値から合否を判定します。3回の平均値が、0.30kg/m3以下であれば合格となります。
(4)問題の通りです。圧縮強度の試験は、1回の試験結果が、呼び強度の値の85%以上、かつ、3回の試験結果の平均値が、呼び強度の値以上であれば合格です。

【平成24年度―問題20】

 JIS A 5308(レディーミクストコンクリート)に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか
(1)各種スラグ骨材のうち高炉スラグ細骨材は、高強度コンクリートに使用できる。
(2)JIS A 5021(コンクリート用再生骨材H)に規定される再生骨材Hは、普通コンクリートおよび舗装コンクリートに使用できる。
(3)購入者は、生産者と協議のうえ、コンクリートの最高温度または最低温度を必要に応じて指定することができる。
(4)生産者は、購入者からの要求があれば、バッチごとの軽量記録およびこれから算出した単位量を納入後に提出しなければならない。
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正解(1)

(1)誤りです。JIS A 5308によると「骨材は,附属書Aに適合するものを用いる。ただし、再生骨材Hは、普通コンクリート及び舗装コンクリートに適用する。また、各種スラグ粗骨材は、高強度コンクリートには適用しない。」と書かれています。
(2)問題の通りです。再生骨材Hは、普通コンクリートおよび舗装コンクリートに使用できます。なお、再生骨材M、Lは、使用できません。H、M、Lは、ハイ、ミドル、ローで、砕石の処理が高度なものが、再生骨材Hとなります。
(3)問題の通りです。コンクリートの最高温度または最低温度、水セメント比の上限値、単位水量の上限値など、必要に応じて生産者と協議の上、指定することができます。なお、スランプは指定できません。
(4)問題の通りです。2009年に、JISが改定された際に、配合に関する報告内容の充実がなされました。

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