ビールの色について
一般に販売されているビールは
の2種類に分かれていると認識している人が大半ではないでしょうか。
色の違いにより区分けされていますが、実際には普通のビールと黒ビールの中間色のビールも数多く存在するため、はっきりと分けることは難しいと思います。
日本で販売されている黒ビールは、以下のように定義されているそうです。
日本においては、『ビールの表示に関する公正競争規約及び施行規則』で、「黒ビール及びブラックビール」を次のように定義している。 濃色の麦芽を原料の一部に用いた色の濃いビールでなければ、黒ビール又はブラックビールと表示してはならない。 法文では、材料(大麦、小麦など)の違い、上面発酵(エール)、下面発酵(ラガー)の違いを含んでおらず、一般的なビールの分類法(スタイル)では異なる分類にされるスタウト(上面発酵)、シュヴァルツビール(下面発酵)のどちらも黒ビールと名乗って販売することが可能になっている。 引用元:wikipedia「黒ビール」
スタウト(アイルランド発祥)の代表例:ギネス
シュヴァルツビール(ドイツ発祥)の代表例:ケストリッツァーシュヴァルツビア
※”スタウト”は英語で「強い」(味、香りが強いため)、”シュヴァルツ”はドイツ語で「黒」
黒ビールには焙煎された麦芽を使用
コーヒー豆を焙煎することで、コーヒー独特の風味を出していることをご存じの方は多いのではないでしょうか。
”深煎り”なんていう商品は、とても香りが強く、味も苦みを強く感じるものが多いです。 コーヒー豆を焙煎するのと同じように、ビールの原材料である”麦芽”を焙煎したものを使用したビールが黒ビールになります。
黒ビールは色だけでなく、独特の焙煎香(燻したような香り)がし、味も普通のビールと比べると苦めに感じると思います。
そのほかにも、ビールに使用するホップやビールイーストの種類、水のミネラル分等がビールの色に影響をもたらしますが、主には麦芽の焙煎による色への影響が大きいとされています。
焙煎の具合によって麦芽の呼び方が変わる
普通麦芽→カラメル麦芽→クリスタル麦芽→チョコレート麦芽→黒麦芽
(淡色 ← 中等色 → 濃色)
焙煎の温度と時間によって麦芽の色が変わります。
例えば、黒麦芽は焙煎温度が200℃以上となります。
ビールに色と香りをつけるための麦芽は高温で焙煎するため、アミラーゼなどの酵素が失活化してしまいます。
そのため、仕込工程でこれらの麦芽を使用する際には、デンプンを糖化させてから焙煎を行ったり、酵素が失活化していないベースモルト(普通麦芽)を併用します。
おまけ
個人的に、黒ビールに一番合う食べ物は?と聞かれたら、間違いなく”ウナギの串焼き”と答えます。新宿の思い出横丁にある「カブト」というお店で飲んだ黒ビールは、炭火で焼かれたウナギの燻された香りと、黒ビールの焙煎香(黒エビスビール)の組み合わせが最高でした。また行きたいものです。
ビールの色について
一般に販売されているビールは
の2種類に分かれていると認識している人が大半ではないでしょうか。
色の違いにより区分けされていますが、実際には普通のビールと黒ビールの中間色のビールも数多く存在するため、はっきりと分けることは難しいと思います。
日本で販売されている黒ビールは、以下のように定義されているそうです。
日本においては、『ビールの表示に関する公正競争規約及び施行規則』で、「黒ビール及びブラックビール」を次のように定義している。 濃色の麦芽を原料の一部に用いた色の濃いビールでなければ、黒ビール又はブラックビールと表示してはならない。 法文では、材料(大麦、小麦など)の違い、上面発酵(エール)、下面発酵(ラガー)の違いを含んでおらず、一般的なビールの分類法(スタイル)では異なる分類にされるスタウト(上面発酵)、シュヴァルツビール(下面発酵)のどちらも黒ビールと名乗って販売することが可能になっている。 引用元:wikipedia「黒ビール」
スタウト(アイルランド発祥)の代表例:ギネス
シュヴァルツビール(ドイツ発祥)の代表例:ケストリッツァーシュヴァルツビア
※”スタウト”は英語で「強い」(味、香りが強いため)、”シュヴァルツ”はドイツ語で「黒」
黒ビールには焙煎された麦芽を使用
コーヒー豆を焙煎することで、コーヒー独特の風味を出していることをご存じの方は多いのではないでしょうか。
”深煎り”なんていう商品は、とても香りが強く、味も苦みを強く感じるものが多いです。 コーヒー豆を焙煎するのと同じように、ビールの原材料である”麦芽”を焙煎したものを使用したビールが黒ビールになります。
黒ビールは色だけでなく、独特の焙煎香(燻したような香り)がし、味も普通のビールと比べると苦めに感じると思います。
そのほかにも、ビールに使用するホップやビールイーストの種類、水のミネラル分等がビールの色に影響をもたらしますが、主には麦芽の焙煎による色への影響が大きいとされています。
焙煎の具合によって麦芽の呼び方が変わる
普通麦芽→カラメル麦芽→クリスタル麦芽→チョコレート麦芽→黒麦芽
(淡色 ← 中等色 → 濃色)
焙煎の温度と時間によって麦芽の色が変わります。
例えば、黒麦芽は焙煎温度が200℃以上となります。
ビールに色と香りをつけるための麦芽は高温で焙煎するため、アミラーゼなどの酵素が失活化してしまいます。
そのため、仕込工程でこれらの麦芽を使用する際には、デンプンを糖化させてから焙煎を行ったり、酵素が失活化していないベースモルト(普通麦芽)を併用します。
おまけ
個人的に、黒ビールに一番合う食べ物は?と聞かれたら、間違いなく”ウナギの串焼き”と答えます。新宿の思い出横丁にある「カブト」というお店で飲んだ黒ビールは、炭火で焼かれたウナギの燻された香りと、黒ビールの焙煎香(黒エビスビール)の組み合わせが最高でした。また行きたいものです。