<建設現場の三大災害>
1.墜落・転落災害
2.建設機械・クレーン等災害
3.崩壊・倒壊災害
<液状化の原理と対策方法>
1.液状化の原因
a.地盤内の密実でない砂質土
b.地震による間隙水圧の上昇(砂粒子の噛み合わせが外れる)
c.砂粒子の沈降
d.間隙水の排出
2.液状化の対策
a.地盤の締固め:サンドコンパクションパイル工法
b.圧密促進:バーチカルドレーン工法
c.薬液注入:固結工法
d.地下水排水:ディープウェル工法
e.せん断変形抑制:連続地中壁工法
<多様な入札・契約方式>
~ねらい~
・中長期的な担い手の確保
・行き過ぎた価格競争の是正
・地域のインフラメンテナンスや維持管理
・発注者マンパワー不足
・受発注者の負担軽減
~具体的な取組~
1.CM方式
→発注者の補助者・代表者としてコンストラクション・マネージャーが技術的な中立性を保ちつつ発注者側に立って、設計検討・工事発注方式の検討・工程管理・コスト管理などのマネジメント業務の全部または一部を行うものを言います。
具体的な効果:事業計画の適正化、工期削減、管理コスト削減などが挙げられます。
2.事業促進PPP方式
→PPP:パブリック・プライベート・パートナーシップ、【従来】測量・設計・地元説明会・関係機関協議会等の川上業務を官側(パブリック側)が行っていた。【PPP】川上業務を、民間のスペシャリストにより構成されたチームで行う方式です。
Point:官側だけでは、川上業務のノウハウしかない。一方、川下実務の知識・経験を有するメンバーのノウハウを取り入れることで、プロジェクト全体のマネジメント効果が現れる。(=事業促進)
川下業務:用地取得、測量・調査、事業管理、施工
※川下業務と呼ぶことが適切かは分かりません。わかりやすいように表現しています。
具体的な効果:事業計画の適正化、工期削減、管理コスト削減などが挙げられます。
3.設計・施工一括発注
【従来】設計・施工分離
設計は発注者(官側)、あるいは設計を委託します。施工段階で、競争性を確保するため設計と施工は分離して発注することが基本でした。これは、発注者は工事を発注するに当たり、事前にどのようなものを造るかを確認・説明する義務があるという考え方に基づいてます。
Point:設計責任はすべて発注者(官側)、施工側は責任を負うことなく(ローリスク)、仕様が決まったものを造る(決められた業務を行う)ため、利益確保・工程管理等が容易(ハイリターン)
【設計・施工一括発注=デザインビルド方式】
ーメリットー
・発注者と受注者の責任およびリスク分担(発注者側のメリット)
・民間技術の活用
・設計・施工をゼネコンに一括の場合、設計期間と施工期間をオーバーラップさせることで、全体工期を短縮できる
・施工者が設計段階からコストダウン、工期短縮の方策を織り込める
・追加工事の頻発等による事業費の増大が起きにくい
-デメリットー
・設計が決まらないとコストが固まらない
・発注者のチェック機能が働きにくい
・発注者の意図から外れた建造物ができる可能性がある(紛争を招く)
・利益確保が優先の民間企業にとって、品質管理の優先度が低くなる可能性がある
4.ECI方式
→ECI:アーリー・コントラクター・インボルブメント、設計段階から施工者が早期に事業に参画し、施工の数量や仕様等を確定した後に、発注者と合意した価格で工事契約を締結する方式です。
具体的な効果:事業計画の適正化、工期削減、管理コスト削減などが挙げられます。
以上、施工計画の選択科目で出題可能性のあるテーマについて、まとめました。