新築戸建て購入を目指し、イニシャルコストについて調べてみたら、購入する気力がなくなってきました・・・。このブログが、みなさまのとって何かしらの役に立てば幸いです。
イニシャルコスト
イニシャルコストは、新築戸建て物件の購入時に、一度だけかかる費用とします。
大きく分けると、次の3つにわけることができます。
- 不動産(土地・建物)関連
- ローン関連
- 保険関連
不動産(土地・建物)関連のイニシャルコスト
- 土地の購入費用
- 建物の購入費用
- 不動産取得税
- 固定資産税の清算金
- 印紙税
- 登記手数料(登録免許税/司法書士報酬)
- 仲介手数料
土地の購入費用
土地の価格は、自分が家を建てたいと考えている土地の、路線価(国税庁HP)に8分の7を掛けることで概算できます。
$$土地の価格=路線価×\frac{7}{8}$$
建物の購入費用
建物の価格は、予算によります。注文住宅の平均的な建築費用は約3308万円です。建売や注文受託、大手のハウスメーカーから地元の工務店など、条件は様々です。
- 1,000万円台(ローコスト)
- 2,000万円台(中堅ビルダー)
- 3,000万円台(ハイクラス)
不動産取得税
不動産取得税は、不動産(土地・建物)の取得時に、都道府県に支払う税金です。
【基本税率】
宅地……×4%
住宅……×4%
【軽減措置】
宅地……評価額×1/2×3%
住宅……評価額×3%
注:軽減措置は、2021年3月31日まで
※都道府県により税率や軽減措置が変わります。
例えば、東京都であれば東京都主税局のHP(https://www.tax.metro.tokyo.lg.jp/shisan/syutokuzei.html)で税率を計算することができます。
固定資産税の清算金
固定資産税の清算金は、不動産を取得した年に、市町村に支払う税金です。なお、固定資産税は、毎年支払います。
固定資産税の清算金は、次のように計算することができます。目安です。
$${固定資産税評価額}{×}\frac{1}{6}{×}1.4{%(標準税率)}{の日割り金額}$$
固定資産税評価額の計算方法
固定資産税評価額は、路線価から、おおよその価格を推定することができます。
$${固定資産税評価額}={路線価}{×}\frac{7}{8}$$
路線価は、国税庁のHP(https://www.rosenka.nta.go.jp/index.htm)から簡単に調べることができます。
印紙税
不動産の売買や、ローンの契約を行うときに、国に支払う税金です。
ローンを組む場合は、不動産の売主とローン融資先の金融機関が契約をする際に必要な費用です。
契約金額に応じて、印紙税額が決められています。サラリーマンであれば、印紙税は2万円の場合がほとんどだと思います。
契約書などに記載された金額 | 印紙税額 |
---|---|
1,000万円を超え5,000万円以下 | 2万円 |
5,000万円を超え1億円以下 | 6万円 |
登記手数料
不動産の所有権を移転する手続きに必要な経費です。新築の場合は、所有権保存登記が必要です。
また、建売でハウスメーカーから所有権を移転する場合は所有権移転登記になります。
- 建物表題登記:土地家屋調査士(報酬:6~10万円程度)
- 所有権保存登記:司法書士(報酬:6~10万円程度+登録免許税(国税)+実費:交通費など)
登録免許税
登録免許税率は、次のとおりです。
- 建物については、令和4年(2022年)3月31日までに取得した場合、特例税率となります。
- 土地については、令和5年(2023年)3月31日までに取得した場合、特例税率となります。
登録免許税率(建物) | ||
登記種別 | 基本税率 | 住宅の特例税率 |
所有権保存登記 | 0.4% | 0.15% |
所有権移転登記 | 2.0% | 0.3%、0.1%(※1) |
登録免許税率(土地) | ||
登記種別 | 基本税率 | 住宅の特例税率 |
所有権移転登記記 | 2.0% | 1.5% |
仲介手数料
仲介手数料は、不動産会社へ支払う手数料です。
売買代金の3%+6万円を上限として仲介手数料が発生します。
ローン関連のイニシャルコスト
- ローン保証料
- ローン手数料
- 印紙税
ローン保証料
住宅を購入する際に必要となる場合がある費用です。住宅ローンを金融機関へ万が一返済できなくなった時、保証会社に代わりに返済してもらうための費用です。
ローンを組む金融機関によって計算方法が変わりますが、計算式と計算に必要な表をご紹介します。
$$ローン保証料=100万円あたりの保証料×\frac{借入金額}{100万円}$$
※全期間固定型商品の『フラット35』という商品には、保証料はかかりません。つまり0円です。ただし、金利が少し高く、まとまった頭金があることなど、条件によっては返済総額が大きくなることがあります。
借入期間 | 100万円あたりの保証料 |
20年 | 13,000円 |
30年 | 17,500円 |
35年 | 19,000円 |
例えば、35年ローンで、3,500万円のローンを組んだ場合は66万5千円となります。
$$19,000円×\frac{3,500万円}{100万円}=66万5千円$$
ローン手数料
ローン融資先の金融機関へ支払う手数料です。大手銀行は融資額×2%前後であることが多いです。
金融機関によっては定額5万円など、さまざまです。
価格.com(https://kakaku.com/housing-loan/list/list.asp?hl_ltype=2&hl_ctype=2.3.1.4.9&hl_flat35=0&hl_trgirate=1)で調べると分かりやすいです。
印紙税
不動産の売買や、ローンの契約を行うときに、国に支払う税金です。
ローンを組む場合は、不動産の買主とローン融資先の金融機関が契約をする際に必要な費用です。
契約金額に応じて、印紙税額が決められています。サラリーマンであれば、印紙税は2万円の場合がほとんどだと思います。
契約書などに記載された金額 | 印紙税額 |
---|---|
1,000万円を超え5,000万円以下 | 2万円 |
5,000万円を超え1億円以下 | 6万円 |
保険関連のイニシャルコスト
- 団体信用生命保険
- 火災保険
- 地震保険
団体信用生命保険(団信)
ローンの支払者が「死亡」や「高度障害」になった場合、住宅ローンの残債の返済義務がなくなる保険です。
ローンに組み込まれている場合が多いです。
団信の保険料は、金利+0.2%分程度であることが一般的と言われています。
火災保険
建物が災害で損傷した際の修理費などを保証する保険です。
火災+風災:8万円程度/10年
火災+風災+水災:15万円低度/10年
※木造(H構造)一戸建ての場合
こちらも価格.com(https://hoken.kakaku.com/kasai/market/)で調べると分かりやすいと思います。
地震保険
火災保険の同時加入が原則です(SBI保険は単独加入可能)。。地震によって発生した火事は、地震保険への加入が必要です。地震保険への世帯加入率は約30%です。
建物の所在地により、保険金額が変わります。地震保険金額の1,000万円に対する年間保険料は、東京・千葉・神奈川で26,200円、北海道で10,900円など、地震発生リスクや、人口集中度などの条件によって変わります。
損保ジャパンの地震保険料一覧(https://www.sompo-japan.co.jp/~/media/SJNK/files/info/jishin/jishin2014/jishin_1.pdf)がわかりやすいと思います。
まとめ
新築戸建ての購入を検討すればするほど、購入する気力がなくなってくるのは私だけでしょうか 笑
サラリーマンにとって戸建ての家を購入するのは、何かしらの援助が無ければかなり厳しいように感じます。
引き続き情報発信します!とめました。引き続き、情報発信していきます!