コンクリート診断士 問題と解説Vol.30
音声学習用動画のご紹介
このページの問題を一問一答形式の動画としてまとめました。復習用にご活用ください。通勤中や運動中に最適です。
【問146_反発硬度法】
コンクリートの反発度の測定に関する次の記述のうち、JIS A 1155:2003「コンクリートの反発度の測定方法」に照らし、誤っているものはどれか。
(1)打撃回数500回ごとに、リバウンドハンマーの点検を行った。
(2)点検時の反発度が製造時から2%変化したリバウンドハンマーを用いて測定を行った。
(3)厚さが90mmの壁のコンクリート表面で測定を行った。
(4)1か所の測定において、互いに30mmの間隔をもった9点について測定を行った。
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正解(3)
(1)問題のとおりです。リバウンドハンマーは500回の打撃ごとに点検を行います。
(2)問題のとおりです。点検結果がリバウンドハンマーの製造時反発度から3%以上異なっている場合は用いてはならないとされています。
(3)誤りです。測定は、厚さが100mm以上をもつ床版や壁部材、または、一片の長さが150mm以上の断面をもつ柱やはり部材のコンクリート表面とします。
(4)問題のとおりです。1箇所の測定では、互いに25~50mmの間隔をもった9点について測定を行います。
【問147_反発硬度法】
リバウンドハンマーを用いたコンクリートの反発度の測定に関する次の記述のうち、JIS A 1155:2003「コンクリートの反発度の測定方法」に照らして、適当なものはどれか。
(1)テストアンビルを用いたリバウンドハンマーの点検において、反発度が製造時の90%であったので、そのままこのハンマーを用いた。
(2)1か所の測定は、互いに25~50mmの間隔をもった9点で行った。
(3)柱中央部の測定が困難であったので、柱の縁部から30mm離れた位置を測定点とした。
(4)測定面に対して垂直に打撃できなかったので、斜め方向に打撃した。
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正解(2)
(1)誤りです。点検結果がリバウンドハンマーの製造時反発度から3%以上異なっている場合は用いてはならないとされています。
(2)問題のとおりです。1箇所の測定では、互いに25~50mmの間隔をもった9点について測定を行います。
(3)誤りです。測定は、縁部から50mm以上離れた位置とします。
(4)誤りです。打撃は、測定面に対して垂直に行います。
【問148_反発硬度法】
JIS A 1155:2003「コンクリートの反発度の測定方法」に準拠してコンクリートの反発度(R)測定した。以下の記述中の(A)と(B)に当てはまる語句として、次の(1)~(4)の組合せのうち、適当なものはどれか。ただし、コンクリートの圧縮強度は測定場所によって変わらないものとする。
床版下面を真上に向かって打撃した場合、床版上面を真下に向かって打撃した場合よりもRは(A)。また、濡れているコンクリート表面を打撃した場合、乾燥している表面を打撃した場合よりもRは(B)。
(A) | (B) | |
(1) | 大きい | 小さい |
(2) | 大きい | 大きい |
(3) | 小さい | 小さい |
(4) | 小さい | 大きい |
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正解(1)
(A)真上に向かって打撃した場合、真下に向かって打撃した場合よりも反発度Rは、大きくなります。
(B)濡れているコンクリート表面を打撃した場合、乾燥している表面を打撃した場合よりも反発度Rは小さくなります。
【問149_反発硬度法】
コンクリートの反発度の測定に関する次の記述のうち、JIS A 1155:2003「コンクリートの反発度の測定方法」の規定に照らして、誤っているものはどれか。
(1)環境温度が35℃の条件において、測定を行った。
(2)測定面に浮き水があったので、測定に先立ちこれを取り除いた。
(3)測定点の間隔を40mmとした。
(4)測定した値の偏差が平均値の25%であったので、測定値として採用した。
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正解(4)
(1)問題のとおりです。環境温度は、0~40℃の範囲内で測定を行います。
(2)問題のとおりです。浮き水がある場合は取り除き、コンクリート面の平滑処理を行ってから測定します。
(3)問題のとおりです。1箇所の測定では、互いに25~50mmの間隔をもった9点について測定を行います。
(4)誤りです。平均値からの偏差が±20%以上の反発度は計算から除外します。
【問150_サーモグラフィー】
赤外線サーモグラフィー法の適用例のうち、不適当なものはどれか。
(1)コンクリート内部の鉄筋の腐食判定
(2)トンネル覆工の漏水箇所の探査
(3)仕上げ材タイルの浮き箇所の調査
(4)モルタル吹付け法面の空洞探査
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正解(4)
(1)誤りです。コンクリート内部鉄筋の腐食は、コンクリートの表面温度に影響を与えません。
(2)問題のとおりです。漏水により、コンクリート表面の正常な箇所と温度差が生じます。
(3)問題のとおりです。タイルの浮いている部分は、外気温による影響が出やすく、表面温度に違いが現れます。
(4)問題のとおりです。モルタル吹付けの空洞部分は外気温による影響が出やすく、表面温度に違いが現れます。