表面気泡とは?(ポーラスの説明はページ下部)
表面気泡(あばた、ピンホール)は、コンクリート表面に空気や水泡が残ったまま硬化した際の、気泡あとです。
型枠表面に、コンクリート打ち込み時に巻き込んだ空気(エントラップドエア)が残ったまま、硬化してしまうことで、表面気泡が発生します。
表面気泡による不具合
- 中性化に対する抵抗性が低下
- 表層部がポーラス状態となり、強度が低下
- 空隙により、耐力が低下
表面気泡の発生原因
- 型枠傾斜角度が小さい
- 打設するコンクリートのスランプが大きい
- 打設時のコンクリート温度が高い
表面気泡を生じさせないための対策
- 打込速度の管理および締固め管理を行い表面気泡を浮き上がらせる
- 表面気泡が予想される個所にあらかじめ空気抜き孔を設ける
- 透水性型枠や吸水性型枠を使用する
打設計画時の注意点
上記の対策の他に、型枠表面に適切な剥離剤を塗布することで、空気が型枠表面に残りにくくなります。剥離剤は、型枠の材料に応じて選定します。木性型枠以外(ステンレス型枠など)を使用する場合は、注意が必要です。
打設時の注意点
表面気泡を生じさせないために、バイブレーターをガンガン掛けて、エントラップドエアをコンクリート表面に浮かせます。
浮いた空気は、空気抜き孔等を設けて、型枠内部に空気が残らないように注意します。型枠内から空気を排出させることで、表面まで密実なコンクリートを打設することが出来ます。
ポーラスとは?
通常のコンクリートとは違い、細骨材を減らす、または、使用せず製造する、多孔質のコンクリートをポーラスコンクリートと言います。
ポーラスコンクリートは、空隙が多いため透水性、通気性があります。
※ジャンカ(豆板)は意図せずに粗骨材だけが集まり空隙になってしまった部分であることに注意!
ポーラスコンクリートの使用場所
- 水たまりができない舗装
- 排水路の負担を軽減させたい場合
- 保水力があり、植物を栽培することも可能