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【コア供試体の強度】とは?円柱形の供試体は1:2のサイズ感が大切

コンクリートコア供試体の<圧縮>強度

コンクリートの強度=圧縮強度のことを差します。コンクリートの引張強度は、圧縮強度の1/10程度で、構造計算上の耐力にも、コンクリートの引張強度は算入しません。

JIS(JIS A 1107)によるコア供試体の規格

JIS(日本工業規格)では、コア供試体の企画が定められています。特に、寸法の決まりは細かく定められていますので、このページでご紹介いたします。

コアの採取時期

コアの直径(d)

コアの高さ(h)

直径と高さ

高さと直径の比(h/d) 補正係数k
2.00 1.00
1.75 0.98
1.50 0.96
1.25 0.93
1.00 0.87

※補正係数kの補完の仕方 例:h/d=1.21 のとき
0.87+(0.93-0.87)×0.21/0.25=0.92 となる

コアの形状

試験方法

最後に

筆者は、実験で、コンクリートの供試体を圧縮試験機にかけて、圧縮強度を測定したことがあります。

圧縮する際に力を加える速度が速すぎると、実強度よりも強く測定されてしまうことや、コンクリートが整形されていないと思わぬひびが入り、実強度よりも低く測定されてしまうなど、コツやノウハウが必要だったことを覚えています。

実務上では第三者機関に圧縮強度試験を委託すると思いますので、上記のような問題は起きないと思いますが、100%確実な強度を測定できるわけではないということを覚えておくと、役に立つかもしれません。

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