この記事は、JASS5の5節「調合」を基に表を作成しております。現場にJASS5を持っていくのは大変です。こちらのページをお気に入り登録して、いつでも開けるようにして頂ければ便利と思って作成しました。
【調合】
1.調合管理強度および調合強度
調合管理強度:Fm
$$F_{m}=F_{q}+_{m}S_{n}(N/mm^2)$$
Fm:コンクリートの調合管理強度(N/mm2)
Fq:コンクリートの品質基準強度(N/mm2)
※品質基準強度は、設計基準強度または耐久設計基準強度のうち、大きいほうの値とする。
mSn:標準養生した供試体の材齢m日における圧縮強度と構造体コンクリートの材齢n日における圧縮強度の差による構造体強度補正値(N/mm2)。ただし、mSnは0以上の値とする。
調合強度:F
$$F\text{≧}F_{m}+1.73\sigma(N/mm^2)$$
$$F\text{≧}F_{m}+0.85F_{m}+3\sigma(N/mm^2)$$
F:コンクリートの調合強度(N/mm2)
Fm:コンクリートの調合管理強度(N/mm2)
σ:使用するコンクリートの圧縮強度の標準偏差(N/mm2)
構造体強度補正値:mSn
特記の無い限り、m=28、n=91とする。
構造体強度補正値28S91の標準値 | ||
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セメントの種類 | コンクリートの打込みから28日までの期間の予想平均気温θの範囲(℃) | |
早強ポルトランドセメント | 0≦θ<5 | 5≦θ |
普通ポルトランドセメント | 0≦θ<8 | 8≦θ |
中庸熱ポルトランドセメント | 0≦θ<11 | 11≦θ |
低熱ポルトランドセメント | 0≦θ<14 | 14≦θ |
フライアッシュセメントB種 | 0≦θ<9 | 9≦θ |
高炉セメントB種 | 0≦θ<13 | 13≦θ |
構造体強度補正値28S91(N/mm2) | 6 | 3 |
2.空気量
(高性能)AE(減水)剤を用いるコンクリートの空気量は、特記による。突起の無い場合は4.5%とする。
3.水セメント比
セメントの種類 | 水セメント比の最大値(%) | ||
短期・標準・長期 | 超長期 | ||
ポルトランドセメント | 早強、普通、中庸熱 | 65 | 55 |
低熱 | 60 | ||
混合セメント | 高炉セメントA種、フライアッシュセメントA種、シリカセメントCA種 | 65 | – |
高炉セメントB種、フライアッシュセメントB種、シリカセメントB種 | 60 |
3.単位水量
185kg/m3以下とする。
4.単位セメント量
最小値は270kg/m3とする。
以上、大まかな内容はこのページで確認できると思います。あれ?忘れてしまったなというときにご活用ください。