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【一級土木施工管理技士】過去問演習(No.151~155)

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【No.151】

トータルステーションを用いて行う測量に関する次の記述のうち,適当でないものはどれか。
(1)トータルステーションでは,水平角観測,鉛直角観測及び距離測定は,視準で同時に行うことを原則とする。
(2)トータルステーションでは,水平角観測の必要対回数に合わせ,取得された鉛直角観測値及び距離測定値はすべて採用し,その最大値を用いる。
(3)トータルステーションでの観測値の記録は,データコレクタを用いるものとするが,データコレクタを用いない場合には,観測手簿に記載する。
(4)トータルステーションでは,気象補正のため,気温,気圧などの気象測定を距離測定の開始直前又は終了直後に行う。
クリックで【No.151】の解答と解説をみる

正解は(2)

【解説】
(1)〇正しい。トータルステーションでは,水平角観測,鉛直角観測及び距離測定は,視準で同時に行うことを原則とします。
(2)×誤り。トータルステーションでは,水平角観測の必要対回数に合わせ,取得された鉛直角観測値及び距離測定値はすべて採用し,平均値を用います。
(3)〇正しい。トータルステーションでの観測値の記録は,データコレクタを用いるものとしますが,データコレクタを用いない場合には,観測手簿に記載します。
(4)〇正しい。トータルステーションでは,気象補正のため,気温,気圧などの気象測定を距離測定の開始直前又は終了直後に行います。

【No.152】

公共工事標準請負契約約款に関する次の記述のうち,誤っているものはどれか。
(1)発注者は,工事目的物の引渡しの際に瑕疵があることを知ったときは,原則としてその旨を直ちに受注者に通知しなければ,当該瑕疵の修補又は損害賠償の請求をすることができない。
(2)受注者は,現場代理人を工事現場に常駐させなければならないが,工事現場における運営などに支障がなく,かつ,発注者との連絡体制が確保されると発注者が認めれば,工事現場への常駐を必要としないことができる。
(3)受注者は,災害防止等のため必要があると認めるときは,臨機の措置をとらなければならない。
(4)受注者は,工事目的物の引渡し前に天災等で発注者と受注者のいずれの責に帰すことができないものにより,工事目的物等に損害が生じたときは,損害による費用の負担を発注者に請求することができない。
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正解は(4)

【解説】
(1)〇正しい。発注者は,工事目的物の引渡しの際に瑕疵があることを知ったときは,原則としてその旨を直ちに受注者に通知しなければ,当該瑕疵の修補又は損害賠償の請求をすることができません。
(2)〇正しい。受注者は,現場代理人を工事現場に常駐させなければなりませんが,工事現場における運営などに支障がなく,かつ,発注者との連絡体制が確保されると発注者が認めれば,工事現場への常駐を必要としないことができます。
(3)〇正しい。受注者は,災害防止等のため必要があると認めるときは,臨機の措置をとらなければなりません。
(4)×誤り。「受注者は工事目的物の引渡し前に。天災等で発注者と受注者のいずれの責に帰すことができないものにより。工事目的物等に損害が生じたときは,受注者は損害による費用の負担を発注者に請求することができる」と規定されています。

【No.153】

建設機械用エンジンに関する次の記述のうち,適当でないものはどれか。
(1)建設機械用ディーゼルエンジンは,自動車用ディーゼルエンジンより大きな負荷が作用するので耐久性,寿命の問題などからエンジンの回転速度を下げている。
(2)ディーゼルエンジンは,排出ガス中に多量の酸素を含み,かつ,すすや硫黄酸化物も含むことから,エンジン自体の改良を主体とした対策を行っている。
(3)建設機械では,一般に負荷に対する即応性,燃料消費率,耐久性及び保全性などが良好であるため,ガソリンエンジンの使用がほとんどである。
(4)ガソリンエンジンは,エンジン制御システムの改良に加え排出ガスを触媒(三元触媒)を通すことにより,NOx,HC,COをほぼ100%近く取り除くことができる。
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正解は(3)

【解説】
(1)〇正しい。建設機械用ディーゼルエンジンは,自動車用ディーゼルエンジンより大きな負荷が作用するので耐久性,寿命の問題などからエンジンの回転速度を下げています。
(2)〇正しい。ディーゼルエンジンは,排出ガス中に多量の酸素を含み,かつ,すすや硫黄酸化物も含むことから,エンジン自体の改良を主体とした対策を行っています。
(3)×誤り。小型の機械には,一般に負荷に対する即応性が良好なガソリンエンジンの機器が多用されていますが,中型や大型の機械では,耐久性及び保全性などが良好であるディーゼルエンジンが多用されています。
(4)〇正しい。ガソリンエンジンは,エンジン制御システムの改良に加え排出ガスを触媒(三元触媒)を通すことにより,NOx,HC,COをほぼ100%近く取り除くことができます。

【No.154】

施工計画の立案時の事前調査に関する次の記述のうち,適当でないものはどれか。
(1)工事内容を十分把握するためには,契約書類を正確に理解し,工事数量,仕様(規格)のチェックを行うことが必要である。
(2)現場条件の調査は,調査項目が多いので,脱落がないようにするためにチェックリストを作成しておくのがよい。
(3)市街地の工事や既設施設物に近接した工事の事前調査では,施設物の変状防止対策や使用空間の確保などを施工計画に反映する必要がある。
(4)事前調査は,一般に工事発注時の現場説明において事前説明が行われるため,工事契約後の現地事前調査を省略することができる。
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正解は(4)

【解説】
(1)〇正しい。工事内容を十分把握するためには,契約書類を正確に理解し,工事数量,仕様(規格)のチェックを行うことが必要です。
(2)〇正しい。現場条件の調査は,調査項目が多いので,脱落がないようにするためにチェックリストを作成しておくのがよいです。
(3)〇正しい。市街地の工事や既設施設物に近接した工事の事前調査では,施設物の変状防止対策や使用空間の確保などを施工計画に反映する必要があります。
(4)×誤り。工事契約後の現地事前調査は,その後の施工の良否を決めるので,個々の現場に適した事前調査を行う必要があります。

【No.155】

工事の施工に伴い関係機関への届出及び許可に関する次の記述のうち,適当でないものはどれか。
(1)ガス溶接作業において圧縮アセチレンガスを40kg以上貯蔵し,又は取り扱う者は,その旨をあらかじめ都道府県知事に届け出なければならない。
(2)型枠支保工の支柱の高さが3.5m以上のコンクリート構造物の工事現場の事業者は,所轄の労働基準監督署長に計画を届け出なければならない。
(3)特殊な車両にあたる自走式建設機械を通行させようとする者は,道路管理者に申請し特殊車両通行許可を受けなければならない。
(4)道路上に工事用板囲,足場,詰所その他の工事用施設を設置し,継続して道路を使用する者は,道路管理者から道路占用の許可を受けなければならない。
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正解は(1)

【解説】
(1)×誤り。ガス溶接作業において圧縮アセチレンガスを40kg以上貯蔵し,又は取り扱う者は,消防法第9条の3第1項及び危険物の規制に関する政令第1条の10(届出を要する物質の指定)第1項第1号の規定により,所轄消防長又は消防署長に届け出なければなりません。
(2)〇正しい。型枠支保工の支柱の高さが3.5m以上のコンクリート構造物の工事現場の事業者は,所轄の労働基準監督署長に計画を届け出なければなりません。
(3)〇正しい。特殊な車両にあたる自走式建設機械を通行させようとする者は,道路管理者に申請し特殊車両通行許可を受けなければなりません。
(4)〇正しい。道路上に工事用板囲,足場,詰所その他の工事用施設を設置し,継続して道路を使用する者は,道路管理者から道路占用の許可を受けなければなりません。
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