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【PFI】について覚えやすく<技術士試験学習記録2>

<PFI(民間資金活用事業)とは?>

下水処理場や教育施設、公園施設等の公共施設において、公共団体が民間事業者の力を借りることで、無駄なく効率的で住民の期待に応えた施設整備及びサービス提供を実施することを目的とした制度です。

PFI=プライベ―ト・ファイナンス・イニシアティブ

・プライベート/private=民間
・ファイナンス/finance=財政、会計
・イニシアティブ/initiative=率先する事、主導権

前回学習記録(記録1)では、社会資本ストック(道路、上下水道、交通網などの公共団体が整備する社会インフラ)に関して、以下のような課題があることを書きました。

<社会資本ストックに関する課題(参考ページ)>

今後(現在)日本社会で①少子高齢化・人口減少②地方の過疎化が進む中で、社会資本ストックに関する課題は以下のようなものが挙げられます。

民間活用
・国や地方自治体の事業ではあるものの、維持・管理に民間の力を借りる
=PPP/PFI

従来方法とPFIとの比較

従来は、公共団体(公共主体)が企画・計画~サービス提供までを独自に行ってきましたが、PFIでは、公共主体は企画・計画(最低限、住民が必要とする公共サービスについて)までを行い、その他は、サービスの提供なども民間事業者に任せるという方式となります。

注意:入札案件によって、民間事業者に任せる範囲は変わってきます。

出典:内閣府ホームページ(https://www8.cao.go.jp/pfi/pfi_jouhou/jireishuu/pdf/jireishuu.pdf)

分かりやすい事例 ~沼津市立少年自然の家跡施設等運営事業~

沼津市は、公園内で少年自然の家を運営していましたが、利用者が減少、事業の見直しでPFIを取り入れ、家族や若者向けの宿泊施設としてリニューアルしました。沼津市は、運営する民間事業者から売り上げの一部を、施設使用料として受け取る仕組みになっています。

リニューアル後の写真

事業の仕組み

出典:内閣府ホームページ(https://www8.cao.go.jp/pfi/pfi_jouhou/jireishuu/pdf/jireishuu.pdf)

<自分なりの解釈>

ここからは、合っているかどうかは分かりませんが、自分なりの解釈を書いていきたいと思います。不要な方は読み飛ばしてください。

民間事業者の力を借りるということ

・公務員の人事制度(定期異動)などが理由で、公共団体が運営すると、どうしても画一的な(誰でもできる)ような仕組み・ルールがつくられる。=魅力的でない
・公共団体が管理・運営している場合、(売り上げが上がる可能性がある)面白い提案よりも、失敗した時のリスクが大きいため、最低限の利用目的と利用価値の達成に留まってしまう
・「集客」「コストダウン」という点で、民間のノウハウが役に立つ
・アイデア出しや技術といった面でも、圧倒的に民間事業者の数の方が多いので、その分良いものが創出される

PFIでは、施設にかかる固定資産税(地方税:市区町村が課税主体)を払わなくて良い制度を利用出来たりします。民間事業者にとってもメリットのある制度であると言えます。

また、PFI事業は、その地域に雇用を創出します。施設の利用者が増えれば売り上げが伸び、施設の管理者も増やす必要が出てきます。さらに、利用者や従業員(管理者)がその地域で消費を増やすことにより、間接的に、その地域の税収が増えるといった効果も出てくると思います。

記録2はPFIについてでした。次回は水害対策についてまとめたいと思います。以上

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