WES試験対策(1級) 問題と解説 No.191~195

WES(溶接)

WES試験対策(1級) 問題と解説 No.191~195

 このページの問題を一問一答形式の動画としてまとめました。復習用にご活用ください。通勤中や運動中に最適です。
【No 761~780】WES溶接管理技術者試験対策
WES溶接管理技術者試験勉強のための一問一答形式の音声教材です。初学者である自分向けに、音声には基本的な用語の説明も含めています。運動中や通勤中に聞き流しながら...

【No.191】 溶接部の非破壊検査

溶接部の非破壊検査に関する問題で、誤っているものはどれか。
(1)JIS Z 3104による放射線透過試験で、透過写真の必要条件として規定しているのは、きずの像のコントラストである。
(2)JIS Z 3104による放射線透過試験で、透過写真の必要条件として規定しているのは、試験部の濃度範囲である。
(3)JIS Z 3104による放射線透過試験で、透過写真の必要条件として規定しているのは、透過度計の識別最小線径である。
(4)JIS Z 3104による放射線透過試験で、透過写真の必要条件として規定しているのは、階調計濃度である。
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誤っている選択肢は (1)、(4)

【解説】
(1)誤り。JIS Z 3104「鋼溶接継手の放射線透過試験方法」では、透過写真の必要条件として “きずの像のコントラスト” を単独で規定しているわけではありません。コントラストは像質を構成する要素の一つではありますが、JIS が「必要条件」として直接名指しで要求している項目ではありません。
(2)正しい。濃度(フィルム黒化度)が規定範囲内であることが必要条件です。透過写真の濃度(黒さ)は、表で像質区分ごとに範囲が定められています。
(3)正しい。IQI(透過度計)は、撮影されたフィルムがどれだけ細い線径を識別できるかを示す装置です。検索結果では、母材厚さと像質区分(A級・B級・P1級・P2級)ごとに識別すべき最小線径 が表で規定されています。
(4)誤り。階調計(ステップウェッジ)の値は “必ずしも必要ではありません”。JIS Z 3104 では 階調計を使用した場合のみ、その値に関する規定が適用されます。

【No.192】 溶接部の非破壊検査

溶接部の非破壊検査に関する問題で、誤っているものはどれか。
(1)超音波斜角探傷試験において、欠陥の深さを推定するために必要なのは、屈折角である。
(2)超音波斜角探傷試験において、欠陥の深さを推定するために必要なのは、ビーム経路である。
(3)超音波斜角探傷試験において、欠陥の深さを推定するために必要なのは、溶接線方向の探触子位置である。
(4)超音波斜角探傷試験において、欠陥の深さを推定するために必要なのは、溶接中心線からの探触子位置である。
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誤っている選択肢は (3)、(4)

【解説】
(1)正しい。屈折角は、欠陥の深さ(板厚方向の位置)を求めるために必要です。
(2)正しい。ビーム経路は、欠陥の深さ(板厚方向の位置)を求めるために必要です。
(3)誤り。深さは 音線の進行方向(角度)と距離だけで決まるため、音線がどこから出たか(X方向位置)は、深さの計算には影響しません。
(4)誤り。深さは 音線の進行方向(角度)と距離だけで決まるため、音線がどこから出たか(X方向位置)は、深さの計算には影響しません。

【No.193】 溶接部の非破壊検査

溶接部の非破壊検査に関する問題で、誤っているものはどれか。
(1)鋼溶接部の磁粉探傷試験に適用できる磁化方法として、プロッド法が挙げられる。
(2)鋼溶接部の磁粉探傷試験に適用できる磁化方法として、コイル法が挙げられる。
(3)鋼溶接部の磁粉探傷試験に適用できる磁化方法として、電流貫通法が挙げられる。
(4)鋼溶接部の磁粉探傷試験に適用できる磁化方法として、極間法が挙げられる。
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誤っている選択肢は (2)、(3)

【解説】
(1)正しい。磁粉探傷試験(MT)で使用できる磁化方法の一つとして、プロッド法は JIS で認められています。プロッド法とは、2本の金属棒(プロッド)を試験体表面に直接押し当て、その2点間に電流を流して磁化する方法です。
(2)誤り。コイル法は鋼溶接部の磁粉探傷試験に適用可能な磁化方法の一つです。コイル法は、導線を巻いたコイルに電流を流し、その内部または周囲に試験体を置くことで磁化する方法です。
(3)誤り。電流貫通法は、主にリング状やパイプ状の強磁性体の非破壊検査(磁粉探傷試験)に適用されます。
(4)正しい。鋼溶接部の磁粉探傷試験には、極間法が広く使われています。

【No.194】 溶接部の非破壊検査

溶接部の非破壊検査に関する問題で、誤っているものはどれか。
(1)屋外配管溶接部の浸透探傷試験で、溶剤除去性染色浸透液を用いる場合に適する現像方法は、湿式現像法である。
(2)屋外配管溶接部の浸透探傷試験で、溶剤除去性染色浸透液を用いる場合に適する現像方法は、乾式現像法である。
(3)屋外配管溶接部の浸透探傷試験で、溶剤除去性染色浸透液を用いる場合に適する現像方法は、速乾式現像法である。
(4)屋外配管溶接部の浸透探傷試験で、溶剤除去性染色浸透液を用いる場合に適する現像方法は、無現像剤法である。
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誤っている選択肢は (1)、(2)、(4)

【解説】
(1)誤り。湿式現像法は、現像剤として、白色微粉末を水に懸濁させたものを用いて現像法です。浸漬法、スプレー法、注ぎかけ法などがありますが、主に開放型容器を用いた浸漬法が利用されています。試験体への適用後、水分を蒸発させて現像剤塗膜を形成させる必要があるため、乾燥処理を伴います。
(2)誤り。乾式現像法は、きわめて比重の小さい白色微粉末をそのまま適用する現像法です。現像剤中に埋没させる浸漬法や、噴霧状にして空気中で適用させる方法などがあります。この現像法を適用するには試験体が乾燥した状態である必要があるため、水洗性浸透探傷試験や後乳化性浸透探傷試験でこの現像法を適用する場合は、現像前に乾燥処理を行う必要があります。
(3)正しい。速乾式現像法は、主にエアゾール製品によるスプレー法で、試験面に現像剤を吹き付ける現像法です。適用された現像剤はすばやく乾燥し、微粉末塗膜を形成するという特徴を持ちます。白色微粉末を揮発性の有機溶剤に懸濁させ、試験面に吹き付けて使用します。
(4)誤り。無現像剤法は、現像剤を使用しないできず指示模様を形成させる現像法です。主に、加熱処理を施してきず内部の浸透液や空気を膨張させる方法、浸透液の自己拡大、きず部に圧縮応力が加えられて体積が減少し浸透液が外部にあふれ出る現象などを利用して、きず内部の浸透液を外部ににじみ出させてきず指示模様を形成させます。

【No.195】 溶接部の非破壊検査

溶接部の非破壊検査に関する問題で、誤っているものはどれか。
(1)ビード下割れは、溶接後の外観試験の対象となる。
(2)開先面の融合不良は、外観試験の対象となる。
(3)ラミネーションは、外観試験の対象となる。
(4)オーバラップは、外観試験の対象となる。
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誤っている選択肢は (1)、(2)、(3)

【解説】
(1)誤り。ビード下割れは、溶接ビードの「下」、すなわち母材の熱影響部(HAZ)に発生する内部的な割れです。外観からは確認できません。
(2)誤り。融合不良とは: 溶接ビードと母材(開先面)が十分に溶け合っていない状態の内部欠陥で、表面からは見えにくいです。
(3)誤り。ラミネーションは材料内部にのみ存在する層状の剥離構造であり、超音波探傷試験(UT)や放射線透過試験(RT)といった内部検査手法で検出されます。
(4)正しい。オーバラップは、外観試験の対象となります。
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