WES試験対策(1級) 問題と解説 No.246~250
このページの問題を一問一答形式の動画としてまとめました。復習用にご活用ください。通勤中や運動中に最適です。
【No.246】 アーク溶接の使用率
アーク溶接の使用率に関する問題で、誤っているものはどれか。
(1)溶接機の許容使用率は、10分間に対するアーク発生時間の割合(%)と規定されている。
(2)溶接機の許容使用率は、使用溶接電流を定格出力電流で除したものに、定格使用率を乗じることで算出される。
(3)許容使用率が88パーセントの時、溶接機の損傷のおそれのない連続溶接可能時間は、9分である。
(4)アーク溶接に比較したレーザ溶接の長所として、小入熱で、熱影響部幅が狭く母材の劣化が少ない。
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誤っている選択肢は (2)、(3)
【解説】
(1)正しい。許容使用率は「10分間のうち何分アークを出してよいか」を示す割合として定義されています。
(2)誤り。許容使用率は、定格出力電流を使用溶接電流で除したものを二乗し、定格使用率を乗じたものとして定義されています。
(3)誤り。10分の88%は8.8分であり、小数点以下を切り捨てて8分が答えとなります。
(4)正しい。レーザ溶接は入熱が小さく、熱影響部が狭いため、母材の性質が劣化しにくいという長所があります。
【No.247】 レーザ溶接の特徴
レーザ溶接の特徴に関する問題で、誤っているものはどれか。
(1)アーク溶接に比較したレーザ溶接の長所として、ビード幅が広く、ビード外観が良好となる。
(2)アーク溶接に比較したレーザ溶接の長所として、溶接ひずみや変形が少ない。
(3)アーク溶接に比較したレーザ溶接の長所として、磁場の影響を受けない。
(4)アーク溶接に比較したレーザ溶接の長所として、厚板の高速溶接が可能である。
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誤っている選択肢は (1)、(4)
【解説】
(1)誤り。レーザ溶接はビード幅が狭いのが特徴であり、広くなるわけではないため誤りです。
(2)正しい。入熱が小さい分、母材の膨張や収縮が少なくなり、溶接によるひずみや変形も小さくなります。
(3)正しい。レーザは光であり電流を流さないため、磁気吹きなどの磁場の影響をほとんど受けません。
(4)誤り。レーザは薄板の高速溶接に適していますが、厚板では溶け込みや効率に制限があり、必ずしも高速とはいえません。
【No.248】 レーザ溶接の特徴
レーザ溶接の特徴に関する問題で、誤っているものはどれか。
(1)アーク溶接に比較したレーザ溶接の長所として、高融点材料およびセラミックスなどの非金属材料の溶接が可能である。
(2)アーク溶接に比較したレーザ溶接の長所として、トーチと母材間距離を長くできる。
(3)アーク溶接に比較したレーザ溶接の短所として、溶け込み深さや溶接現象が変化しやすい。
(4)アーク溶接に比較したレーザ溶接の短所として、アルミニウムや銅など、レーザ光の吸収率が低い材料の溶接が困難である。
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誤っている選択肢は 無し
【解説】
(1)正しい。レーザはエネルギー密度が高いため、高融点金属や一部のセラミックスなどにも適用できる場合があります。
(2)正しい。レーザは焦点距離を調整できるため、アーク溶接よりも離れた位置から溶接することができます。
(3)正しい。レーザ溶接ではキーホールや金属蒸気の影響で溶け込みが変動しやすく、条件管理が難しくなります。
(4)正しい。アルミニウムや銅はレーザ光を反射しやすく吸収しにくいため、安定した溶接が難しくなります。
【No.249】 レーザ溶接の特徴
レーザ溶接の特徴に関する問題で、誤っているものはどれか。
(1)アーク溶接に比較したレーザ溶接の短所として、高い開先加工精度およびビームねらい精度が要求される。
(2)アーク溶接に比較したレーザ溶接の短所として、金属蒸気、溶接ヒューム、プラズマ化したシールドガスなどによってレーザ光が吸収され、溶け込み深さが変化する。
(3)アーク溶接に比較したレーザ溶接の短所として、レーザ光に対する特別な安全対策が必要である。
(4)アーク溶接に比較したレーザ溶接の短所として、装置が効果である。
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誤っている選択肢は 無し
【解説】
(1)正しい。レーザ溶接はビードが細く溶け込みも局所的なため、開先形状やビーム位置のずれに非常に敏感です。
(2)正しい。レーザ光は金属蒸気やプラズマに吸収されやすく、その結果として溶け込み深さが不安定になりやすいです。
(3)正しい。レーザ光は眼や皮膚に重大な障害を与えるおそれがあるため、遮光やインターロックなど特別な安全対策が必要です。
(4)正しい。レーザ溶接装置は光源や光学系が高価であり、アーク溶接機に比べて導入コストが大きくなります。
【No.250】 切断法
切断法に関する問題で、誤っているものはどれか。
(1)低炭素鋼のガス切断が容易に行えるのは、鉄の酸化反応によって、十分な発熱量が得られるためである。
(2)低炭素鋼のガス切断が容易に行えるのは、酸化鉄の融点が母材の融点よりも高いためである。
(3)低炭素鋼のガス切断が容易に行えるのは、溶融金属の流動性が良いためである。
(4)低炭素鋼のガス切断が容易に行えるのは、酸化反応を妨げる母材化学成分が少ないためである。
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誤っている選択肢は (2)
【解説】
(1)正しい。鉄が酸素と激しく反応して多くの熱を発生するため、その熱で切断が進みやすくなります。
(2)誤り。酸化鉄の融点は母材の鉄より低く、溶けて流れ落ちやすいことが切断を容易にしている要因です。
(3)正しい。低炭素鋼は溶けた金属が流れやすく、切断溝からスラグとして排出されやすいため、切断がスムーズに進みます。
(4)正しい。低炭素鋼は合金元素が少なく、酸化反応を邪魔する成分が少ないので、酸素との反応が進みやすく切断しやすいです。