WES試験対策(1級) 問題と解説 No.91~95

WES(溶接)

WES試験対策(1級) 問題と解説 No.91~95

 このページの問題を一問一答形式の動画としてまとめました。復習用にご活用ください。通勤中や運動中に最適です。

【No.91】 溶接継手

溶接継手に関する問題で、誤っているものはどれか。
(1)溶接継手に平行に負荷を受けるよりも、溶接継手に直角に負荷を受けるほうが、余盛止端が応力集中源になるため、疲労強度が低い。
(2)余盛がなく応力集中がない場合には、疲労強度は軟鋼継手よりも高張力鋼継手のほうが大きい。
(3)余盛付き溶接継手の疲労強度は、余盛止端の応力集中係数に応じて増大する。
(4)同じ応力集中係数では、高強度鋼のほうが、応力集中による疲労強度の低下分が大きいため、高張力鋼継手の疲労強度は軟鋼継手とほとんど等しくなる。
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誤っている選択肢は (3)

【解説】
(1)正しい。溶接継手に平行に負荷を受けるよりも、溶接継手に直角に負荷を受けるほうが、余盛止端が応力集中源になるため、疲労強度が低くなります。
(2)正しい。余盛がなく応力集中がない場合には、疲労強度は軟鋼継手よりも高張力鋼継手のほうが大きいです。
(3)誤り。余盛付き溶接継手の疲労強度は、余盛止端の応力集中係数に応じて低下します。
(4)正しい。同じ応力集中係数では、高強度鋼のほうが、応力集中による疲労強度の低下分が大きいため、高張力鋼継手の疲労強度は軟鋼継手とほとんど等しくなります。

【No.92】 品質

品質に関する問題で、誤っているものはどれか。
(1)PDCAサイクルにおいて、文字Cが表しているものは、計画の立案である。
(2)品質管理・品質保証における日本的なアプローチの特徴を示してる組み合わせとして、マニュアル主義・契約社会が挙げられる。
(3)品質管理・品質保証における欧米的なアプローチの特徴を示してる組み合わせとして、マニュアル主義・契約社会が挙げられる。
(4)購入者によって提供された技術データを製造業者が確認することをトレーサビリティという。
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誤っている選択肢は (1)、(2)、(4)

【解説】
(1)誤り。Cはチェックの頭文字であり、結果の検証を表します。
(2)誤り。品質管理・品質保証における日本的なアプローチの特徴を示してる組み合わせとして、顧客の要求先取り・ボトムアップや供給者の立場・購入者に保証などが挙げられます。
(3)正しい。品質管理・品質保証における欧米的なアプローチの特徴を示してる組み合わせとして、マニュアル主義・契約社会や契約重視・トップダウンが挙げられます。
(4)誤り。購入者によって提供された技術データを製造業者が確認することをレビューといいます。

【No.93】 溶接施工

溶接施工に関する問題で、誤っているものはどれか。
(1)板厚50mmの調質高張力鋼SM570Qをアーク溶接する場合、低温割れ発生防止のための溶接施工上の留意事項として、溶接金属に含まれる拡散性水素量が少ない溶接材料の選定が挙げられる。
(2)板厚50mmの調質高張力鋼SM570Qをアーク溶接する場合、低温割れ発生防止のための溶接施工上の留意事項として、50~80℃程度の余熱の実施が挙げられる。
(3)板厚50mmの調質高張力鋼SM570Qをアーク溶接する場合、低温割れ発生防止のための溶接施工上の留意事項として、パス間温度の管理が挙げられる。
(4)板厚50mmの調質高張力鋼SM570Qをアーク溶接する場合、低温割れ発生防止のための溶接施工上の留意事項として、200~350℃で、0.5~数時間程度の直後熱の実施が挙げられる。
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誤っている選択肢は 無し

【解説】
(1)正しい。低温割れは「拡散性水素」「硬化組織」「引張応力」の3要因が同時に存在すると発生します。 低温割れ発生防止のための溶接施工上の留意事項として、溶接金属に含まれる拡散性水素量が少ない溶接材料の選定が挙げられます。
(2)正しい。低温割れは通常 50℃以下で顕著に発生します。低温では水素の拡散が遅く、局所的に水素が滞留しやすいため割れが誘発されます。低温割れ発生防止のための溶接施工上の留意事項として、50~80℃程度の余熱の実施が挙げられます。
(3)正しい。適切なパス間温度を維持することで溶接部の冷却速度を制御し、水素の拡散・放出を促進しつつ硬化組織の生成を抑制できます。
(4)正しい。溶接直後に200~350℃程度で保持することで、溶接金属や熱影響部に取り込まれた拡散性水素が外部へ放出されやすくなります。これにより、溶接部に水素が滞留して割れを誘発するリスクを低減できます。

【No.92】 サブマージアーク溶接

サブマージアーク溶接に関する問題で、誤っているものはどれか。
(1)サブマージアーク溶接で、厚板高張力鋼を突合せ溶接する場合のタック溶接作業について、タック溶接の目的は、溶接中の開先間隔を保持するためである。
(2)サブマージアーク溶接で、厚板高張力鋼を突合せ溶接する場合のタック溶接作業について、本溶接のサブマージアーク溶接で得られる溶接金属組成と同等の溶接金属が得られる被覆アーク溶接溶接棒または溶接ワイヤの使用を原則とする。
(3)サブマージアーク溶接で、厚板高張力鋼を突合せ溶接する場合のタック溶接作業について、予熱温度は、本溶接で適用する予熱温度より低い温度とする。
(4)サブマージアーク溶接で、厚板高張力鋼を突合せ溶接する場合のタック溶接作業について、ビード長さは、最小長さを50mm程度とする。
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誤っている選択肢は (3)

【解説】
(1)正しい。タック溶接とは、本溶接前に行う仮溶接です。部材同士を本溶接する前に固定するとともに、溶接中の開先間隔を保持するために行います。
(2)正しい。タック溶接では、本溶接のサブマージアーク溶接で要求される強度および衝撃特性等が同等以上のものを用います。
(3)誤り。タック溶接では、本溶接で適用する予熱温度より30~50℃高い温度とします。理由は、タック溶接は短いビードで入熱が小さいため、熱影響部(HAZ)が急冷されやすく硬化し、割れが発生しやすいからです。高めの予熱で冷却速度を緩和し、水素拡散を促進して低温割れを防止します。
(4)正しい。サブマージアーク溶接で、厚板高張力鋼を突合せ溶接する場合のタック溶接作業について、ビード長さは、最小長さを40~50mm程度とします。

【No.92】 非破壊試験

非破壊試験に関する問題で、誤っているものはどれか。
(1)放射線透過試験は、透過法であり、試験体の両面に機器を設置する必要がある。
(2)放射線透過法で検出しやすい血管の種類は、ブローホールや、スラグ巻き込みなどの体積を持つ欠陥である。
(3)超音波探傷試験は、パルス反射法であり、片面からの探傷が可能である。
(4)超音波探傷試験の欠陥評価の方法は、表示器上のエコー高さの領域および溶接線方向の指示長さにより評価する。
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誤っている選択肢は 無し

【解説】
(1)正しい。放射線透過試験は、透過法であり、試験体の両面に機器を設置する必要があります。
(2)正しい。放射線透過法で検出しやすい血管の種類は、ブローホールや、スラグ巻き込みなどの体積を持つ欠陥です。
(3)正しい。超音波探傷試験は、パルス反射法であり、片面からの探傷が可能です。
(4)正しい。超音波探傷試験の欠陥評価の方法は、表示器上のエコー高さの領域および溶接線方向の指示長さにより評価します。
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