コンクリート主任技士過去問「H29年No.3)」粗骨材の表面水率(解説)

主任技士

表面水率に関する過去問解説(その2)

【問題】
目盛りのあるガラス容器(ア)に水を200mlはかり取り(イ)、湿潤状態の砂500.0g(ウ)を加えて十分に空気を追い出した後、水面の位置の目盛りを読み取ったところ402ml(エ)であった。この砂の表乾密度を2.54g/cm、絶乾密度を2.51g/cm、水の密度を1.00g/cmとしたとき、表面水率として適当なものはどれか

※図(ア)~(エ)省略

(1)0.9%
(2)1.2%
(3)1.7%
(4)2.3%

表面水率の問題は、この式だけ覚えていれば解くことが可能です。

$$密度(g/cm^3)=\frac{質量(g)}{体積(cm^3)}$$

少し注意しなければならないのが、絶乾、表乾、湿潤状態を正しくイメージすることです。

上図の3状態がイメージできれば、あとは\(密度(g/cm^3)=\frac{質量(g)}{体積(cm^3)}\)の関係式さえ覚えていれば、簡単に解けます。

解説

図中のXとYに関する方程式が2つあります。変数が2つ、式も2つなので、XとYそれぞれの値について解くことが出来ます。

また、表面水率の式から

$$表面水率(%)=\frac{X}{2.54Y}×100$$

という式が導出できるので、”質量”の方程式
$$X+2.54Y=500$$を2.54Yで割り、移項させると
$$\frac{X}{2.54Y}=\frac{500}{2.54Y}-1$$
となるので、Yに方程式の解を代入すると、表面水率が算出できます。

方程式を解くとY=193.506

$$表面水率(%)=\frac{500}{2.54×193.506}-1=0.0172$$

答え(3)1.7%

表面水率の問題の解き方は、以上です。

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