【コンクリートの構造体および部材の要求性能、種類と品質まとめ】表にしました。

主任技士

この記事は、JASS5の2節「構造体および部材の要求性能」、3節「コンクリートの種類および品質」を基に表を作成しております。現場にJASS5を持っていくのは大変です。こちらのページをお気に入り登録して、いつでも開けるようにして頂ければ便利と思って作成しました。

【構造体および部材の要求性能】

1.構造体の位置および断面寸法の許容差の標準値

項目 許容差(mm)
位置 設計図に示された位置に対する各部材の位置 ±20
構造体および部材の断面寸法 柱・梁・壁の断面寸法 -5,+20
床スラブ・屋根スラブの厚さ
基礎の断面寸法 -10,+50

2.コンクリートの仕上がりの平たんさの標準値

コンクリートの内外装仕上げ 平たんさの(凹凸の差)(mm)
仕上げ厚さが7mm以上の場合、または下地の影響をあまり受けない場合 1mにつき10以下
仕上げ厚さが7mm未満の場合、その他かなり良好な平たんさが必要な場合 3mにつき10以下
コンクリートが見え掛りとなる場合、または仕上げ厚さが
きわめて薄い場合、その他良好な表面状態が必要な場合
3mにつき7以下

【コンクリートの種類および品質】

3.コンクリートの耐久設計基準強度

計画供用期間の級 耐久設計基準強度(N/mm2
短期 18
標準 24
長期 30
超長期 36

※計画供用期間が超長期で、かぶり厚さを10mm増やした場合は、30N/mm2とすることができる。

4.コンクリートの圧縮強度の規準

構造体の養生方法 試験材齢 圧縮強度の基準
コア※1 91日 品質基準強度以上※2
標準養生 28日 調合管理強度以上
現場水中養生または現場封かん養生 施工上必要な材齢 施工上必要な強度

※1 工事監理者の承認を得て構造体温度養生供試体とすることができる。
※2 構造体温度養生供試体による場合は、品質基準強度に3N/mm<sup>2</sup>を加えた値とする。

5.最少かぶり厚さ(mm)

部材の種類 短期 標準・長期 超長期
屋内・屋外 屋内 屋外※2 屋内 屋外※2
構造部材 柱・梁・耐力壁 30 30 40 30 40
床スラブ・屋根スラブ 20 20 30 30 40
非構造部材 構造部材と同等の耐久性を要求する部材 20 20 30 30 40
計画供用期間中に維持保全を行う部材※1 20 20 30 (20) (30)
直接土に接する柱・壁・床および布基礎の立上り部 40
基礎 60

※1 計画供用期間の級が超長期で計画供用期間中に維持保全を行う部材では、維持保全の周期に応じて定める。
※2 計画供用期間の級が標準、長期および超長期で、耐久性上有効な仕上げを施す場合は、屋外側では、最少かぶり厚さを10mm減じることができる。

5.設計かぶり厚さ

最少かぶり厚さに10mmを足した数値となります。

以上、簡単ですが、タブレットなどで内容を確認しながら現場管理に役立ててもらえたらと思います。

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