【中古戸建て避けるべき項目】ー30代サラリーマンの戸建て購入まで

宅建士

中古戸建て避けるべき項目

中古戸建て購入時に避けるべき項目は次のとおりです。

<外から見える部分>
・基礎部分に大きなひび割れがないか
・外壁にひび割れがないか
・陸屋根、屋上バルコニーはないか

<家の中で見える部分>
・天井や窓に雨漏りのあとがないか
・玄関、台所、浴室、トイレなど湿ったにおい(かびのにおい)がしないか

これらが、実際に物件の内覧時に気を付けるべきと思った点です。それぞれについて、詳しく解説していきます。

外から見える部分

基礎部分に大きなひび割れがないか

【結論】基礎部分に大きなひび割れ(特に横方向のひび割れ)がある場合は購入を控えた方が良いです。

基礎とは、建物を支える土台の部分を言います。ほとんどの住宅は、基礎を鉄筋コンクリートでつくっています。

基礎の種類は大きく分けて①布基礎と②べた基礎の2つです。基礎の強さ、シロアリ被害の受けにくさから、布基礎がよいとされています。

基礎の部分に大きなひび割れがあると、地盤沈下や、不動沈下など、家を支える地盤そのものが弱いという可能性が高くなります。

ひび割れ幅は、おおよそ0.3mmを超えると構造的に問題のあるひび割れと判定されます。クラックスケールというひび割れ幅を測定する道具もありますので、用意してあると安心です。

地盤が弱いと、家が大きく傾いたり、地震時に建物が大きく揺れて、地震被害が大きくなってしまう可能性があります。

<Point>地盤の改良を行うには、非常に大きな金額が掛かります。数千万円かかってしまう場合もあるため、土地(地盤が)悪い可能性がある場合は、手を出さないほうがよいと思います。

外壁にひび割れがないか

【結論】外壁に大きなひび割れがある場合は購入を控えた方が良いです。また軒天井がない物件も購入を控えた方がベターです。

軒天井とは、外壁の外側に屋根が突き出している部分を言います。軒天井があることで、外壁に直接雨が掛かることを防ぐため、雨漏りのリスクが減ります。

外壁は、家の外部からの雨や風を防ぐ働きと、耐火性能をもちます。また、耐震性能を向上させる働きがあります。また、断熱性を持たせた外壁等もあります。

外壁の種類は大きく分けて①モルタル②サイディング③タイルの3つです。仕上げに塗装を施し、防水性能を高めている外壁がほとんどです。

モルタル

モルタルとは、セメントと砂と水を混ぜた材料です。モルタルの外壁は塗装で仕上げることがほとんどです。ひび割れの状況が見やすいため、外壁の状態を判断しやすいと言えます。

サイディング

サイディングとは、板状の材料を張り付けた外壁です。金属の板や、樹脂でできたもの、窯で高温処理された(ガラスや焼き物のようなもの)窯業系のものがあります。板同士の隙間には、シーリングという、ゴム状の止水材料を施しますが、一般に5~10年で劣化するため、シーリングの打ち直しが定期的に必要です。

タイル

タイルは、粘土などを主原料にし、高温で焼いたものです。耐火性、耐久性に優れます。耐久性があるということは、メンテナンスの頻度を少なくすることができるということになります。ただし、重さが重く、地震の時には建物自体が大きな力を受けるため、構造に負荷がかかる点や、はがれ落ちる危険性がある点に注意が必要です。

<Point>外壁のリフォームには100万円単位の費用が掛かります。購入前には、リフォーム履歴を調べて、次のリフォーム時期を確認しましょう。

陸屋根、屋上バルコニーはないか

【結論】陸屋根は、排水しにくい構造のため、経年劣化による漏水リスクが高くなります。屋上バルコニーも同様の理由です。

中古の戸建てを検討するのであれば、陸屋根や屋上バルコニーは酒と方がよいと言えるでしょう。ただし、鉄筋コンクリート造で、メンテナンスがしっかりなされている場合は、問題ないと言えます。木造ではお勧めしません。

<Point>木造戸建てであれば、こう配屋根(斜めの屋根)一択です。なるべくシンプルな形状の屋根が一番雨漏りの心配が少ないです。

家の中で見える部分

天井や窓に雨漏りのあとがないか

【結論】雨漏りのあとがあった場合は、物件の購入を避けましょう。

雨漏りのあとは、天井や、窓の付近にある場合が多いので、下ばかりでなく、上もしっかりみるように注意します。

玄関、台所、浴室、トイレなど湿ったにおい(かびのにおい)がしないか

【結論】湿ったにおい(かびのにおい)がする物件は、シロアリ被害の可能性が高くなります。建物を支える構造材が腐ってしまったりすると、立替をしなければならないため、そうならないように注意します。

シロアリ駆除や対策自体は、数十万円で出来るそうです。かなり安い物件で、対策を施せばお得な物件であれば、購入の検討の余地はありそうです。

筆者のねらい

ここでまとめた避けるべき物件以外で、リノベーションをして住まうのが一番良さそうです。中古建物を活用したほうが環境にやさしそうですし!

実際に物件情報を取り寄せて、良い物件があればすぐに内覧に行ってみたいと思います。

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