【新技術導入促進】について覚えやすく<技術士試験学習記録4>

はじめに

近年、ドローン、高精度な小型センサー類、AIによる画像処理といった新技術の目覚ましい発展があります。建設業界でも生産性の向上を目的に、新技術を取り入れる動きが業界全体としてあります。

技術士の試験(施工計画)でも問われることがありますので記録として記します。

<新技術適用事例と課題>

事例1:ドローンによる建築物の点検
ドローン(UAV)を用いて、既存建設物の外観検査を行う取組みがなされています。

事例2:重機の遠隔操作
高度な画像処理機能を備えたコンピュータと高速・安定通信可能な5Gを組合せ、遠隔地にいるオペレーターがリアルタイムで重機を操作する取組みがなされています。

<大きな課題1>

新技術をいかに導入するか

<技術士試験に関連した多面的な課題>

・少子高齢化(=技術者不足)
・民間技術の活用

キーワード:少子高齢化社会(=財源縮小、技術者不足)、民間技術活用

<大きな課題2>

新技術の効果の検証方法

<技術士試験に関連した多面的な課題>

・新技術の効果は使わないと分からない
・人間はいろいろなことが出来るが、新技術はある特定の作業に限定

キーワード:検証方法、民間技術活用

<大きな課題3>

民間技術の支援方法

<技術士試験に関連した多面的な課題>

・新技術と建設分野を結びつけるためのノウハウ、使い方
・資金力の乏しいベンチャー企業などの支援

キーワード:技術の応用、民間技術活用

<解決策>

①新技術の導入
・i-Constructionの推進
・BIM/CIMの活用

②新技術の効果の検証方法
・国交省直轄工事での新技術活用を原則化
・新技術導入促進型入札制度の活用

③民間技術の支援
・①②の推進

<新たに発生するリスク>

・若手技術者の技術力低下

<対策方法>

・資格制度を設ける
・研修・教育制度を設ける

<必要要件>

・新技術導入等の仕組みを構築して終わりにするのではなく、社会の状況に合わせた維持管理方法を模索し続ける必要がある。
・安全最優先で新技術の導入等を進めなければならない。

【新技術導入促進型】工事について

設現場におけるイノベーションの推進、生産性の向上等を図るため、新技術情報提供システム(NewTechnologyInformationSystem)登録技術等の新技術の現場での活用や、研究開発段階にありながら当該事業において工事品質向上等の効果が高いと期待される技術の現場での実証についての技術提案を求める工事に係る入札契約方式を平成29年度より実施されています。

~新技術導入促進1)型~

発注者が指定するテーマについて、NETIS登録技術(技術資料の提出時までに「公共工事等における新技術活用システム」実施要領(以下「NETIS実施要領」という。)に基づき登録の申請書類が受理された技術を含む。以下同じ。)等の実用段階にある技術を活用する提案を求め、総合評価においてその技術の活用の妥当性等について評価するものをいいます。

~新技術導入促進2)型~

発注者が指定するテーマについて、実用段階に達していない技術又は研究開発段階にある技術の検証に関する提案を求め、総合評価において提案技術の有効性、具体性等について評価するものをいいます。(つまり、実用化はされていないということです。)

発注者が指定するテーマ

○令和2年度のテーマ
・トンネル工事 テーマ:「ICT 等を活用したトンネル(NATM)の出来形計測の効率化手法」
・鋼橋上部工事 テーマ:「鋼橋付属物の製作・設置時における、ICT等を活用した省人化・省力化手法」
・PC 工事   テーマ:「webカメラや自動計測技術等を活用した立会検査の効率化手法」
・一般土木工事 テーマ:「地盤改良工法(高圧噴射撹拌工法)の効率的な出来形確認手法」

出典:国交省ホームページ(https://www.mlit.go.jp/tec/shingijyutudounyu.html)

以上、新技術導入についてまとめました。次回はスマートシティについてまとめたいと思っております。

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