表面水率に関する過去問解説(その2)
【問題】
目盛りのあるガラス容器(ア)に水を200mlはかり取り(イ)、湿潤状態の砂500.0g(ウ)を加えて十分に空気を追い出した後、水面の位置の目盛りを読み取ったところ402ml(エ)であった。この砂の表乾密度を2.54g/cm3、絶乾密度を2.51g/cm3、水の密度を1.00g/cm3としたとき、表面水率として適当なものはどれか。
※図(ア)~(エ)省略
(1)0.9%
(2)1.2%
(3)1.7%
(4)2.3%
表面水率の問題は、この式だけ覚えていれば解くことが可能です。
$$密度(g/cm^3)=\frac{質量(g)}{体積(cm^3)}$$
少し注意しなければならないのが、絶乾、表乾、湿潤状態を正しくイメージすることです。
上図の3状態がイメージできれば、あとは\(密度(g/cm^3)=\frac{質量(g)}{体積(cm^3)}\)の関係式さえ覚えていれば、簡単に解けます。
解説
図中のXとYに関する方程式が2つあります。変数が2つ、式も2つなので、XとYそれぞれの値について解くことが出来ます。
また、表面水率の式から
$$表面水率(%)=\frac{X}{2.54Y}×100$$
という式が導出できるので、”質量”の方程式
$$X+2.54Y=500$$を2.54Yで割り、移項させると
$$\frac{X}{2.54Y}=\frac{500}{2.54Y}-1$$
となるので、Yに方程式の解を代入すると、表面水率が算出できます。
方程式を解くとY=193.506
$$表面水率(%)=\frac{500}{2.54×193.506}-1=0.0172$$
答え(3)1.7%
表面水率の問題の解き方は、以上です。