この記事は、JASS5の4節「コンクリートの材料を基に表を作成しております。現場にJASS5を持っていくのは大変です。こちらのページをお気に入り登録して、いつでも開けるようにして頂ければ便利と思って作成しました。
一般的な内容ではなく、JASS5で規定されている材料ということですので、細かい内容となります。
1.総則
コンクリートの材料は、あらかじめ品質が確かめられているものを使用する。
2.セメント
下表のものを使用できます。それ以外は、特記によります。
JIS規格 | セメントの種類 |
---|---|
JIS R 5210 | ポルトランドセメント |
JIS R 5211 | 高炉セメント |
JIS R 5212 | シリカセメント |
JIS R 5213 | フライアッシュセメント |
※供用期間が長期の場合:上記の表の内、A種セメント
※供用期間が超長期の場合:ポルトランドセメントに適合するもの
3.骨材
含んではいけないもの | 要求される性能 |
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ごみ、土、有機不純物、塩化物 | 耐火性、耐久性 |
骨材の最大寸法(mm) | ||
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使用箇所 | 砂利 | 砕石・高炉スラグ細骨材 |
柱・梁・スラブ・壁 | 20,25 | 20 |
基礎 | 20,25,40 | 20,25,40 |
砂利および砂の品質 | ||||||
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種類 | 絶乾密度 | 吸水率 | 粘土塊量 | 微粒分量 | 有機不純物 | 塩化物(NaCl) |
(g/cm3 | (%) | (%) | (%) | (%) | ||
砂利 | 2.5以上 | 3.0以上 | 0.25以下 | 1.0以下 | – | – |
砂 | 2.5以上 | 3.5以上 | 1.0以下 | 3.0以下 | 標準色液または色見本より淡い | 0.04以下※ |
※ 供用期間の級が長期および超長期の場合は、0.02(%4)以下とする。
砂利の標準粒度 | |||||||||||
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ふるいの寸法(mm) | ふるいを通るものの質量分率(%) | ||||||||||
50 | 40 | 30 | 25 | 20 | 15 | 10 | 5 | 2.5 | 1.2~0.15 | ||
最大寸法(mm) | 40 | 100 | 95-100 | – | – | 35-70 | – | 10-30 | 0-5 | – | – |
25 | – | – | 100 | 95-100 | – | 30-70 | – | 0-10 | 0-5 | – | |
20 | – | – | – | 100 | 90-100 | – | 20-55 | 0-10 | 0-5 | – |
砂の標準粒度 | ||||||||
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ふるいの寸法(mm) | ふるいを通るものの質量分率(%) | |||||||
50~15 | 10 | 5 | 2.5 | 1.2 | 0.6 | 0.3 | 0.15 | |
砂 | – | 100 | 90-100 | 80-100 | 50-90 | 25-65 | 10-35 | 2-10 |
4.練混ぜ水
・JIS A 5308(レディーミクストコンクリート)付属書C(規定)(レディーミクストコンクリートの練混ぜに用いる水)に適合するもの
・供用期間の級が長期および超長期の場合は、回収水を使用しない。
5.混和材料
使用可能な混和剤 | JIS規格等 |
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(高性能)AE(減水剤)、(高性能)減水剤、流動化剤、硬化促進剤 | JIS A 6204 |
収縮低減剤 | JASS5 M-402 |
防錆剤 | JIS A 6205 |
フライアッシュ | JIS A 6201 |
高炉スラグ微粉末 | JIS A 6206 |
シリカフューム | JIS A 6207 |
膨張材 | JIS A 6202 |
特記の無い場合は、工事監理者の承認を受けること。
以上、現場にJASSを持っていくの忘れた!という場合にご活用ください。