【一級建築士過去問H30_Ⅳ_構造】一日5問!詳しく解説No.3

【一級建築士過去問_Ⅳ_構造】一日5問!詳しく解説

構造_H30_No.18

鉄骨構造の耐震設計に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.「ルート1-1」で計算する場合、標準せん断力係数C0を0.3以上として許容応力度計算をすることから、水平力を負担する筋かいの端部及び接合部を保有耐力接合とする必要はない。
2.「ルート2」で計算する場合、水平力を負担する筋かいの水平力分担率に応じて、地震時の応力を割り増して許容応力度計算をする必要がある。
3.「ルート3」で計算する場合、筋かいの有効細長比や柱及び梁の幅厚比等を考慮して構造特性係数Dsを算出する。
4.冷間成形角形鋼管柱に筋かいを取り付ける場合、鋼管に局部的な変形が生じないように補強を行う必要がある。
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【正解(1)】

1.×です。「ルート1-1、1-2およびルート2」で計算する場合、水平力を負担する筋かいの端部及び接合部を保有耐力接合とする必要があります。保有耐力接合とは、母材の耐力が十分に発揮されるように、接合部の耐力が母材の耐力以上となるように設計する方法です。
2.○です。「ルート2」で計算する場合、水平力を負担する筋かいの水平力分担率βに応じて、地震時の応力を割り増して許容応力度計算をする必要があります。
3.○です。「ルート3」は、靭性型の設計で、保有水平耐力計算を行います。「ルート3」で計算する場合、筋かいの有効細長比や柱及び梁の幅厚比等を考慮して構造特性係数Dsを算出します。
4.○です。冷間成形角形鋼管柱に筋かいを取り付ける場合、鋼管に局部的な変形が生じないように補強を行う必要があります。補強がない場合、筋かいが角形鋼管の板の面外方向の変形を生じさせ、耐力が十分に発揮されない可能性があります。この様な変形が生じないように、筋かいの接合部にダイヤフラムを設けるなど十分な補強を行う必要があります。

構造_H30_No.19

土質及び地盤に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.粘性土地盤において、土粒子の粒径は、粘土よりシルトのほうが大きい。
2.土の含水比(土粒子の質量に対する土中の水の質量の比)は、一般に、粘性土より砂質土のほうが大きい。
3.標準加入試験のN値が10程度の地盤の場合、許容応力度は、一般に、砂質土地盤より粘性土地盤のほうが大きい。
4.砂質土地盤の許容応力度の算定に用いる支持力係数は、一般に、内部摩擦角が大きくなるほど大きくなる。
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【正解(2)】

1.○です。JISの粒径区分によると、土粒子の粒径は、れき(2mm以上)>砂(2mm~75μm)>シルト(75μm>5μm)>粘土(5μm以下)です。
JIS A 1204 細粒分 粗粒分 石分
粘土 シルト れき
粒径(mm) 0.005 0.075 2.0 75.0
2.×です。土の含水比(土粒子の質量に対する土中の水の質量の比)は、一般に、粘性土より砂質土のほうが小さいです。粘性土は粒子が小さく、粒子が蜂の巣のような構造を成し、その間に水を含むため、含水比は大きくなります。
3.○です。標準加入試験のN値が同じ地盤の場合、許容応力度は、一般に、砂質土地盤より粘性土地盤のほうが大きいです。
4.○です。砂質土地盤の許容応力度の算定に用いる支持力係数は、一般に、内部摩擦角が大きくなるほど、粘着力が大きくなるほど、大きくなります。

構造_H30_No.22

壁式鉄筋コンクリート造の建築物の設計に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.耐力壁の面外座屈に対する安全性を確保するために、鉛直支点間距離に対する耐力壁の厚さの比の最小値が規定されている。
2.使用するコンクリートの設計基準強度を高くすると、一般に、必要壁量を小さくすることができる。
3.階高が3.5mを超える場合は、保有水平耐力計算によって安全性を確かめる必要がある。
4.耐力壁の長さの算定において、住宅用の換気扇程度の大きさの開口は、補強をしなくても、開口がないものとみなすことができる。
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【正解(4)】

1.○です。耐力壁の面外座屈に対する安全性を確保するために、鉛直支点間距離に対する耐力壁の厚さの比の最小値が規定されています。なお、中地震時にせん断ひび割れを生じさせないようにするために、壁厚の規定があります。
2.〇です。使用するコンクリートの設計基準強度を高くすると、一般に、必要壁量を小さくすることができます。
3.○です。壁式鉄筋コンクリート造の建築物は、地階を除く階数が5以下で、軒高20m以下、階高が3.5m以下、層間変形角が1/2000以内とします。各階の階高が3.5mを超える場合は、保有水平耐力計算によって安全性を確かめる必要があります。
4.×です。耐力壁の長さの算定において、小開口は、適切な補強を行ったものは、開口がないものとみなすことができます

構造_H30_No.23

建築構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.プレストレスト鉄筋コンクリート構造は、PC鋼材によってコンクリートにプレストレスを導入することにより、曲げひび割れの発生を許容しない構造である。
2.制震構造に用いられる制震部材のうち、鋼材ダンパーは、金属素材の塑性変形能力を利用したものである。
3.免震建築物の性能は、一般に、アイソレータとダンパーとの組合せによって決定され、ダンパーのエネルギー吸収量が少ないと免震層の応答変位が過大となることがある。
4.鉄筋コンクリート造の柱及び梁の主筋の継手に機械式接手を用いる場合、鉄筋径より継手部の外径のほうが大きくなるため、継手部に配置するせん断補強筋の外面から必要かぶり厚さを確保しなければならない。
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【正解(1)】

1.×です。プレストレスト鉄筋コンクリート構造は、PC鋼材によってコンクリートにプレストレスを導入することにより、曲げひび割れの幅を制御して設計します。したがって、曲げひび割れの発生は許容します
2.〇です。制震構造に用いられる制震部材のうち、鋼材ダンパーは、大地震時の金属素材の塑性変形により、建築物の減衰性を高めます。
3.○です。免震建築物の性能は、一般に、アイソレータとダンパーとの組合せによって決定されます。アイソレーターにより上部構造を長周期化し、ダンパーによってエネルギーを吸収します。エネルギー吸収量が少ないと免震層の応答変位が過大となることがあります。
4.○です。鉄筋コンクリート造の柱及び梁の主筋の継手に機械式接手を用いる場合、鉄筋径より継手部の外径のほうが大きくなるため、継手部に配置するせん断補強筋の外面から必要かぶり厚さを確保しなければなりません。

構造_H30_No.24

建築物の構造計画及び構造設計に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.鉄筋コンクリート造の建築物の腰壁と柱との間に完全スリットを設けることにより、柱の剛性評価において腰壁部分の影響を無視することができる。
2.高強度コンクリートや高強度鉄筋の実用化等により、高さ100mを超える鉄筋コンクリート造の建築物が建設されている。
3.鉄筋コンクリート造の多層多スパンラーメン架構の建築物の1スパンに連層耐力壁を設ける場合、連層耐力壁の浮上りに対する抵抗力を高めるためには、架構内の中央部分に設けるより、最外端部に設けるほうが有効である。
4.片流れ屋根の屋根葺き材の構造設計において、風による吹上げ力は、屋根面の中央に位置する部位より、縁に位置する部位のほうを大きくする。
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【正解(3)】

1.〇です。鉄筋コンクリート造の建築物の腰壁と柱との間に完全スリットを設けることにより、柱の剛性評価において腰壁部分の影響を無視することができます。
2.〇です。高強度コンクリートや高強度鉄筋の実用化等により、高さ100mを超える鉄筋コンクリート造の建築物が建設されています。
3.×です。鉄筋コンクリート造の多層多スパンラーメン架構の建築物の1スパンに連層耐力壁を設ける場合、連層耐力壁の浮上りに対する抵抗力を高めるためには、最外端部に設けるより、架構内の中央部分に設けるほうが有効です。連層耐力壁に接続する境界梁は、基礎の浮上りを抑え、転倒に対する抵抗性を高める効果があります。
4.〇です。片流れ屋根の屋根葺き材の構造設計において、風による吹上げ力は、屋根面の中央に位置する部位より、縁に位置する部位のほうを大きくします。
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