【コンクリート主任技士過去問解説】平成24年度No1~5

主任技士過去問解説

コンクリート主任技士過去問 問題と解説

【平成24年度―問題1】

下表は、セメントクリンカーの組成化合物が、セメントの水和反応および硬化体の特性に及ぼす影響を示している。ア~エのうち、けい酸三カルシウム(C3S)として、適当なものはどれか
なお、ア~エは次のいずれかを表している。

  • けい酸三カルシウム(C3S)
  • けい酸二カルシウム(C2S)
  • アルミン酸三カルシウム(C3A)
  • 鉄アルミン酸四カルシウム(C4AF)
特性 組成化合物
水和反応速度 非常に速い かなり速い 比較的速い 遅い
強度発現 1日以内の早期 強度にほとんど寄与しない 28日以内の早期 28日以降の長期
水和熱
収縮量
化学抵抗性

(1)ア

(2)イ

(3)ウ

(4)エ

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正解(3)

(1)ア:アルミン酸三カルシウム

(2)イ:鉄アルミン酸四カルシウム

(3)ウ:けい酸三カルシウム

(4)エ:けい酸二カルシウム

【平成24年度―問題2】

湿潤状態の細骨450.0gを質量190.0gのメスフラスコに入れ、水を入れながら十分空気を追い出し、水を500mlの目盛りのところまで満たした。このとき質量は963.2gとなった。この細骨材の表面水率として、適当なものはどれか。ただし、細骨材の表乾密度は2.61g/cm3、水の密度は1.00g/cm3である。

(1)1.3%

(2)1.6%

(3)1.9%

(4)2.2%

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正解(2)

表面水率=表面水の質量(g)/骨材の表乾質量(g)

表より、W(g)を求めます。
450+W+190=963.2
W=323.2(g)

次に、細骨材、表面水の体積を密度を用いて表します。

S=(450-Y)/2.61・・・①
X=Y・・・②
S+X+W=500・・・③

③よりX=176.8-S・・・④
④と②を①に代入すると
S=(450-X)/2.61
S=(450-176.8+S)/2.61
2.61S=450-176.8+S
1.61S=273.2
S=169.7
X=Y=7.1

表面水率=7.1/(450-7.1)=0.016=1.6%

【平成24年度―問題3】

JIS A 5308(レディーミクストコンクリート)における骨材の仕様に関する次の記述のうち、不適当なものはどれか

(1)JIS A 5005(コンクリート用砕石及び砕砂)に規定されている砕石には、粒形判定実積率が58%以上の場合、微粒分量の最大値を3.0%から5.0%に緩和して使用することができる。

(2)JIS A 5002(構造用軽量コンクリート骨材)に規定されている軽量骨材には、人工軽量骨材、天然軽量骨材は使用が認められていない。

(3)JIS A 5011-1(コンクリート用スラグ骨材―第1部:高炉スラグ骨材)に規定されている高炉スラグ骨材は、アルカリシリカ反応性試験を行わなくてはならない。

(4)JIS A 5031(一般廃棄物、下水汚泥又はそれらの焼却灰を溶解固化したコンクリート用溶解スラグ骨材)に規定されている溶解スラグ骨材は、使用が認められていない。

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正解(3)

(1)問題文の通り。

(2)問題文の通り。

(3)レディーミクストコンクリート配合報告書に、下表に示す抑制対策の方法の記号を記入することで、アルカリシリカ反応の抑制対策とみなされます。

抑制対策の方法 記号
コンクリート中のアルカリ総量の規制 AL( kg/m3
混合セメント(高炉セメントB種)の使用 BB
混合セメント(高炉セメントC種)の使用 BC
混合セメント(フライアッシュセメントB種)の使用 FB
混合セメント(フライアッシュセメントC種)の使用 FC
混和材(高炉スラグ微粉末)の使用 B( %)
混和材(フライアッシュ)の使用 F( %)

(4)問題文の通り。

【平成24年度―問題4】

混和剤に関する次の一般的な記述のうち、適当なものはどれか

(1)高性能AE減水剤は、スランプ保持性能が低いため、レディーミクストコンクリートの運搬時間が長い場合には適さない。

(2)高性能AE減水剤は、セメントの水和反応を促進させてコンクリートの凝結を早めるため、寒中コンクリート工事に適している。

(3)高性能減水剤は、セメント分散性能が高いため、高強度コンクリートの製造に適している。

(4)発泡剤は、主としてその海面活性作用によりコンクリート中に多くの独立した微細な気泡を一様に分散させるため、ワーカビリティ―や耐凍害性を向上させる。

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正解(3)

(1)高性能AE減水剤は、スランプ保持性能が高いため、レディーミクストコンクリートの運搬時間が長い場合には適します。

(2)促進剤の説明です。

(3)問題文の通り。

(4)AE剤の説明です。

【平成24年度―問題5】

下表は、コンクリートに用いる混和材の写真と密度の測定結果を示している。組合せとして、適当なものはどれか

電子顕微鏡の写真
密度(g/cm3>/td> 2.91 2.15 2.10
(1) 高炉スラグ微粉末 フライアッシュ シリカフューム
(2) 高炉スラグ微粉末 シリカフューム フライアッシュ
(3) フライアッシュ シリカフューム 高炉スラグ微粉末
(4) フライアッシュ 高炉スラグ微粉末 シリカフューム
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正解(2)

シリカフューム:球形(平均粒形1pm)、粒の大きさが揃っている
フライアッシュ:球形(平均粒形20pm)、粒の大きさは不揃い

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