【コンクリート主任技士過去問解説】平成30年度No1~5

主任技士過去問解説

コンクリート主任技士過去問 問題と解説

【平成30年度―問題1】

セメントの水和反応に関する次の一般的な記述のうち、不適当なものはどれか

(1)セメントに含まれるけい酸三カルシウム(C3S)とけい酸二カルシウム(C2)は、水と反応してけい酸カルシウム水和物(C-S-H)を生成する。

(2)けい酸カルシウム水和物(C-S-H)は、硬化体をアルカリ性に保ち、ポゾランの可溶性シリカやアルミナと反応して安定な化合物を生成する。

(3)セメントの水和の進行とともに、毛細管空隙は水和物で満たされ、硬化体が緻密化し強度は増進する。

(4)アルミン酸三カルシウム(C3A)の初期の水和速度は著しく大きいが、せっこうを添加すると、C3Aの水和反応が制御されて、セメントの急結を防止することができる。

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正解(2)

(1)問題文の通り。

(2)けい酸カルシウム水和物ではなく、水酸化カルシウムです。

(3)問題文の通り。

(4)問題文の通り。

【平成30年度―問題2】

JIS A 1803(コンクリート生産工程管理用試験方法―粗骨材の表面水率試験方法)に従って、粗骨材の表面水率の測定を行った。湿潤状態の粗骨材3000.0gを水中に浸し、水中における見掛けの質量を測定した結果1848.0gであった。粗骨材の絶乾密度を2.62g/cm3、粗骨材の表乾密度を2.65g/cm3、水の密度を1.00g/cm3とするとき、この測定における粗骨材の表面水率として、正しいものはどれか

(1)0.38%

(2)0.62%

(3)1.08%

(4)2.24%

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正解(3)

水中での粗骨材の見掛けの密度は2.65-1.00=1.65g/m3です。

【平成30年度―問題3】

各種混合材料に関する次の一般的な記述のうち、不適当なものはどれか

(1)高炉スラグ微粉末は、pH12以上の環境において、CaO、Al2O3、MgOが溶出し、アルミン酸三カルシウム(C3A)を生成することにより、長期強度を発現させる。

(2)フライアッシュは、可溶性のSiO2がセメントの水和で生じたCa(OH)2と反応し、長期強度を発現させる。

(3)膨張材は、エトリンガイトあるいはCa(OH)2の結晶を生じて、その結晶の成長や生成量の増加により、モルタルやコンクリートを膨張させる。

(4)アルミニウム粉末は、モルタルやコンクリート中で反応し、水素ガスを発生させることにより、フレッシュな状態におけるモルタルやコンクリートを膨張させる。

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正解(1)

(1)高炉スラグは、アルカリ環境(pH12以上)で、固溶されていた炭酸カルシウム(CaO)、三酸化アルミニウム(Al2O3、酸化マグネシウム(MgO)などが溶出しそれらが刺激剤となって、カルシウムシリケート水和物(C-S-H)やカルシウムアルミネート水和物(C-A-H)を生成して硬化します。

(2)問題の通りです。

(3)問題の通りです。

(4)問題の通りです。

【平成30年度―問題4】

鋼材に関する次の一般的な記述のうち、適当なものはどれか

(1)異形棒鋼SD345の弾性係数(ヤング係数)は、異形棒鋼SD295Aの弾性係数(ヤング係数)よりも大きい。

(2)鉄筋の比例限界は、応力とひずみが直線関係を示す限界点であり、弾性限界よりも大きい。

(3)プレストレストコンクリートにおいて、リラクセーションの大きいPC鋼材を用いるとプレストレスの減少量は小さくなる。

(4)細経異形PC鋼棒SMPDN930/1080の体力の下限値は930N/mm2であり、この値を降伏点の代用とする。

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正解(4)

(1)ヤング係数は同じです。

(2)比例限界は弾性限界よりも小さいです。

(3)リラクセーションの大きいPC鋼材はプレストレスの減少量が大きくなります。

(4)問題の通りです。

【平成30年度―問題5】

練混ぜ水として使用するスラッジ水に関する次の記述のうち、JIS A 5308付属書C(レディーミクストコンクリートの練混ぜに用いる水)に照らして、正しいものはどれか

(1)スラッジ固形分率を3%未満で使用する場合、スラッジ固形分を水の質量に含めてもよい。

(2)スラッジ水の管理には、バッチ濃度調整方法または連続濃度測定方法があるが、スラッジ固形分率を1%未満で使用する場合には、連続濃度測定方法で管理する。

(3)バッチ濃度調整方法によってスラッジ水の管理を行う場合、スラッジ水の濃度の測定は、少なくとも1か月に1回の頻度で行う。

(4)バッチ濃度調整方法においてスラッジ水の濃度の測定結果が6.0%であっても、スラッジ固形分率が3%であれば練混ぜ水として使用できる。

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正解(4)

(1)スラッジ固形分率を1 %未満で使用する場合には,スラッジ固形分を水の質量に含めてもよいです。

(2)スラッジ固形分率を1%未満で使用する場合には、バッチ濃度調整方法を用います。

(3)バッチ濃度調整方法を用いる場合は、スラッジ水の濃度測定は1日に1回の頻度で行います。

(4)問題の通りです。

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