貸付けとは・・・お金を貸すことを言います。
借入れとは・・・お金を借りることを言います。
貸付金に関する仕訳
これまでの学習から、会計上の仕訳は、”誰目線の帳簿か”を意識することでうまくいきそうです。
お金を貸した場合の仕訳
お金を貸すと、貸付金として資産が増加するよう、処理することになります。
例えば、相手に貸付金を渡した場合は、貸付金という資産が増加すると考え、借方(左側)に貸付金が来ます。
トレードオフの関係で、貸付金として”現金”という資産が減少するとも言えます。
これらのことから、例えば100円を相手に貸付金として渡した場合は次のように記載します。
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
貸付金 | 100円 | 現金 | 100円 |
お金を返してもらった場合の仕訳
貸付金として貸したお金を返してもらった場合は、貸付金が減少しますので貸方(右側)に貸付金を記載します。
トレードオフの関係で、現金という資産が増加するとも言えます。
例えば、貸付金200円を返してもらった場合は次のように記載します。ここで、お金を返してもらう場合に利息10円を付けて返してもらったとします。
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
現金 | 200円 | 貸付金 | 200円 |
受取利息 | 10円 |
お金を借りた場合の仕訳
お金を借りる場合は、借入金として負債が増加すると考えるので、貸方(右側)に記載します。
トレードオフとして、借りた現金は手元に資金として増えることになります。
例えば300円を借入金として借りた場合、次のような記載となります。
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
現金 | 300円 | 借入金 | 300円 |
お金を返した場合の仕訳
借入金として借りたお金を返した場合は、借入金が減少しますので、負債の減少として借方(左側)に借入金を記載します。
トレードオフの関係で、現金という資産が減少するとも言えます。
例えば、借入金400円を返した場合は次のように記載します。ここで、お金を返す場合に利息20円を付けて返してもらったとします。
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
借入金 | 400円 | 現金 | 400円 |
支払利息 | 20円 |
利息の計算方法
$${利息}={借入(貸付)金額}×{年利率}×\frac{借入(貸付)期間)}{12か月}$$
受取利息や支払利息では、通常年利率で計算します。例えば年1%の利率で、金額100万円で貸付け(借入れ)期間が24か月の場合は次のような計算になります。
$${利息(年利率1%:24か月)}={100万円}×{0.01(=1%)}×\frac{24}{12}=2万円$$
手形貸付金
お金の貸し借りを行った場合は、通常は『借用証書』受け渡ししますが、借用証書の代わりに約束手形を受け渡す場合があります。
この場合は、通常の『貸付金・借入金』と区別するために、『手形貸付金・手形借入金』と記載されます。
例えば、借用証書の代わりに手形を用いた借入金500円を返した場合は次のように記載します。ここで、お金を返す場合に利息30円を付けて返してもらったとします。
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
手形借入金 | 500円 | 現金 | 500円 |
支払利息 | 30円 |
以上、お金の貸し借りをした際の帳簿への記載方法を学習しました。貸付金・借入金という言葉さえ覚えてしまえば難しいところはありませんね!