『決算整理-売上原価の処理①』-簿記3級-学習記録

簿記3級

当期の期末に商品が残った場合

決算において、仕入れた商品が手もとに残った場合、精算表ではどのような処理になるのでしょうか?

 

商品の仕入は、勘定科目”費用”です。商品を仕入れたときは、すべて費用として計上されています。

しかし、期末に残っている商品は、勘定科目”資産”です。

 

そこで、決算において、期末に残っている商品の仕入原価(期末商品棚卸高(きまつしょうひんたなおろしだか)といいます)を仕入(費用)から繰越商品(資産)に振り替えます

当期の期末に商品が残った場合の精算表への記入例

例として、当期に仕入れた商品が900円ですが、このうちの200円分は期末時点で売れ残って手もとに残っている場合を考えます。

試算表 修正記入 損益計算書 貸借対照表
借方 貸方 借方 貸方 借方 貸方 借方 貸方
繰越商品 0
売 上 2,000
仕 入 900

ここから、売れ残りの200円分を精算表で処理していきます。

当期の期末に商品が残った場合の仕訳

例題では、当期の商品仕入高900円のうち、200円が期末に資産として残ってます。そこで、200円について、仕入(費用)から繰越商品(資産)に振り替えます。

仕   訳
借方 金額 貸方 金額
(繰越商品) 200 (仕  入) 200

この仕訳により、仕入(費用)は700円(900円-200円)となります。この700円は、当期に売り上げた商品の仕入原価なので売上原価(うりあげげんか)になります。

当期の期末に商品が残った場合の精算表の記入

上記、期末の決算整理の仕訳を、精算表の修正記入欄に記入し、損益計算書欄と貸借対照表欄を埋めます。

試算表 修正記入 損益計算書 貸借対照表
借方 貸方 借方 貸方 借方 貸方 借方 貸方
繰越商品 0 200 200
売 上 2,000 2,000
仕 入 900 200 700

以上当期の期末に商品が残った場合の処理について学習しました。精算表の記入は簿記3級の試験に出題されるため、覚えるべき項目ですね!

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