『小口現金出納帳(こぐちげんきんすいとうちょう)、買掛金元帳(かいかけきんもとちょう)、売掛金元帳(うりかけきんもとちょう)とは?』-簿記3級-学習記録

簿記3級

小口現金出納帳(こぐちげんきんすいとうちょう)とは?

小口現金出納帳は、小口現金での取引を記録する帳簿です。

小口現金(こぐちげんきん)とは、日々の細かい支払いのために、部署や課に少額のまとまった現金として管理されるものを言います。

小口現金出納帳の記載方法には、2つあります。

 

まとまった金額を

月(または週)の初めに補給する場合

月(または週)の終わりに補給する場合

の2つがあります。

 

月(または週)の初めに補給する場合の記入例

では、実際に取引が行われたことを想定して、記載例についてご紹介します。この例では、週初めに小口現金を補給する場合についてを扱います。

取引内容は、次の通りです。

・6月1日:小口現金1,000円の受け入れを行った
・6月2日:バス代100円を支払った
・6月3日:ノート代金200円を支払った
・6月4日:お菓子代金250円を支払った
・6月5日:電車代150円を支払った

小口現金出納帳
受 入 × 年 摘     要 支 払 内   訳
交通費 消耗品等 雑 費
1,000 6 1 小口現金受け入れ
2 バス代 100 100
3 ノート代 200 200
4 お菓子代 250 250
5 電車代 150 150
合  計 700 250 200 250
5 次週繰越 300
1,000 1,000
300 8 前週繰越
700 本日補給

月(または週)の終わりに補給する場合の記入例

では、実際に取引が行われたことを想定して、記載例についてご紹介します。今度は週終わりに小口現金を補給する場合についてを扱います。

取引内容は、次の通りです。

・6月1日:前週からの繰越は1,000円だった
・6月2日:バス代100円を支払った
・6月3日:ノート代金200円を支払った
・6月4日:お菓子代金250円を支払った
・6月5日:電車代150円を支払った
・6月6日:小口現金が定額(1,000円)まで補給された

小口現金出納帳
受 入 × 年 摘     要 支 払 内   訳
交通費 消耗品等 雑 費
1,000 6 1 前週繰越
2 バス代 100 100
3 ノート代 200 200
4 お菓子代 250 250
5 電車代 150 150
合  計 700 250 200 250
700 6 本日補給
次週繰越 1,000
1,700 1,700
1,000 8 前週繰越

買掛金元帳(かいかけきんもとちょう)とは?

仕入帳(しいれちょう)と買掛金元帳

仕入帳(しいれちょう)は、商品の仕入れに関してを記録する帳簿です。

買掛金元帳(かいかけきんもとちょう)は、仕入先元帳とも言います。買掛金元帳とは、仕入先別に買掛金の状況を把握するために記録する帳簿です。

仕入帳と買掛金元帳の記入例

では、実際に取引が行われたことを想定して、記載例についてご紹介します。

取引内容は、次の通りです。

・8月4日:A社から、イス(単価100円)を10脚仕入れ、現金で支払った
・8月6日:B社から、置時計(単価20円)を10個とティーカップ(単価10円)を10個仕入れ、請求書払い(掛け)とした
・6月20日:B社にティーカップ5個を返品した
・6月30日:B社の買掛金300円を現金で支払った

まずは、仕入帳の記載例です。

仕入帳の記載例(クリックで表を展開できます。)
仕入帳
× 年 摘     要 内 訳 金 額
8 4 A社 現金
 イス 10脚 @100円 1,000
6 B社 掛け
 置き時計 10個 @20円 200
 ティーカップ 10個 @10円 100 300
20 B社 掛け返品
 ティーカップ 5個 @10円 100
31 総仕入高 1,300
仕入戻り高 50
純仕入高 1,250

次に、B社との取引内容の記載例です。

買掛金元帳の記載例(クリックで表を展開できます。)

 

買 掛 金 元 帳
B       社
× 年 摘   要 借 方 貸 方 借/貸 残 高
8 1 前月繰越 300 300
6 掛け仕入れ 300 600
20 返品 50 550
30 買掛金の支払い 300 250
次月繰越 250
600 600
9 1 前月繰越 300 300

売掛金元帳(うりかけきんもとちょう)とは?

売上帳(うりあげちょう)と売掛金元帳

売上帳(うりあげちょう)は、商品の売上げに関してを記録する帳簿です。

売掛金元帳(うりかけきんもとちょう)は、得意先元帳とも言います。売掛金元帳とは、得意先別に売掛金の状況を把握するために記録する帳簿です。

売上帳と売掛金元帳の記入例

では、実際に取引が行われたことを想定して、記載例についてご紹介します。

取引内容は、次の通りです。

・8月4日:A社に、イス(単価100円)を10脚、掛けで売り上げた
・8月6日:B社に、置時計(単価20円)を10個とティーカップ(単価10円)を10個売り上げ、現金を受け取った
・6月20日:A社に掛けで売り上げた皿5枚(単価20円)が返品された
・6月31日:A社の売掛金500円を現金で回収した

まずは、売上帳の記載例です。

売上帳の記載例(クリックで表を展開できます。)
売上帳
× 年 摘     要 内 訳 金 額
8 4 A社 掛け
 イス 10脚 @100円 1,000
6 B社 現金
 置き時計 10個 @20円 200
 ティーカップ 10個 @10円 100 300
20 A社 掛け返品
 皿 5枚 @1¥20円 100
31 総売上高 1,300
売上戻り高 50
純売上高 1,250

次に、A社との取引内容の記載例です。

買掛金元帳の記載例(クリックで表を展開できます。)
買 掛 金 元 帳
A       社
× 年 摘   要 借 方 貸 方 借/貸 残 高
8 1 前月繰越 300 300
6 掛け売上げ 1,000 1,300
20 返品 100 1,200
30 買掛金の支払い 500 700
次月繰越 700
1,300 1,300
9 1 前月繰越 700 700

以上、今回の学習はボリュームが大きくなりましたが、最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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