『仕訳帳(しわけちょう)の書き方-手順を紹介』-簿記3級-学習記録

簿記3級

仕訳帳(しわけちょう)と総勘定元帳の関係

日々の取引は、仕訳帳に記載をします。

記載された仕訳そのままでは、全体としての利益や損失がどれくらいあるか、どのような動きがあったかを把握するのが難しいです。

そのため、仕訳帳に記載された内容を総勘定元帳(そうかんじょうもとちょう)という帳簿に転記(てんき)する必要があります。

総勘定元帳は、勘定科目ごとに記入します。例えば、売掛金、買掛金、売上、仕入という勘定科目ごとに帳簿に記入します。

今回は、仕訳帳の記載方法まで、具体例を用いてご紹介したいと思います。

仕訳帳の記載例

では、実際に取引が行われたことを想定して、仕訳表から総勘定元帳への転記をしていきましょう。

取引内容

5月6日:株式100円を発行し、現金を受け取とった。
5月12日:A社から商品400円分を仕入れ、現金で80円支払い、残りは掛金(ツケ)とした。

仕訳表の作成

上記の取引内容について、仕訳表の完成形は次のようになります。

仕   訳   帳             1
× 年 摘     要 元丁 借 方 貸 方
5 6 (現 金) 1 100
(資本金) 7 100
株式の発行
12 (仕 入) 諸 口 20 400
(現 金) 1 80
(買掛金) 11 320
A社より仕入れ

仕訳表の作成ステップ

仕訳表の作成ステップです。飛ばしていただいても構いません。

5月6日:株式100円を発行し、現金を受け取とった。

この取引について記載します。

1.取引日を記入(クリックで表を展開できます。)
仕   訳   帳             1
× 年 摘     要 元丁 借 方 貸 方
5 6

 

2.摘要に借方の勘定科目(クリックで表を展開できます。)
仕   訳   帳             1
× 年 摘     要 元丁 借 方 貸 方
5 6 (現 金)

 

3.借方の勘定科目の総勘定元帳の番号を記載(クリックで表を展開できます。)
仕   訳   帳             1
× 年 摘     要 元丁 借 方 貸 方
5 6 (現 金) 1

 

4.借方の金額を記載(クリックで表を展開できます。)
仕   訳   帳             1
× 年 摘     要 元丁 借 方 貸 方
5 6 (現 金) 1 100

 

5.摘要に貸方の勘定科目を記載(クリックで表を展開できます。)
仕   訳   帳             1
× 年 摘     要 元丁 借 方 貸 方
5 6 (現 金) 1 100
(資本金)

 

6.貸方の勘定科目の総勘定元帳の番号を記載(クリックで表を展開できます。)
仕   訳   帳             1
× 年 摘     要 元丁 借 方 貸 方
5 6 (現 金) 1 100
(資本金) 7

 

7.貸方の金額を記載(クリックで表を展開できます。)
仕   訳   帳             1
× 年 摘     要 元丁 借 方 貸 方
5 6 (現 金) 1 100
(資本金) 7 100

 

8.コメントを記載(クリックで表を展開できます。)
仕   訳   帳             1
× 年 摘     要 元丁 借 方 貸 方
5 6 (現 金) 1 100
(資本金) 7 100
株式の発行

この手順を繰り返すことで、仕訳帳が作成されます。

補足1.同じ月の取引で日にちが異なる場合(クリックで表を展開できます。)

 

上の取引と同じ月の場合は、月の記入を省略し、日にちのみを記載します。

仕   訳   帳             1
× 年 摘     要 元丁 借 方 貸 方
5 6 (現 金) 1 100
(資本金) 7 100
株式の発行
12 (仕 入) 諸 口 20 400
(現 金) 1 80
(買掛金) 11 320
A社より仕入れ

 

補足2.同じ側に複数の勘定科目がある場合(クリックで表を展開できます。)

 

諸口(しょくち)と記入し、その下に勘定科目を記載します。

仕   訳   帳             1
× 年 摘     要 元丁 借 方 貸 方
5 6 (現 金) 1 100
(資本金) 7 100
株式の発行
12 (仕 入) 諸 口 20 400
(現 金) 1 80
(買掛金) 11 320
A社より仕入れ

以上、仕訳帳の記載方法について学習をしました。

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