『伝票(でんぴょうとは?三伝票制』-簿記3級-学習記録

簿記3級

伝票(でんぴょう)とは?

伝票とは、取引が発生した場合に使う、紙片のことです。

仕訳帳は、一冊のノートのように管理されますが、取引が多くなった場合でも、各取引内容が紙片に分かれていれば、取引を複数の人間で管理することができます。

伝票には3種類ある

日商簿記試験の範囲では三伝票制が出題されます。

三伝票制では、次の3種類の伝票に分けられます。

 

なお、それぞれの伝票に取引内容を記入することを起票といいます。

  • 入金伝票(にゅうきんでんぴょう)
  • 出金伝票(しゅっきんでんぴょう)
  • 振替伝票(ふりかえでんぴょう)

 

入金伝票とは?

入金伝票は、名前の通り現金を受け取った場合の取引内容を記入する伝票です。

例えば、9月9日に、A社から売掛金100円を現金で受け取った場合は、次のような入金伝票になります。

入金伝票
○○年9月9日
科目 金額
売掛金 100

このように、入金伝票の借方は現金と決まっているため、”現金”と記載する欄はありません。

出金伝票とは

出金伝票は、現金で支払った場合の取引内容を記入する伝票です。

例えば、10月10日に、B社へ買掛金100円を現金で支払った場合は、次のような出金伝票になります。

出金伝票
○○年10月10日
科目 金額
買掛金 100

入金伝票の貸方は現金と決まっているため、”現金”と記載する欄はありません。

振替伝票とは

振替伝票は、取引が現金かどうか決まっていない場合の取引内容を記入する伝票です。

例えば、11月11日に、C社へ商品を100円売り上げ、代金は掛け(ツケ)とした場合は、次のような振替伝票になります。

振替伝票
○○年11月11日
借方科目 金額 貸方科目 金額
売掛金 100 売上 100

振替伝票の記入方法は、仕訳票と同じように、借方・貸方に分けます。

取引の一部が現金の場合

例えば、6月15日、A社が、商品を100円で仕入れ、商品代金のうち80円を現金で支払い、残りの20円を掛け(ツケ)とした場合はどうなるでしょうか。

実は、この場合は記載方法が2種類あります。

①現金分を出金伝票に記載する方法

この方法は、現金での支払い80円分の出金伝票と、20円分の振替伝票に分けて伝票を作成する方法です。

出金伝票
○○年6月15日
科目 金額
仕入 80
振替伝票
○○年6月15日
借方科目 金額 貸方科目 金額
仕入 20 買掛金 20

②商品代金全てを振替えて記載する方法

この方法は、商品代金100円分を振替伝票で振替え、その後80円分の出金伝票に分けて伝票を作成する方法です。

振替伝票
○○年6月15日
借方科目 金額 貸方科目 金額
仕入 100 買掛金 100
出金伝票
○○年6月15日
科目 金額
買掛金 80

以上、振替について学習の記録をまとめました。

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