【コールドジョイント】とは?ひび割れではなく、コンクリートが一体化されていないことの現れ

ひび割れの種類 診断士

コールドジョイントとは?

打ち重ねたコンクリートが一体化せずに生じた打ち継ぎ目のことを言います。

ひび割れの種類

 立上りの壁を打設する際や、せいの高い基礎梁を打設する際には、片押し打ちではなく回し打ちをしますので、必ず水平の打ち継ぎ部が生じます。

 片押し打ちをすると、型枠の側圧に耐えられず、型枠がパンクしてしまう心配があります。また、ブリーディング(コンクリートの材料分離に伴う沈み込み)が大きくなり、それに伴いブリーディング水の発生が多くなったりもします。

 コンクリートの打設担当になると、打継時間を考慮し、いかに効率的に回し打ちを行うかに頭を使う必要が出てきます。ポンプ車の配置や、生コン車の動線といったことは、品質だけではなく安全上も大きな問題がかかわってくることですので、打設計画に時には、正解は無いが最適解を出すんだといった、謙虚な心構えが必要ですね。

問題点

  • 水みちとなり鉄筋腐食が進む
  • 漏水の原因となる
  • 美観を損ねる

原因

  • 上部層コンクリート打込みまでに時間が掛かった
  • 上部と下部のコンクリートが十分に締固めされていない
  • コンクリート打設時の気温が高い

対策

  • 打込順序を計画し、うち重ね時間が長くならないようにする
  • 上部層と下部層のバイブレーター掛けを十分に行う

打設計画時の注意点

 打ち回しを計画するうえで、上部層と下部層の打継時間を考慮します。水密性を求められる壁は、打継を作らずに打設しなければならない場合があります。 その際は、打設高さが1.5m以上にならないように、壁の側面にコンクリート打設用のじょうごを設けると共に、打設順序を一筆書きで計画し、うち重ね時間間隔が JASS5の規定値を超えないように時間管理で打設を進めていきます。打設順序通りに、所定の高さまでコンクリートが上がってくるのを 待っていては、うち重ね時間間隔が長くなってしまう場合があります。注意してください。

許容うち重ね時間間隔
許容うち重ね時間間隔
気温25℃以上 120分以内
気温25℃未満 150分以内

引用元:JASS5 コンクリート工事 7節 7.5 打込み

練混ぜから打込み終了までの時間の限度
練混ぜから打込み終了までの時間の限度
気温25℃以上 90分以内
気温25℃未満 120分以内

引用元:JASS5 コンクリート工事 7節 7.4 運搬

打設時の注意点

 部層と下部層が十分に一体化されるように、バイブレーター掛けの深さと時間を確保することです。 上部層だけのコンクリートを加振しても一体化されません。深さも気を付けて管理することが重要です。

 スランプフロー管理の超高強度コンクリートを柱に使用し、梁はスランプ管理の高強度コンクリートを使用する場合は、スポコンやエアフェンスで柱周りの垂直打継をする場合があります。底型枠からフロー管理の超高強度コンクリートが梁側に流れ、梁底に薄い層が出来てしまうといったことが考えられます。高強度だからといっても、打ち継ぐコンクリートと一体化されていない以上、将来的に梁底が剥がれ落ちるといった不具合が生じることが考えられます。計画で想定されていない打継ぎ跡は排除するようにしなければなりませんね!

タイトルとURLをコピーしました