【覚えるべき箇所】JIS A 5308(主任技士試験過去問参考)

主任技士

種類

レディーミクストコンクリートの種類は、普通コンクリート、軽量コンクリート、舗装コンクリート及び高強度コンクリートに区分し、粗骨材の最大寸法、スランプ又はスランプフロー、および呼び強度を組み合わせた下表に示す○印とします。

 

種類 粗骨材最大寸法 スランプ(フロー) 呼び強度
mm cm 18 21-31 33-40 42,45 50 55 60 曲げ4.5
普通 20,25 8,10,12,15,18
18
40 5,8,10,12,15
軽量 15 8,10,12,15,18,21
舗装 20,25,40 2,5,6.5
高強度 20,25 10,15,18
50,60

強度

  1. 1回の試験結果は,購入者が指定した呼び強度の強度値4)の 85 %以上でなければならなりません
  2. 3回の試験結果の平均値は,購入者が指定した呼び強度の強度値4)以上でなければならなりません。

スランプ

荷卸し地点でのスランプの許容差は下表になります。(単位cm)

スランプ スランプの許容差
2.5 ±1
5、6.5 ±1.5
8~18 ±2.5
21(注 ±1.5

(注:呼び強度27以上で、高性能AE減水剤を使用する場合は±2 とします。

スランプフロー

荷卸し地点でのスランプフローの許容差は下表になります。(単位cm)

スランプフロー スランプフローの許容差
50 ±7.5
60 ±10

空気量

空気量の許容差は下表になります。(単位%)

コンクリートの種類 空気量 空気量の許容差
普通コンクリート 4.5 ±1.5
軽量コンクリート 5.0
舗装コンクリート 4.5
高強度コンクリート 4.5

塩化物含有量

0.30kg/m3以下とします。なお、塩化物含有量の検査は、工場出荷時でも、荷卸し地点での所定の条件を満足するので、工場出荷時に行うことができます。

骨材

骨材は,附属書Aに適合するものを用います。ただし,再生骨材Hは,普通コンクリート及び舗装コンクリートに適用します。また、各種スラグ粗骨材は、高強度コンクリートには適用しません。なお,附属書Aに規定する砕石、砕砂、フェロニッケルスラグ細骨材、銅スラグ細骨材、電気炉酸化スラグ骨材、砂利及び砂を使用する場合は、アルカリシリカ反応抑制対策のいずれかを適用しなければなりません。

付属書A(概要)

レディーミクストコンクリート用骨材についての規定が示されています。例として

  • アルカリシリカ反応性
  • 粒度
  • 吸水率・塩化物量などの骨材の品質

水は、附属書Cに適合するものを用います。ただし,スラッジ水は、高強度コンクリートには適用しません。

付属書C(概要)

レディーミクストコンクリートの練混ぜに用いる水についての規定が示されています。水の区分は以下のとおりです。

  • 上水道水
  • 上水道水以外の水(河川水、井戸水、地下水など)
  • 回収水(コンクリートの洗浄水=上澄水、スラッジ水)

回収水の品質

  • スラッジ水を用いる場合の品質の判定は、スラッジ固形分率が3%になるように,スラッジ水の濃度を5.7%に調整した試料を用い試験を行います。
  • 回収水の塩化物イオン量200mg/L以下セメントの凝結時間の差始発は30分以内、終結は60分以内とします。
  • モルタルの圧縮強さの比材齢7日及び材齢28日で90%以上とします。
  • スラッジ水を用いる場合には、スラッジ固形分率が3%を超えてはなりません。
  • スラッジ固形分率を 1 %未満で使用する場合には,スラッジ固形分を水の質量に含めてもよいとされています。

以上、過去問から必要と思われる部分をまとめました。運搬については記載していませんので、他の記事でまとめようと思います。

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