コンクリート主任技士過去問 問題と解説
【平成24年度―問題21】
コンクリートのポンプ圧送に関する次の記述のうち、不適当なものはどれか。
(1)高強度コンクリートを水平方向に200運搬する方法として、ピストン式コンクリートポンプを採用した。。
(2)打込み量50m3程度の躯体の施工で、スランプ18cmのコンクリートを水平距離20m運搬する方法として、スクイーズ式コンクリートポンプを採用した。
(3)スランプ8cmの普通コンクリートの長距離圧送において、ポンプに作用する最大圧送負荷と計画したポンプの最大理論吐出力が等しかったので、そのポンプを採用した。
(4)スランプ15cmのコンクリートを40m鉛直下向きに圧送して打ち込む際、閉塞を防ぐため下向き配管の先にペント管を設けた。
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正解(3)
(1)問題文の通り。
(2)問題文の通り。
(3)ポンプに作用する最大圧送負荷の1.25倍をポンプの理論最大吐出量とします。
(4)問題文の通り。
【平成24年度―問題22】
下記の施工において、スランプが18cmの普通コンクリートを、高さ4.5mの柱状の部材および壁状の部材に一定の打込み速度1.5m/時間で打ち込んだ。各部材の型枠の最下部に作用する側圧の経時変化を概念的に示した下図の(1)~(4)のうち、適当なものはどれか。
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正解(2)
柱状部材の方が側圧が大きく、打設時からの時間が経過するほど、側圧の増加は緩やかになっていき、凝結すると、側圧が徐々に減少していきます。
【平成24年度―問題23】
寒中コンクリートに関する次の記述のうち、適当なものはどれか。
(1)積算温度方式で強度の発現を予測するに際し、1日の平均養生温度から10℃を差し引いた値を、養生日数分だけ総和した値を積算温度とした。
(2)コンクリートの練上がり温度を設定するに際し、打込みまでの1時間当たりの温度低下は、コンクリート温度と外気温との差の5%であるとして計算した。
(3)薄い壁の施工に際し、強度発現を確保するために、材料を加熱して打込み時のコンクリート温度を30℃程度になるようにした。
(4)水で飽和されていない部位の施工に際し、圧縮強度が5N/mm2以上になったので、初期凍害を受ける恐れはないと考え、給熱養生を打ち切ることとした。
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正解(4)
(1)問題文の通り。
(2)問題文の通り。
(3)問題文の通り。
(4)JASS5では、打ち込んだコンクリートの圧縮強度が10N/mm2以上に達したことを確認すれば、以降の湿潤養生を打ち切ることができるとしています。
【平成24年度―問題24】
マスコンクリートに関する次の一般的な記述のうち、不適当なものはどれか。
(1)コンクリートの引張強度の最大主引張応力度に対する比であるひび割れ指数が大きいと、最大ひび割れ幅は小さいと予想される。
(2)初期の段階に発生する表面ひび割れは、コンクリートの表面と内部の温度差に起因する内部拘束応力によって生じる。
(3)温度ひび割れを抑制するためには、型枠をできるだけ早期にとりはずし、冷水を散布するのがよい。
(4)打込み時のコンクリート温度が高いほど、その後にコンクリートが到達する最高温度が高くなるので、温度ひび割れを抑制するためには、打込み温度はできるだけ低いほうがよい。
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正解(3)
(1)スランプ21±1.5が規定値です。
(2)スランプフロー60±10が規定値です。
(3)3回の平均値が0.30kg/m3以下であることが規定値です。
(4)問題文の通り。
【平成24年度―問題25】
水中不分離コンクリートの施工計画に関する次の記述のうち、適当なものはどれか。
(1)一般の水中コンクリートに比べて粘性が大きいことから、1バッチ当りの練混ぜ量を、使用するミキサの公称容量の60%として計画した。
(2)一般の水中コンクリートに比べて流動性が高いことから、コンクリートポンプで圧送する場合の圧送負荷を、一般の水中コンクリートの80%として計画した。
(3)一般の水中コンクリートに比べて水中での材料分離抵抗性が高いため、コンクリートポンプの筒先をコンクリート上面から1m離し、コンクリートを水中で自由落下させて打ち込む計画とした。
(4)一般の水中コンクリートに比べてセルフレベリング性に優れているため、水中流動距離を最大10mとして計画した。
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正解(1)
(1)問題文の通り。
(2)圧送負荷は、水中不分離コンクリートは一般のコンクリートの2~3倍です。
(3)水中落下高さは50cm以下です。
(4)水中流動距離は5m以下です。