【診断士の問題と解説】1日5問!(Vol.77)総合問題5

コンクリート診断士 問題と解説Vol.77

 このページの問題を一問一答形式の動画としてまとめました。復習用にご活用ください。通勤中や運動中に最適です。

【問381_断面修復】

 断面修復材に関する次の記述のうち、不適当なものはどれか
(1)耐薬品性(酸に対する抵抗性)はポリマーモルタルのほうがセメントモルタルよりも高い。
(2)耐候性(紫外線に対する抵抗性)はポリマーモルタルのほうがセメントモルタルよりも低い。
(3)熱膨張係数はポリマーモルタルのほうがセメントモルタルよりも小さい。
(4)電気抵抗率はポリマーモルタルのほうがセメントモルタルよりも大きい。
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正解(3)

(1)〇:問題のとおりです。耐薬品性(酸に対する抵抗性)はポリマーモルタルのほうが、セメントモルタルよりも高いです。
(2)〇:問題のとおりです。
耐候性(紫外線に対する抵抗性)はポリマーモルタルのほうが、セメントモルタルよりも低いです。
(3)×:誤りです。熱膨張係数はポリマーモルタルのほうが、セメントモルタルよりも大きいです。
(4)〇:問題のとおりです。電気抵抗率はポリマーモルタルのほうが、セメントモルタルよりも大きいです。

【問382_脱塩工法】

 脱塩工法に関する次の記述のうち、適当なものはどれか
(1)脱塩工法は、コンクリート中の鋼材を、陽極とすることで、コンクリート中の、塩化物イオンを電気泳動させ、コンクリート外に抽出する。
(2)脱塩工法は、過大な電流を供給すると、鋼材表面から、酸素が発生し、ひび割れや、PC鋼材の、脆化が起こる。
(3)脱塩工法では、鋼材表面積あたりの、電流密度を、0.5A/m2以下とする。
(4)脱塩工法における、標準的な通電期間は、8週である。
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正解(4)

(1)×:誤りです。脱塩工法は、コンクリート中の鋼材を、陰極とし、コンクリート表面に、陽極材を設置し、直流電流を流すことで、 塩化物イオンを、コンクリート表面へと電気泳動させ、コンクリートのイオン濃度を、大幅に低減させる工法です。
(2)×:誤りです。脱塩工法は、過大な電流を供給すると、鋼材表面から、水素が発生し、ひび割れや、PC鋼材の、脆化が起こります。
(3)×:誤りです。脱塩工法では、一般的に、鋼材の、表面積あたりの電流密度を、1A/m2とします。上限は、5A/m2程度とされています。
(4)〇:問題のとおりです。脱塩工法における、標準的な通電期間は、8週です。

【問383_繊維補強】

 補修・補強用の繊維材料に関する次の記述のうち、不適当なものはどれか
(1)炭素繊維はアラミド繊維よりも、通電性が大きい。
(2)炭素繊維はアラミド繊維よりも、耐摩耗性が小さい。
(3)炭素繊維はアラミド繊維よりもヤング係数が大きい。
(4)炭素繊維はアラミド繊維よりも耐アルカリ性が小さい。
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正解(4)

(1)〇:問題のとおりです。炭素繊維はアラミド繊維よりも、通電性が大きいです。
(2)〇:問題のとおりです。炭素繊維はアラミド繊維よりも、耐摩耗性が小さいです。
(3)〇:問題のとおりです。炭素繊維のヤング係数はアラミド繊維のヤング係数の、約2倍です。
(4)×:誤りです。
炭素繊維mもアラミド繊維も、耐アルカリ性は高く、明らかに差をつけることができません。

【問384_表面変状】

 ボックスカルバート内の表面変状に関する次の記述のうち、適当なものはいくつか
(1)ボックスカルバート内部の壁に、縦方向のひび割れが入っていたため、乾燥収縮が原因であると判断した。
(2)ボックスカルバート内部の壁に、ジャンカが発生していたため、振動機による締固め不足が原因であると判断した。
(3)ボックスカルバート内部の壁に、横方向のひび割れが入っていたため、自己収縮が原因であると判断した。
(4)ボックスカルバート内部の壁にコールドジョイントがみられたため、許容打ち重ね時間間隔の超過が原因であると判断した。
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正解:2つ

(1)×:誤りです。乾燥収縮によるひび割れは、方向性を持たない、微細なひび割れになることが多いです。
(2)〇:問題のとおりです。振動機による締固め不足により、壁にジャンカが発生します。
(3)×:誤りです。自己収縮によるひび割れは、方向性を持たない微細なひび割れになることが多いです。
(4)〇:問題のとおりです。許容打ち重ね時間間隔の超過により、コールドジョイントが発生します。

【問385_表面変状】

 コンクリートおよびモルタルの収縮率に関する次の記述のうち、不適当なものどれか
(1)硬化コンクリートの温度が、1℃上昇すると、コンクリートの長さは、長さ変化率で約10μ増加する。
(2)製造後、7日間水中養生したコンクリートを、温度、20℃、湿度、60%の環境に、6ヶ月間保管すると、コンクリートの長さは、長さ変化率で400~1000μ減少する。
(3)モルタルバー法による、アルカリシリカ反応性試験では、26週間、促進養生したモルタルの、膨張率は1000μを目安に骨材の反応性を判定している。
(4)フレッシュコンクリートに、膨張材を添加した場合、硬化初期段階で、約500μ膨張する。
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正解:(4)

(1)〇:問題のとおりです。コンクリートの熱線膨張係数は10μです。
(2)〇:問題のとおりです。一般に、コンクリートの長さ変化率は、小さいもので400μ、大きいもので1000μ減少します。
(3)〇:問題のとおりです。モルタルバー法による、アルカリシリカ反応性試験では、26週間、促進養生したモルタルの膨張率は1000μを目安に、骨材の反応性を判定しています。
(4)×:誤りです。フレッシュコンクリートに、膨張材を添加した場合、硬化初期段階で150~200μ膨張します。
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