【診断士の問題と解説】1日5問!(Vol.2)初期欠陥

コンクリート診断士 問題と解説Vol.2

音声用教材のご紹介

このページの問題を一問一答形式の動画としてまとめました。復習用にご活用ください。通勤中や運動中に最適です。

【問題6_初期欠陥】

コールドジョイントを発生させないコンクリートの打込み計画を立案するために、コンクリートの凝結時間を測定した。凝結時間の測定方法に関する次の記述のうち、JIS A 1147:2(コンクリートの凝結時間試験方法)に照らして、不適当なものはどれか

(1)試験に用いる試料は、採取したコンクリート試料を公称目開き4.75mmの網ふるいでふるったモルタル分とした。

(2)貫入試験は、試料の表面に発生したブリーディング水を取除かずに行った。

(3)貫入抵抗値が3.5N/mm2になるまでの時間を、コンクリートの始発時間とした。

(4)貫入抵抗値が28.0N/mm2になるまでの時間を、コンクリートの終結時間とした。

クリックで【問題6】の解答と解説をみる

正解(2)

(1)問題のとおりです。コンクリートの凝結試験で用いるモルタルは、公称目開き4.75mm(ふるいの寸法は5 mmと呼ぶことができる。)の網ふるいでふるったものを使用します。

(2)誤りです。ブリーディング水がある場合には,貫入試験を行う直前に,試料の表面のブリーディング水を適切な器具及び方法を用いて取り除きます。 ブリーディング水を取り除く方法としては,厚さ約30mmのブロックなどを、容器の底部片側に挟んで、容器を注意深く傾けて置き,約2分後にピペットなどを用いてブリーディング水を取り除き、その後、振動を与えないように注意して容器を元の状態に戻すなどの方法があります。

(3)問題のとおりです。貫入抵抗値が3.5N/mm2になるまでの時間を、コンクリートの始発時間とします。

(4)問題のとおりです。貫入抵抗値が28.0N/mm2になるまでの時間を、コンクリートの終結時間とします。

【問題7_初期欠陥】

コンクリートの施工不良に関する次の記述のうち、不適当なものはどれか

(1)打ち込まれたコンクリートの一部に粗骨材が多く集まってできた空隙の多い不良部分をジャンカ(豆板)という。

(2)型枠からのペーストの漏れは施工不良の原因となるので、型枠は水漏れがないように注意し組み立てる必要がある。

(3)ジャンカ(豆板)はコンクリートの打込み時の落下高さが大きくなると発生しやすいので、打込み時にはコンクリートの落下高さを抑える必要がある。

(4)コンクリート中に初期欠陥として発生する空隙は、表面に見えていなければ塩害や中性化による劣化を促進する原因とはならない。

クリックで【問題7】の解答と解説をみる

正解(4)

(1)問題のとおりです。打ち込まれたコンクリートの一部に粗骨材が多く集まってできた空隙の多い不良部分をジャンカ(豆板)といいます。

(2)問題のとおりです。型枠同士の継ぎ目や、躯体との取り合い部など、型枠の隙間からセメントペーストが漏れると、骨材だけが残されるジャンカなどの施工不良の原因となるので、型枠は注意して組み立てる必要があります。

(3)問題のとおりです。コンクリートの打込み時の自由落下高さが大きくなると、材料分離によるジャンカ(豆板)が発生しやすくなります。土木学会示方書および、JASS5では、コンクリートの落下高さは、1.5m以内とすることが標準とされています。

(4)誤りです。コンクリートの表面部分に欠陥が生じて居なくても、内部のコンクリート組織が密実でなければ、炭酸ガスや、塩化物イオンなどが侵入しやすくなり、劣化を促進する原因となります。

【問題8_初期欠陥】

コンクリートの各種変状に関する次の記述のうち、不適当なものはどれか

(1)コンクリート打込み時に、せき板に接するコンクリート表面に空気が巻き込まれると表面気泡が生じる。

(2)せき板に接するコンクリート表面をブリーディング水が移動し、コンクリート表面に細骨材が露出すると、砂すじが生じる。

(3)乾燥収縮により比較的大きなひび割れが生じると、ひび割れパターンは亀甲状となる。

(4)コンクリートを連続して打ち込むと、コールドジョイントの発生を防止することができる。

クリックで【問題8】の解答と解説をみる

正解(3)

(1)問題のとおりです。表面気泡は、コンクリート表面に、コンクリート打ち込み時に巻き込んだ空気(エントラップドエア)がなくならずに残ったままで硬化したものを言います。

(2)問題のとおりです。砂すじは、コンクリート打設中に、コンクリート中の水が分離し、分離した水がコンクリート表面に浮き出て、型枠表面のセメントペーストを流し出してしまうことで生じます。

(3)誤りです。乾燥収縮は、乾燥によるコンクリート中の水分蒸発により、コンクリートの体積が減少し、収縮する現象です。コンクリート中の水分量が多いと収縮量が大きくなります。1階床コンクリートが地中梁に拘束されているような状態を例として、拘束度が大きい部材では、拘束力が大きい部材と平行に、大きいひび割れが生じます。亀甲状のひび割れは、コンクリート表面で微細に発生することが多いです。

(4)問題のとおりです。コンクリートを連続して打ち込むと、凝結を起こす前に打ち継ぐことができるため、コールドジョイントの発生防止になります。

【問題9_初期欠陥】

コンクリートの初期欠陥の種類(A郡)とその原因(B郡)として関係の深いものを結んだ次の組合せのうち、適当なものはどれか
(A郡) (B郡)
A.柱のジャンカ ア.コンクリートの凝結
B.壁のコールドジョイント イ.コンクリートの凍結
C.床の鉄筋上のひび割れ ウ.コンクリートの沈み
D.壁の砂すじ エ.過密配筋
オ.ブリーディング
(1)
(2)
(3)
(4)
クリックで【問題9】の解答と解説をみる

正解(2)

A:柱のジャンカ
(現象)コンクリート表面に粗骨材が集まってできる空隙
(原因)締固め不足、材料分離

B:壁のコールドジョイント
(現象)打継ぎの一体化不足
(原因)先打ちコンクリートの凝結

C:床の鉄筋上のひび割れ
(現象)沈みひび割れ
(原因)ブリーディングによるコンクリートの沈み

D:壁の砂すじ
(現象)コンクリート表面に細骨材(砂)が露出している状態
(原因)分離した水が、型枠表面のセメントペーストを流し出す

【問題10_初期欠陥】

竣工後に確認されたコンクリート表面の変状に関する次の記述のうち、不適当なものはどれか

(1)かぶり部分のコンクリートに豆板(ジャンカ)が発生していたので、今後放置した場合鉄筋腐食の発生時期が早まると判断した。

(2)コールドジョイントが生じていたが、所定のかぶり(厚さ)が確保されていたので、中性化による鉄筋腐食に対する抵抗性は確保されていると判断した。

(3)砂すじが観察されたが、内部コンクリートでは材料分離の発生が認められないことが判明したので、耐荷力上の問題はないと判断した。

(4)ブリーディングの発生による表面気泡が観察されて表層部分もポーラスであることが判明したので、透水係数が大きいと判断した。

クリックで【問題10】の解答と解説をみる

正解(2)

(1)問題のとおりです。かぶり部分のコンクリートに豆板(ジャンカ)が発生すると、空気中の酸素や水分などの劣化因子が、内部へ侵入しやすくなります。そのため、鉄筋腐食の進行が早まります。

(2)誤りです。コールドジョイントが生じると、空気中の酸素や水分などの劣化因子が、内部へ侵入しやすくなります。そのため、鉄筋腐食の進行が早まります。なお、所定のかぶり厚さが確保できていれば、鉄筋コンクリート構造の耐荷力上の問題はありません。

(3)問題のとおりです。砂すじは、表面に細骨材が露出している状態です。コンクリート内部への影響は少ないため、耐荷力上の問題はありません。

(4)問題のとおりです。ポーラスとは、多孔質で空隙が多いコンクリートを言います。透水係数は、大きいほど水を通しやすい性質であるため、ポーラスは透水係数が大きくなります。

タイトルとURLをコピーしました