【一級土木施工管理技士】過去問演習(No.156~160)

【No.156】

施工体制台帳の作成に関する次の記述のうち,適当でないものはどれか。
(1)施工体制台帳には,作成建設業者に関する許可を受けて営む建設業の種類,健康保険等の加入状況などを記載しなければならない。
(2)特定建設業者は,発注者から請求があったときは,施工体制台帳をその発注者の閲覧に供しなければならない。
(3)施工体制台帳の作成を義務づけられた者は,再下請負通知書に記載されている事項に変更か生じた場合には,施工体制台帳の修正,追加を行わなければならない。
(4)施工体制台帳の作成を義務づけられている建設工事の下請負人は,請け負った工事を再下請負に出すときは,発注者に再下請負人の商号又は名称及び住所などを通知しなければならない。
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正解は(4)

【解説】
(1)〇正しい。施工体制台帳には,作成建設業者に関する許可を受けて営む建設業の種類,健康保険等の加入状況などを記載しなければなりません。
(2)〇正しい。特定建設業者は,発注者から請求があったときは,施工体制台帳をその発注者の閲覧に供しなければなりません。
(3)〇正しい。施工体制台帳の作成を義務づけられた者は,再下請負通知書に記載されている事項に変更か生じた場合には,施工体制台帳の修正,追加を行わなければなりません。
(4)×誤り。「建設工事の下請負人は,その請け負った建設工事を他の建設業を営む者に請け負わせたときは,(中略)特定建設業者に対して,当該他の建設業を営む者の商号又は名称,当該者の請け負った建設工事の内容及び工期その他の国土交通省令で定める事項を通知しなければならない」と規定されています。

【No.157】

原価管理に関する次の記述のうち,適当でないものはどれか。
(1)原価管理の目的は,将来の同種工事の見積に役立たせるため,原価資料を収集・整理することが含まれる。
(2)原価管理の目的は,発生原価と実行予算を比較して差異を見出し,これを分析・検討して適時適切な処置をとり,発生原価を実行予算より高めに設定することが含まれる。
(3)原価管理を有効に実施するためには,あらかじめどのような手順・方法でどの程度の細かさで原価計算を行うか決めておく必要がある。
(4)原価管理を実施する体制は,工事の規模・内容によって担当する工事の内容ならびに責任と権限を明確化し,各職場,各部門を有機的・効果的に結合させる必要がある。
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正解は(2)

【解説】
(1)〇正しい。原価管理の目的は,将来の同種工事の見積に役立たせるため,原価資料を収集・整理することが含まれます。
(2)×誤り。原価管理の目的は,発生原価と実行予算を比較して差異を見出し,これを分析・検討して適時適切な処置をとり,発生原価を実行予算より低めに設定することが含まれます。
(3)〇正しい。原価管理を有効に実施するためには,あらかじめどのような手順・方法でどの程度の細かさで原価計算を行うか決めておく必要があります。
(4)〇正しい。原価管理を実施する体制は,工事の規模・内容によって担当する工事の内容ならびに責任と権限を明確化し,各職場,各部門を有機的・効果的に結合させる必要があります。

【No.158】

建設機械の選定に関する次の記述のうち,適当でないものはどれか。
(1)組合せ建設機械は,各建設機械の作業能力に大きな格差を生じないように建設機械の規格と台数を決めることが必要である。
(2)締め固め機械は,盛土材料の土質,工種などの施工条件と締め固め機械の特性を考慮して選定するが,特に土質条件が選定上で重要なポイントになる。
(3)掘削においては,現場の地形,掘削高さ,掘削量。掘削土の運搬方法などから,最も適した工法を見いだし,使用機械を選定する。
(4)施工機械を選定するときは,機種・性能により適用範囲が異なり,同じ機能を持つ機械でも現場条件により施工能力が違うので,その機械の中問程度の能率を発揮できる施工法とする。
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正解は(4)

【解説】
(1)〇正しい。組合せ建設機械は,各建設機械の作業能力に大きな格差を生じないように建設機械の規格と台数を決めることが必要です。
(2)〇正しい。締め固め機械は,盛土材料の土質,工種などの施工条件と締め固め機械の特性を考慮して選定しますが,特に土質条件が選定上で重要なポイントになります。
(3)〇正しい。掘削機械には,機械設置地盤より下方の掘削に適するバックホウ,上方の掘削に適するローデイングショベル,深い掘削や間口の狭い掘削に適するクラムシェル,長いリーチを活かして軟弱地等の掘削に適するドラグラインなどがあります。
(4)×誤り。施工機械を選定するときときは,同じ性能をもつ機械でも現場条件により施工能力が違うので,その機会の最大限の能率を発揮できる施工法とします。

【No.159】

工程管理曲線(バナナ曲線)を用いた工程管理に関する次の記述のうち,適当でないものはどれか。
(1)予定工程曲線がバナナ曲線の許容限界からはずれる場合は,一般に不合理な工程計測と考えられるので,再検討を要する。
(2)実施工程曲線がバナナ曲線の下方限界を下回るときは,工程遅延により突貫工事が不可避となるので,根本的な施工計画の再検討が必要である。
(3)実施工程曲線がバナナ曲線の下方限界に接近している場合は,実施工程曲線の勾配をより緩くするよう直ちに対策をとる必要がある。
(4)予定工程曲線がバナナ曲線の上方限界と下方限界の間にある場合には,工程曲線の中期における工程をできるだけ緩やかな勾配になるよう合理的に調整する。
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正解は(3)

【解説】
(1)〇正しい。予定工程曲線がバナナ曲線の許容限界からはずれる場合は,一般に不合理な工程計測と考えられるので,再検討を要します。
(2)〇正しい。実施工程曲線がバナナ曲線の下方限界を下回るときは,工程遅延により突貫工事が不可避となるので,根本的な施工計画の再検討が必要です。
(3)×誤り。実施工程曲線がバナナ曲線の下方限界に接近している場合は,工程が遅れており,この状態が続くと突貫工事のおそれがあるので,実施工程曲線の勾配を急にするよう直ちに対策をとる必要があります。
(4)〇正しい。予定工程曲線がバナナ曲線の上方限界と下方限界の間にある場合には,工程曲線の中期における工程をできるだけ緩やかな勾配になるよう合理的に調整します。

【No.160】

建設工事の労働災害等の防止対策に関する次の記述のうち,適当でないものはどれか。
(1)工事現場の周囲は,必要に応じて鋼板,ガードフェンスなど防護工を設置し,作業貝及び第三者に対して工事区域を明確にするとともに,立入防止施設は,子供など第三者が容易に侵入できない構造とする。
(2)事業者は,労働者を雇い入れたとき又は労働者の作業内容を変更したときは,従事する業務に関する安全又は衛生のための教育を行わなければならない。
(3)飛来落下による事故防止のため,上下作業を極力避けるとともに,やむを得ず足場上に材料を集積する場合は作業床端とする。
(4)車両系建設機械などの事故防止のため,あらかじめ使用する機械の種類及び能力,運行経路,作業方法などを示した作業計画書を作成し,これに基づき作業を行わなければならない。
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正解は(3)

【解説】
(1)〇正しい。工事現場の周囲は,必要に応じて鋼板,ガードフェンスなど防護工を設置し,作業貝及び第三者に対して工事区域を明確にするとともに,立入防止施設は,子供など第三者が容易に侵入できない構造とします。
(2)〇正しい。事業者は,労働者を雇い入れたとき又は労働者の作業内容を変更したときは,従事する業務に関する安全又は衛生のための教育を行わなければなりません。
(3)×誤り。「作業床端,開口部,のり肩等の1m以内には集積しないこと」と記されています。
(4)〇正しい。車両系建設機械などの事故防止のため,あらかじめ使用する機械の種類及び能力,運行経路,作業方法などを示した作業計画書を作成し,これに基づき作業を行わなければなりません。
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