【過去問演習(2)No.191-195_総合】コンクリート技士 問題と解説

技士

【No.191】

特殊なコンクリートの配(調)合に関する次の一般的な記述のうち,不適当なものはどれか。
(1)増粘剤を用いない高流動コンクリートの場合,分離抵抗性を付与するため,粉体量を増やして水粉体比を小さくする。
(2)マスコンクリートの場合,温度上昇量を小さくするため,単位セメント量を少なくする。
(3)流動化コンクリートの場合,スランプを大きくするため,単位水量を多くする。
(4)軽量コンクリートの場介,耐凍害性を確保するため,空気量を多くする。
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正解は(3)

【解説】
(1)○正しい。増粘剤を用いない高流動コンクリートの場合,分離抵抗性を付与するため,粉体量を増やして水粉体比を小さくします。
(2)○正しい。マスコンクリートの場合,温度上昇量を小さくするため,単位セメント量を少なくします。
(3)×誤り。流動化コンクリートの場合,スランプを大きくするため,流動化剤を添加します。
(4)○正しい。軽量コンクリートの場介,耐凍害性を確保するため,空気量を多くします。

【No.192】

コンクリートのブリーディングに関する次の一般的な記述のうち,不適当なものはどれか。
(1)細骨材の粗粒率が小さいほど,ブリーディング量は多い。
(2)1回の打ち込み高さが高いほど,ブリーディング量は多い。
(3)過度の締め固めおよび仕上げは,ブリーディング量を増大させる。
(4)ブリーディング量の多いコンクリートほど,沈みひび割れが発生しやすい。
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正解は(1)

【解説】
(1)×誤り。ブリーディングの低減対策として,細骨材の粗粒率が小さいものにします。
(2)○正しい。1回の打ち込み高さが高いほど,ブリーディング量は多いです。
(3)○正しい。過度の締め固めおよび仕上げは,ブリーディング量を増大させます。
(4)○正しい。ブリーディング量の多いコンクリートほど,沈みひび割れが発生しやすいです。

【No.193】

コンクリート打ち込み時の材料分離の防止策に関する次の記述のうち,不適当なものはどれか。
(1)シュートを用いて打ち込む際に,縦シュートを使用した。
(2)長いシュートを用いて打ち込む際にシュートの先端に漏斗管を設けた。
(3)長い壁に打ち込む際に打ち込み箇所を少なくした。
(4)背の高い壁に打ち込む際に,型枠や鉄筋への衝突を避けた。
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正解は(2)

【解説】
(1)○正しい。シュートを用いて打ち込む際に,縦シュートを使用します。
(2)○正しい。長いシュートを用いて打ち込む際にシュートの先端に漏斗管を設けます。
(3)×誤り。長い壁に打ち込む際に打ち込み箇所を少なくし,流動距離を長くすることは材料分離を促す原因となります。
(4)○正しい。背の高い壁に打ち込む際に,型枠や鉄筋への衝突を避けます。

【No.194】

コンクリートの空気量に関する次の記述のうち,不適当なものはどれか。
(1)空気量が1%増加したら,スランプが約2.5cm増加した。
(2)空気量が1%増加したら,圧縮強度が約5%増加した。
(3)空気量は,1時間の運搬により0.5~1%程度減少した。
(4)空気量は,AE剤の使用量の増加に伴って増加した。
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正解は(2)

【解説】
(1)○正しい。空気量が1%増加したら,スランプが約2.5cm増加します。
(2)×誤り。圧縮強度は,ほぼ空気量に比例して低下します。空気量が1%増加すると,圧縮強度は約5%減少します。
(3)○正しい。空気量は,1時間の運搬により0.5~1%程度減少します。
(4)○正しい。空気量は,AE剤の使用量の増加に伴って増加します。

【No.195】

同一のコンクリートにより作製されたコンクリート供試体の圧縮強度の試験結果に関する次の一般的な記述のうち,適当なものはどれか。
(1)直径が150mmで高さが300mmの円柱供試体の圧縮強度の試験値は,直径が100mmで高さが200mmの円柱供試体に比べて大きい。
(2)直径が100mmで高さが200mmの円柱供試体の圧縮強度の試験値は,直径が100mmで高さが100mmの円柱供試体に比べて大きい。
(3)形状および寸法が同一の場合,載荷速度が遅くなると,圧縮強度の試験値は大きくなる。
(4)形状および寸法が同一の場合,強度試験時において,湿潤状態にあるよりも乾燥状態にある方が,圧縮強度の試験値は大きい。
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正解は(4)

【解説】
(1)×誤り。供試体の圧縮強度は,形状が掃除の場合,一般に,供試体寸法が小さいほど大きくなります。直径が150mmで高さが300mmの円柱供試体の圧縮強度の試験値は,直径が100mmで高さが200mmの円柱供試体に比べて小さいです。
(2)×誤り。供試体の縦横比が大きくなるほど,強度は小さくなります。直径が100mmで高さが200mmの円柱供試体の圧縮強度の試験値は,直径が100mmで高さが100mmの円柱供試体に比べて小さいです。
(3)×誤り。形状および寸法が同一の場合,載荷速度が遅くなると,圧縮強度の試験値は小さくなります。
(4)○正しい。形状および寸法が同一の場合,強度試験時において,湿潤状態にあるよりも乾燥状態にある方が,圧縮強度の試験値は大きいです。
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