【過去問演習(2)No.186-190_総合】コンクリート技士 問題と解説

技士
【No2-38】聞き流し_コンクリート技士_一問一答
運動や通勤をしながら、コンクリート技士試験の学習ができるように、自分用に作成しました。資格試験は聞き流しで学習して、効率よく合格したいですよね!ぜひ、チャンネル...

【No.186】

JISR5210(ポルトランドセメント)の規定に関する次の記述のうち,誤っているものはどれか。
(1)普通ポルトランドセメントでは,少量混合成分の合量の上限値が規定されている。
(2)早強ポルトランドセメントでは,材齢1日の圧縮強さの下限値が規定されている。
(3)中庸熱ポルトランドセメントでは,水和熱の上限値が規定されている。
(4)低熱ポルトランドセメントでは,けい酸二カルシウム(C2S)の上限値が規定されている。
クリックで【No.186】の解答と解説をみる

正解は(3)

【解説】
(1)○正しい。普通ポルトランドセメントでは,少量混合成分の合量の上限値が規定されています。
(2)○正しい。早強ポルトランドセメントでは,材齢1日の圧縮強さの下限値が規定されています。
(3)○正しい。中庸熱ポルトランドセメントでは,水和熱の上限値が規定されています。
(4)×誤り。低熱ポルトランドセメントでは,けい酸二カルシウム(C2S)の上限値ではなく下限値が規定されています。

【No.187】

コンクリートの性質に与える各種混和材の効果に関する次の一般的な記述のうち,不適当なものはどれか。
(1)フライアッシュには,ポゾラン活性によって,強度を長期にわたって増加させる効果がある。
(2)高炉スラグ微粉末には,アルカリシリカ反応を抑制する効果がある。
(3)シリカフュームには,潜在水硬性によって,自己収縮を低減させる効果がある。
(4)膨張材には,エトリンガイトまたは水酸化カルシウムの結晶を生成して膨張し,乾燥収縮ひび割れを低減させる効果がある。
クリックで【No.187】の解答と解説をみる

正解は(3)

【解説】
(1)○正しい。フライアッシュには,ポゾラン活性によって,強度を長期にわたって増加させる効果があります。
(2)○正しい。高炉スラグ微粉末は,水酸化カルシウムの減少により,アルカリシリカ反応を抑制する効果があります。
(3)×誤り。シリカフュームを用いたコンクリートが,自己収縮が大きく現れます。
(4)○正しい。膨張材には,エトリンガイトまたは水酸化カルシウムの結晶を生成して膨張し,乾燥収縮ひび割れを低減させる効果があります。

【No.188】

コンクリート用化学混和剤の使用に関する次の記述のうち,不適当なものはどれか。
(1)寒中期におけるコンクリートの初期の強度発現を促進するため,硬化促進剤を使用した。
(2)凍結融解の繰返し作用に対する抵抗性を確保するため,減水剤を使用した。
(3)暑中期におけるコールドジョイントを防止するため,遅延形のAE減水剤を使用した。
(4)高強度コンクリートを製造するため,高性能AE減水剤を使用した。
クリックで【No.188】の解答と解説をみる

正解は(2)

【解説】
(1)○正しい。寒中期におけるコンクリートの初期の強度発現を促進するため,硬化促進剤を使用した。
(2)×誤り。凍結融解の繰返し作用に対する抵抗性を確保するためには,AE剤を使用し,コンクリート中に微細な気泡を生じさせ,凍結融解による不凍結水の移動圧を緩和します。
(3)○正しい。暑中期におけるコールドジョイントを防止するため,遅延形のAE減水剤を使用した。
(4)○正しい。高強度コンクリートを製造するため,高性能AE減水剤を使用した。

【No.189】

コンクリート用補強材に関する次の一般的な記述のうち,適当なものはどれか。
(1)コンクリートとの付着強度は,丸鋼よりも異形棒鋼の方が大きい。
(2)鉄筋コンクリート用棒鋼の弾性係数は,引張強さに比例する。
(3)鋼材は,含有炭素量が多いほど,破断時の伸びが大きくなる。
(4)PC鋼材を引っ張って一定の長さに保つと,時間の経過とともにその引張応力が増加する。
クリックで【No.189】の解答と解説をみる

正解は(1)

【解説】
(1)○正しい。コンクリートとの付着強度は,丸鋼よりも異形棒鋼の方が大きいです。
(2)×誤り。鉄筋コンクリート用棒鋼の弾性係数は,引張強さによらずほぼ一定です。
(3)×誤り。鋼材は,含有炭素量が多いと,硬度は増しますが,靭性能は低くなります。
(4)×誤り。PC鋼材を引っ張って一定の長さに保つと,時間の経過とともにその引張応力が減少します。これをリラクセーションといい,プレストレスの減少に大きな影響を及ぼします。

【No.190】

コンクリートの練り混ぜ水に関する次の記述のうちJISA5308附属書C(レディーミクストコンクリートの練り混ぜに用いる本)の規定に照らして,誤っているものはどれか。
(1)地下水は,上水道水としての処理がなされていない場合,回収水に分類される。
(2)上水道水は,特に試験を行わなくても,練り混ぜ水として使用できる。
(3)スラッジ水は,コンクリートの洗浄排水から,粗骨材,細骨材を取り除いて,回収した懸濁水である。
(4)上澄水は,スラッジ水から,スラッジ固形分を沈降その他の方法で取り除いた水である。
クリックで【No.190】の解答と解説をみる

正解は(1)

【解説】
(1)×誤り。地下水は,上水道水以外のみずに分類されます。
(2)○正しい。上水道水は,特に試験を行わなくても,練り混ぜ水として使用できます。
(3)○正しい。スラッジ水は,コンクリートの洗浄排水から,粗骨材,細骨材を取り除いて,回収した懸濁水です。
(4)○正しい。上澄水は,スラッジ水から,スラッジ固形分を沈降その他の方法で取り除いた水です。
タイトルとURLをコピーしました