【過去問演習(2)No.196-200_総合】コンクリート技士 問題と解説

技士
【No2-40】聞き流し_コンクリート技士_一問一答
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【No.196】

コンクリートの力学特性および変形性状に関する次の一般的な記述のうち,不適当なものはどれか。
(1)圧縮強度は,低強度になるほど骨材の強度の影響を受けやすい。
(2)曲げ強度は,圧縮強度の1/5~1/8程度である。
(3)静弾性係数は,圧縮強度が低くなると小さくなる。
(4)圧縮時のポアソン比は1/5~1/7程度である。
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正解は(1)

【解説】
(1)×誤り。圧縮強度は,高強度になるほど骨材の強度の影響を受けやすい。低強度では,相対的に骨材の強度が高いですが,高強度になるほど,骨材の強度がコンクリート強度に与える影響は大きくなります。
(2)○正しい。曲げ強度は,圧縮強度の1/5~1/8程度です。なお,引張強度は,圧縮強度の1/10程度です。
(3)○正しい。静弾性係数は,圧縮強度が低くなると小さくなります。一方,鋼材の静弾性係数は,強度にかかわらず一定です。
(4)○正しい。圧縮時のポアソン比は1/5~1/7程度です。構造計算では,コンクリートのポアソン比は0.2,鋼材のポアソン比は0.3とするのが一般的です。

【No.197】

コンクリートの乾燥収縮に関する次の一般的な記述のうち,適当なものはどれか。
(1)コンクリートの単位粗骨材量が多いほど,乾燥収縮ひずみは大きくなる。
(2)コンクリートの単位水量が多いほど,乾燥収縮ひずみは小さくなる。
(3)骨材の弾性係数が大きいほど,乾燥収縮ひずみは小さくなる。
(4)同一体積のコンクリート部材では,表面積が小さいほど,乾燥初期の収縮ひずみは大きくなる。
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正解は(3)

【解説】
(1)×誤り。コンクリートの単位粗骨材量が多いほど,乾燥収縮ひずみは小さくなります。
(2)×誤り。コンクリートの単位水量が多いほど,乾燥収縮ひずみは大きくなります。
(3)○正しい。骨材の弾性係数が大きいほど,乾燥収縮ひずみは小さくなります。
(4)×誤り。同一体積のコンクリート部材では,表面積が小さいほど,乾燥初期の収縮ひずみは小さくなります。

【No.198】

コンクリートの中性化に関する次の一般的な記述のうち,不適当なものはどれか。
(1)大気中でコンクリートの中性化が進行する場合,中性化深さは経過時間の平方根にほぼ比例する。
(2)仕上げの無いコンクリートの壁の場合,屋内側の方が屋外側よりも中性化速度は小さい。
(3)水セメント比の大きなコンクリートほど,中性化速度は大きい。
(4)同一配(調)合のコンクリートでも,温度が高い環境で供用されている方が中性化速度は大きい。
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正解は(2)

【解説】
(1)○正しい。大気中でコンクリートの中性化が進行する場合,中性化深さは経過時間の平方根にほぼ比例します。
(2)×誤り。仕上げの無いコンクリートの壁の場合,屋内側の方が屋外側よりも中性化速度は大きいです。これは,屋内は人間の呼吸により二酸化炭素濃度が高くなることが原因とされています。
(3)○正しい。水セメント比の大きなコンクリートほど,中性化速度は大きいです。
(4)○正しい。同一配(調)合のコンクリートでも,温度が高い環境で供用されている方が中性化速度は大きいです。

【No.199】

コンクリートの耐久性に関する次の一般的な記述のうち,不適当なものはどれか。
(1)凍害を受けるおそれのある構造物では,日が当たらない部分より日が当たる部分の方が,劣化は生じにくい。
(2)アルカリシリカ反応による劣化は,コンクリートが気乾状態にあるより湿潤状態にある方が,進行が速くなる。
(3)コンクリートの中性化は,コンクリートが気乾状態にあるより湿潤状態にある方が,進行が遅くなる。
(4)下水に含まれる硫酸塩は,微生物の作用によって硫酸となり,下水処理場のコンクリートに著しい劣化を生じさせる。
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正解は(1)

【解説】
(1)×誤り。凍害を受けるおそれのある構造物では,日が当たらない部分より日が当たる部分の方が,劣化は生じやすくなります。これは,夜間の凍結と昼間の融解により,コンクリート内部の水分による膨張圧力が変化することで劣化が進行するためです。
(2)○正しい。アルカリシリカ反応による劣化は,コンクリートが気乾状態にあるより湿潤状態にある方が,進行が速くなります。これは,アルカリシリカゲルが水分により膨張するためです。
(3)○正しい。コンクリートの中性化は,コンクリートが気乾状態にあるより湿潤状態にある方が,進行が遅くなります。これは,湿潤状態にあるコンクリートのほうが,内部への二酸化炭素の侵入が抑制されるためです。
(4)○正しい。下水に含まれる硫酸塩は,微生物の作用によって硫酸となり,下水処理場のコンクリートに著しい劣化を生じさせます。

【No.200】

コンクリートの熱的性質に関する次の一般的な記述のうち,不適当なものはどれか。
(1)コンクリートの熱膨張係数は,骨材の種類および単位量による影響を受けやすい。
(2)高温加熱を受けたコンクリートでは,圧縮強度よりも静弾性係数の方が,低下の割合が著しい。
(3)コンクリートの静弾性係数は500℃に加熱された後に冷却されて常温になった時点では,加熱前の値の10~20%程度になる。
(4)同一水セメント比のコンクリートの場合,含水率の低い方が,急激な加熱によって爆裂しやすい。
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正解は(4)

【解説】
(1)○正しい。コンクリートの耐熱性にもっとも影響を及ぱす要因は,火害温度の最高到達時間で,次いで使用骨材の岩種です。石英を含む花崗岩や砂岩系の骨材は575℃で膨張が急増し組織が崩壊します。次いで石灰岩系の骨材が750℃以上で分解が始まります。耐熱性を向上させるためには,安山岩などの火山岩系の骨材や高炉スラグ骨材などの熱膨張係数の比較的小さい骨材を使用することが有効です。また,約500℃で圧縮強度は常温時の60%以下まで低下します。これは,主としてセメントペースト中の水和化合物の結合水の脱水や水酸化カルシウムなどの水和物の分解が原因です。
(2)○正しい。コンクリートは高温にさらされると,骨材とセメントペーストとの熱膨張係数の差によって組織構造にひずみが出たり,ペースト中の水和化合物の結合水の脱水や水酸化カルシウムなどの水和物の分解,骨材の崩壊等が生じ,圧縮強度よりも弾性係数の方が低下が著しくなります。
(3)○正しい。火災などでコンクリートが高温にさらされると弾性係数は圧縮強度以上に低下し,約500℃で常温の10~20%程度まで低下します。なお,火害温度が500℃程度までであれば再度養生することによって,低下した強度や弾性係数は自癒作用によって徐々に回復します。
(4)×誤り。吸水率の小さい軽量骨材を十分含水させた状態で使用した場合や,コンクリートの組織が緻密で水蒸気の移動や蒸発が起りにくい低水セメント比の高強度コンクリートの場合には爆裂を生じる可能性が高くなります。
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