【診断士の問題と解説】1日5問!(Vol.2-13)基本問題13_塩害、ASR

診断士問題と解説

コンクリート診断士 問題と解説Vol.2-13

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コンクリート診断士_一問一答_No2-13_基本問題13
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【No.61】

コンクリートの塩害に関する次の記述のうち,最も不適当なものはどれか。
(1)塩害による鋼材の腐食は一様に,平均的に進行する特徴がある。
(2)塩害の抑制対策として,合成樹脂表面被覆材を塗布し,コンクリート表面から水分や空気が侵入するのを防止する。
(3)塩害の抑制対策として,コンクリート中に含まれる塩化物イオン量を0.3kg/㎥以下にする。
(4)塩害の抑制対策として,鉄筋のかぶり厚さを大きくする。
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正解は(1)

【解説】
(1)×誤り。塩害による鋼材の腐食は一様に,平均的に進行するものではなく,孔食と呼ばれる部分的に激しく腐食し,断面欠損の大きい箇所が形成されます。
(2)○正しい。塩害の抑制対策として,合成樹脂表面被覆材を塗布し,コンクリート表面から水分や空気が侵入するのを防止します。
(3)○正しい。塩害の抑制対策として,コンクリート中に含まれる塩化物イオン量を0.3kg/㎥以下にします。
(4)○正しい。塩害の抑制対策として,鉄筋のかぶり厚さを大きくします。

【No.62】

コンクリートの塩害に関する次の記述のうち,最も不適当なものはどれか。
(1)塩害の抑制対策として,合成樹脂を塗装した防錆鉄筋を使用する。
(2)塩害の抑制対策として,高炉セメントB種など,混合セメントを使用する。
(3)塩害の抑制対策として,水セメント比の小さいコンクリートを使用する。
(4)海中部にあるコンクリート中の鋼材は,塩化物イオン濃度が高いため,腐食の進行が速い。
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正解は(4)

【解説】
(1)○正しい。塩害の抑制対策として,合成樹脂を塗装した防錆鉄筋を使用します。
(2)○正しい。塩害の抑制対策として,高炉セメントB種など,混合セメントを使用します。
(3)○正しい。塩害の抑制対策として,水セメント比の小さいコンクリートを使用します。
(4)×誤り。海中部にあるコンクリート中の鋼材は,塩化物イオン濃度が高いにもかかわらず,腐食の進行は遅いです。これは,海水中の溶存酸素が少なく限界電流密度が小さくなるためです。

【No.63】

コンクリートの塩害に関する次の記述のうち,誤っているものはどれか。
(1)塩害の劣化過程と補修について,潜伏期には,鋼材の腐食因子の供給量の低減を図るため,予防措置として表面処理を行う。
(2)塩害の劣化過程と補修について,進展期には,鋼材の腐食因子の除去を図るため,電気化学的防食工法を用いる。
(3)塩害の劣化過程と補修について,加速期には,鋼材の腐食進行の抑制を図るため,断面修復工法を用いる。
(4)塩害の劣化過程と補修について,劣化期には,耐荷力の向上を図るため,外ケーブル工法や巻き立て工法を用いる。
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正解はなし

【解説】
(1)○正しい。塩害の劣化過程と補修について,潜伏期には,鋼材の腐食因子の供給量の低減を図るため,予防措置として表面処理を行います。
(2)○正しい。塩害の劣化過程と補修について,進展期には,鋼材の腐食因子の除去を図るため,電気化学的防食工法を用います。
(3)○正しい。塩害の劣化過程と補修について,加速期には,鋼材の腐食進行の抑制を図るため,断面修復工法を用います。
(4)○正しい。塩害の劣化過程と補修について,劣化期には,耐荷力の向上を図るため,外ケーブル工法や巻き立て工法を用います。

【No.64】

コンクリートのアルカリシリカ反応に関する次の記述のうち,誤っているものはどれか。
(1)アルカリシリカ反応とは,反応性鉱物を有する骨材がコンクリート中の高いアルカリ性を示す水溶液と反応して,コンクリートに異常な膨張およびそれに伴うひび割れを発生させる現象である。
(2)アルカリ骨材反応には,アルカリシリカ反応,アルカリ炭酸塩反応,アルカリシリケートと反応の3種類がある。
(3)アルカリシリカ反応では,安山岩やチャート等の反応性骨材に含まれる炭素粒子が化学反応により,アルカリシリカゲルが生成される。
(4)アルカリシリカ反応では,生成されたシリカゲルが,骨材周囲のセメントペーストより水を吸収し,反応性骨材粒子が膨張する。
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正解は(3)

【解説】
(1)○正しい。アルカリシリカ反応とは,反応性鉱物を有する骨材がコンクリート中の高いアルカリ性を示す水溶液と反応して,コンクリートに異常な膨張およびそれに伴うひび割れを発生させる現象です。
(2)○正しい。アルカリ骨材反応には,アルカリシリカ反応,アルカリ炭酸塩反応,アルカリシリケート反応の3種類があります。
(3)×誤り。アルカリシリカ反応では,安山岩やチャート等の反応性骨材に含まれるシリカ粒子が化学反応により,アルカリシリカゲルが生成されます。
(4)○正しい。アルカリシリカ反応では,生成されたシリカゲルが,骨材周囲のセメントペーストより水を吸収し,反応性骨材粒子が膨張します。

【No.65】

コンクリートのアルカリシリカ反応に関する次の記述のうち,誤っているものはどれか。
(1)アルカリシリカ反応が生じると,反応性骨材の周囲に褐色の生成物が生じ,骨材の膨張に伴うひび割れを通じてコンクリート表面に生成物が滲出する。
(2)アルカリシリカ反応が生じると,部材の拘束を受けにくい無筋コンクリートまたは鉄筋量の少ない構造物では,ひび割れは網目状,亀甲状となり内部まで発達する。
(3)アルカリシリカ反応が生じると,軸方向鉄筋量が多いコンクリート部材では,部材軸方向のひび割れが発生する。
(4)アルカリシリカ反応による劣化が発生すると,コンクリートのヤング係数が低下する。
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正解は(1)

【解説】
(1)×誤り。アルカリシリカ反応が生じると,反応性骨材の周囲に白色のゲルが生成し,骨材の膨張に伴うひび割れを通じてコンクリート表面にゲルが滲出します。
(2)○正しい。アルカリシリカ反応が生じると,部材の拘束を受けにくい無筋コンクリートまたは鉄筋量の少ない構造物では,ひび割れは網目状,亀甲状となり内部まで発達します。
(3)○正しい。アルカリシリカ反応が生じると,軸方向鉄筋量が多いコンクリート部材では,部材軸方向のひび割れが発生します。
(4)○正しい。アルカリシリカ反応による劣化が発生すると,コンクリートのヤング係数が低下します。
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